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TOSSランドNo: 3174675 更新:2013年01月01日

3年豆電球の授業 第1時~向山実践から学ぶ


 3年生の豆電球の授業を楽しみにしていた。先行実践が豊富な単元である。やはり一番に当たらなければいけないのは向山実践である。「向山洋一別年齢別実践記録集第23巻」「向山全集25巻 豆電球(2年)の全授業記録」に掲載されている。
 向山氏の実践は当時あった2年生の理科だが現在は豆電球を初めて扱う3年生に追試可能である。向山氏の授業記録を読みまずは教材研究した。
 次の書籍も参考になる。「ドラマを生む向山型理科の展開 第3学年」(明治図書)に平田淳氏の実践が掲載されている。これも向山氏の実践をベースにされた授業である。
 これらを参考にし授業を行った。

学年で豆電球のキッドを購入したのでそれを使う。豆電球、電池ボックス、スイッチだけの単純なものである。
向山氏の豆電球授業DVDがある。このDVDで印象的なのは向山氏が道具を配布する場面だ。すぐには配らない。向山氏は子どもたちをじらす。もちろん追試した。

説明1:

 今日はとってもいいものを持ってきました。楽しい実験をしていきます。でも使い方を間違えるととても危ないのできちーんとお話を聞いている人には配ります。

 これで子どもたちの姿勢がピンとよくなる。しかし中によそ見をしている子がいる。

説明2:

 残念。Aくんが聞いていません。やりたくないの?(Aくんに聞く)やっぱりやめようかなあ~。みんなやりたい?じゃあ姿勢のよいところから配ります。

 ここまでやって道具を配布する。配布してもまだ子どもたちには触らせない。全員に道具が行きわたったところで次の指示を出す。ここできちんと全員を待たないと教室は騒然となる。一時に一事そして全員に対して指示をださなければいけない。
 名前を書かせた後、箱の中に入っているものを全て出させる。1つ1つ記名をさせながら使わないものを箱にしまっていく。これも向山氏の展開から学んだ。
 このような道具を使う時に子どもたちは中に何が入っているのかとても気になる。すぐにでも中を見てみたいと思うものだ。その欲求に答えるようにまず中身を全て箱から出させる。出したものを一つ一つ確認し、箱にしまっていく。授業は自然に流れ、最終的には本時で使う、豆電球と導線だけが残るのである。
 道具を確認した後、次の指示をした。

指示1:

豆電球、乾電池、導線1本。これだけを使って豆電球をつけなさい。

 子どもたちはそれぞれ実験を行うがやりっぱなしではなくそれを記録させる。

指示2:

(豆電球、乾電池の書き方を説明して)
 実験したつなぎ方をノートに書いて「つく」「つかない」を記録しておきなさい。

 子どもたちはそれぞれ実験を始める。そのうち「ついた!」と言う子が出てくる。周りの子どもたちは色めき立つ。教室が一気に盛り上がる。1人ができると周りにその情報は伝播していく。次々につき始めていく。
 そのうち「導線が熱くなる」ことを発見する子が出てくる。向山氏の授業でも導線が熱くなることを発見する子が出てくる。このような場合どのように対応するだろうか。

①危険だからやらないようにさせる ②特に指導しない ③その他

 ①と答える方が多いのではないだろうか。私も以前はそうだった。しかし向山氏の対応は違った。

 電池で、これとこれをつけちゃうと、熱くなっちゃうんだって。これね。ここだけ電気が通っちゃってね、ここだけ電気が通っちゃってね。サーと熱くなってくるのね。するとね、乾電池の電気がなくなっちゃいますから、できるだけ、これ、やらないでください。やんない。こういうふうにやらないようにね。

 ショート回路について簡単に説明し、やらないように指示している。この後の対応がすごい。

 でも、1回熱いのやってみたいなって思う人はやってみてもいいです。

 実際の授業でこのような対応が瞬時にできるだろうか?
 この指示を追試した。するとクラスのやんちゃな男の子がやりだす。「熱くないなあ」と最初は言っていたがしばらくすると「熱っ!」と言う。教師中が笑いに包まれた。それに誘われてみんな怖いもの見たさでやりだす。
これは子どもの思考にそった自然な指示なのである。子どもは「危ないこと」が好きだ。とくにやんちゃにとってはこの上ない興奮を覚えるだろう。このように危険なことをあえて経験させることで、学習が経験記憶になり学習したことが脳に焼きつけられる。
向山氏は本当に子どもたちに自由に活動させている。物を制限するだけで実験についてはあまり規制がない。子どもたち同士の相談も自由だ。できた子はできない子に教えていく。このような自由な雰囲気だからこそ子どもたちから活発に多様な意見が出るのである。


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