TOSSランド

コンテンツ登録数
(2019/12/14 現在)

21654
TOSS子どもランド TOSSオリジナル教材 TOSS動画ランド TOSSメディア TOSS-SNS TOSS公式(オフィシャル)サイト
TOSS子どもランド
TOSSランドアーカイブ
TOSSランドNo: 9941727 更新:2013年01月01日

「説明しない」算数授業づくりのポイント


 向山型算数は「説明しない・教えない」。
 日々の授業でどれだけ意識しているだろうか。
 もちろん向山型算数を学んでいる方であれば、誰でも意識しているだろう。
 向山型算数を知ったばかりの方やまだ実践まで至っていない方は、「説明しないで本当に子どもができるようになるのか」と疑問に思っている事だろう。
 夏休みにTOSS千葉向山型算数研究会の研修会を行った。
 そこである先生の授業ビデオを拝見した。
 5年小数のかけ算の単元。
 私も授業した単元である。
 初めて小数のかけ算の筆算を学習するページだ。
 教科書には計算のやり方が書かれている。
 その先生はやり方を教師が説明しながら、授業を進めていた。
 問題解決学習であれば、子どもにやり方を自力解決させる場面なのだろう。
 私は次のように授業した。

指示1:

 「④筆算のしかたを考えましょう。」
 「ノートに筆算を書きなさい」
 「解いてごらんなさい」

 本当にこれだけだ。何の説明もない。
 子どもたちはどのような反応をするか。
 クラスの2割ほどはあっという間に解いてしまう。
 1割くらいわからない子、間違う子が出てくるがそれでいい。
 2割の子ができたくらいで次のように展開する。

発問1:

「それでは、解いてみましょう。まずは何をしますか?習っていないけどわかるんだよなあ」

 これでもわからない子がいるがここは進める。
 必ずクラスの中に気づいて挙手する子が出てくる。
 これは教科書に書いてあることを尋ねる発問なのだ。
 わかったと挙手をする子どもの中には自分の言葉で説明しようとする子が出てくる。
教師の求める解とは違うが、これを否定してはいけない。

 「その通り。あっているんだけど今は70点」

と対応する。
 このような対応を続けていると気づく子が出る。
 ここは子どもから教科書の記述どおり「整数のかけ算と同じように計算する」 と答えさせたいのだ。
 子どもが見つけたら「凄いなあ。習っていないのによくわかるなあ。教科書をちゃんと読んでいて素晴らしい」とほめる。

発問2:

さらに「次は何をしますか?」

」と発問する。
 挙手する子が一気に増える。
 あとは教科書通り答えていけばいいのである。
 ここでは「小数点より下のけた数が同じになるように、積の小数点をつける」と答えさせる。
 この時に基本型の書き方を示す。
 教科書同様、小数点より下の位に赤丸をつける基本形である。
 これで小数のかけ算ができるようになる。
 私は一切教えていないし、説明していない。
 でも子どもはわかるし、できるようになる。
 この単元テスト平均は90.7点。表現処理だけを見れば93%のできだ。
 このような授業を続けると、子どもは教科書の先を読むようになってくる。

先生が聞くことは教科書に書いてある

 ことを自然と理解していくのである。


0回すごい!ボタンが押されました

コメント

※コメントを書き込むためには、ログインをお願いします。
New TOSSランド