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TOSSランドNo: 2310246 更新:2012年12月31日

趣意説明の原則


向山洋一氏は、指示の原則として趣意説明の原則を述べている。

 指示の意味を説明することが大切なのである。
 「何だか分からないけど行動している」という状態ではなく、「こういう目的でこれをやっている」と理解して行動することが大切なのである。
  向山洋一氏 「授業の腕を上げる法則」

 指示を出す場合、号令、命令、訓令があるという。
 号令は「発令者」が「受令者」に対して一方的に「任務」を与えるものである。
 これに対して、「命令」というのがある。これは、「趣意と任務」の両方を与えるものである。「~のために…をせよ。という方法である。
 号令、命令の上に実はもう一段上のステップがある。つまり、「趣意」だけを示して、「任務」を相手に任せるのである。「○○のために」という意図だけを説明してやり方は相手に考えさせ任せるのである。これが訓令である。
  向山洋一氏 「授業の腕を上げる法則」

 指示の指導を強調すると、一方的に活動させると受け取り、「指示待ち」人間を作るとという批判がある。
 指示にも段階があることを認識していないのである。
 子供の状態に応じて、号令、命令、訓令を使い分けていくのである。
 基本的な生活習慣がついていない子供に、趣意を説明してやり方を任せても効果は少ない。
 そういう場合には、号令をし、何をどのようにやるのかを説明しなければならない。それができたら命令にしていく。
 最後は、趣意だけを示して、方法はまかせていく。
 号令、命令、訓令のステップを踏んでいけば、主体的に活動する人間が育っていく。
 一方的に、教師が指示するのではなく、目的に応じて指示の内容を工夫していくのである。
 新卒時代のことである。掃除のやらないT君がいた。
 「早く、きれいに掃除をしなさい。」といっても、遊んでいてやらなかった。自分がやらないのならまだしも、T君は友達を誘って遊んでいた。
 そこで、Tくんを呼んで掃除の意味について話した。
 「T君、どうして掃除をするのかな。」
 「分かりません。」
 ふてくされながら答えた。
 「掃除はね、自分のいる所をきれいにして気持ち良く勉強できるようにしていくんだ。ゴミがあるところで給食を食べておいしいかな?」
 「おいしくありません。」
 「だから、掃除をして教室をきれいにしていくんだ。先生と一緒にきれいにしていこう。」
 掃除をしていく意味を話した後、私も一緒にT君のグループと掃除をしていった。
 掃除をする意味が分かったT君は、少しずつやるようになっていった。グループの中で影響力のあるT君をリーダーにした。
 「T君、君のおかげでとても掃除がよくできるようになってきた。今度は、床がもっと光るようにしてくれないか。方法は君に任せるから。」
 任されたT君は、グループの子供と一緒に方法を考えて、床を磨くようになった。


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