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TOSSランドNo: 1145144 更新:2012年11月29日

地理・地域学習の導入は、誰もが知っている「モノ」が有効である(1)


別海町の住民であれば、誰もが知っている西別川河口に植生している推定樹齢120年のグイマツである。通称は「一本松」。
生徒は、小学校時代に遠足で訪れている。知っている場所だけに、生徒は次々に発表した。活気ある導入となった。
発表が出尽くしたところで、次の発問で授業の中心に迫った。

Honnbekkai-matu

発問1:

今から約200年前、1800年8月7日のことです。
この地に立った歴史上の人物は誰ですか。その人の名前をノートに書いて、先生のところに持ってきなさい。

「え!」という声が一斉に上がった。
1800年とは、江戸時代である。この時代に北海道東端にある別海町を、歴史上の人物が訪ねたという事実は生徒にとって大きな驚きであった。
「本当のことですか?」「先生、その人は有名なんですか?」と、質問が相次いだ。これこそ、知的好奇心の表れである。大切にしたい。
そこで、私は次のように説明した。

説明1:

とても有名です。その証拠に、この教科書(地理)にその人の名前が出ています。
     北海道の高校入試にも出題されたことがある有名な人物です。テレビドラマになったこともあります。

「え!」という声が一斉に上がった。
気の利いた生徒が、「教科書で調べてもいいですか?」と質問した。私は「いいですよ」と答えた。
生徒は一斉に教科書を開き始めた。それまでにぎやかであった教室は、教科書をめくる音だけが響いていた。

勤務教で使用する『中学社会 歴史』(教育出版)の教科書52ページに正解が載っている。正解は「伊能忠敬」である。
1800年に幕府の命令を受けて蝦夷地の測量に出発したことが教科書に書かれている。しかしながら、その最終地点が「別海町」であることを生徒は知らなかった。

中学生は、自分が住む地域の歴史を意外と知らないものである。
その後、次のような疑問が生徒から出てきた。私はすべてを板書した。
     ①当時、別海に人が住んでいたのか。
     ②住んでいたとしたら、何人ぐらいすんでいたのか。
     ③住んでいた人は、どんな仕事をしていたのか。
     ④なぜ、伊能忠敬は別海よりも先には進まなかったのか。
     ⑤別海には何日滞在したのか。
     ⑥どこから、別海に来たのか。
     ⑦誰と一緒に別海に来たのか。
     ⑧同じ場所に「松」が立っていたのか。
     ⑨別海は、地図に載っているのか。

いずれも、『別海町史』『郷土史・副読本』や、インターネットを使えば答えを導き出すことができる。
たった一枚の写真であるが、地域の歴史を知る上で有効な《導入》となった。


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