叱るのを躊躇してはいけない。
しかし、原則は外してはいけない。
言葉は悪いが所詮、子どもである。
子どもへの対応にいちいちどぎまぎしていればこの仕事は務まらない。
4年生担任になった。
4月子どもたちに私の感想を聞くと、「怖い」という言葉がたくさんでてくる。
中学年の子どもたちにとっては、高学年の担任であった事自体「怖い」存在のようだ。
実際に授業していくと、子どもたちの印象が変化する。
「怖いけど思っていたけどおもしろい」「怖いと思っていたけれどやさしい」といったものになる。
しかしやはり「怒れば怖い」存在のようである。これは若い教師にとっては極めて需要なことである。
子どもたちに「やさしい」とだけ思われては駄目だ。若い教師ほどその印象が強いと子どもになめられる。
それは子どもの言動からわかる。
1 教師に対して友だちのような言葉遣いをする
2 ふざけて教師を叩いたり、ちゃかしたりする態度を取る
このような言動が現れたら要注意である。
これを「教師を慕ってくれている」と勘違いしてはいけない。
教師はある程度子どもにとって怖い存在であることは大切である。
だからと言って叱ったり、怒ったりしてばかりしろと言っているわけではない。
四月の学級開きで、「先生が叱る時」について話しただろう。
この原則をきちんと守って叱っていればいいのだ。
私は「命の危険が及ぶときに叱る」と話している。だからろう下をダッシュで走っている子に厳しく叱る。私の学級の子はほとんど走らないのだが、同じ階の子どもたちのろう下のダッシュが尋常ではない。かなり厳しく叱っている。
その後にはきちんと趣意説明する。
説明1:
「これから季節、ろう下が滑りやすくなります。あのスピートで転んでしまって頭でも打ったら最悪死ぬことだってあるのです。自分が大丈夫でも、他の子に当たって怪我をさせることだってあるのです」
これは説教ではない。「語る」のだ。
6月。4月の子どもたちとは変化する。学級でトラブルが起きる。それが普通だ。
トラブルが起きたら指導のチャンス。教師が毅然として、1つ1つのトラブルに対処していこう。
時には「叱る」ことも必要だ。
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