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TOSSランドNo: 1078332 更新:2012年12月31日

頭はね跳びのテスト


1.頭はね跳びの指導

 跳び箱運動には、切り返し系と回転系とがある。開脚跳び、かかえ込み跳びは切り返し系であり、頭はね跳びは回転系の運動である。
 頭はね跳びは第二空間の工夫ができ、回転系の運動として、発展性のある運動である。
 難しい技のように見えるが、原理を理解して、基礎から指導していけば誰でもできるようになる。
 いきなり頭はね跳びに入るのではなく、段階を踏んで指導していく。
 普通は台上前転から入る。台の上で体を反らすのであるから、いきなりやると怪我につながる。
 そこで、低い跳び箱で台上前転を行い、台の上で回転する感覚作りをする。慣れてきたら高い跳び箱でも回れるようにしていく。
 十分に台上前転ができるようになったら首はね跳びの指導に入る。首はね跳びは大きな台上前転から入っていく。
 首はね跳びが出来るようになったら、すぐに頭はね跳びが出来る。頭の着く位置を変えればよい。
 指導計画(8時間扱い)は、次のようである。基礎感覚・基礎技能が身についていくようにする。

第一次 ひざの伸びた台上前転ができる 2時間
第二次 首はね跳びができる(本時) 4時間
第三次 助走から頭はね跳びができる 2時間

2.関心・意欲・態度のテスト

① 指導前のテスト

 指導前に、子供が頭はね跳びに対してどんな意識を持っているかを調査した。
 事前の関心・意欲を調査し、それに基づいて授業の組立てを行っていく。


1.頭はね跳びをしたことがありますか
   ア.ある   イ.ない

2.頭はね跳びをやってみたいですか。
   ア.たいへんやりたい
   イ.少しやりたい
   ウ.ふつう
   エ.少しやりたくない
   オ.たいへんやりたくない
   理由

3.頭はね跳びで一番むずかしいのは、どんなところだと思いますか。
   ア.着手
   イ.頭を着くところ
   ウ.足を跳ねるところ
   エ.手を突き放すところ
   理由

4.頭はね跳びで頭のどこを着くと跳びやすいと思いますか。
   ア.後頭部
   イ.額
   ウ.てっぺん
   理由

5.頭はね跳びをする時、いつ跳ねたらよいと思いますか。
   ア.はじめ
   イ.なか
   ウ.おわり
   理由

6.頭はね跳びで手の突き放しはいつがよいと思いますか。
   ア.はじめ
   イ.なか
   ウ.おわり
   理由


 以上の調査に基づいて、授業の構想を立て指導を行った。
 子供が頭はね跳び対してどんな関心・意欲を持っているのかを調べ、それに基づいた指導を行っていく。

② 学習中のテスト(評価)

 次は、学習中のテスト(評価)である。1時間の授業の中で、関心・意欲・態度がどのよう変化したのかをテスト(評価)していく。
 子供にとっては自己評価であり、教師にとっては指導の評価になる。出来たら毎時間行っていく。

項 目
1 楽しく頭はね跳びをすることができましたか
2 自分から進んで、力いっぱいできましたか
3 責任をもって、自分の役割を果たすことができましたか
4 ともだちに教えてあげたり、助けてあげられましたか
5 きまりを守って、練習することができましたか
6 力を合わせて、みんなとがんばれましたか
7 頭はね跳びでめあてをもって練習できましたか
8 学習の進め方や練習の仕方がわかりましたか
9 頭はね跳びで練習の工夫をすることができましたか

3.思考・判断力、技能のテスト(評価)

 頭はね跳びが出来るためには、動きのしくみを理解することが大事である。
 ただ練習をすればよいのではなく、どこをどのように練習していくのかの原理を発見させていく。
 そのために、教師が一方的に指導するのではなく、問題を投げかけ子供の思考・判断力を高めながら学習させていく。

 ① 膝の伸びた台上前転

 頭はね跳びの前に、台上前転の指導を行う。台上前転をすると、ほとんどの子供は膝が曲がった回転をする。
 最初の段階はよいが、慣れてきたところで次の問題を出す。

発問1:

 台上前転をする時、膝はAとBどちらが良いですか。
   A 膝を曲げる
   B 膝を伸ばす

 出来たら膝の伸びた子供に示範させて、曲がった動きと比較する。
 子供は伸ばした方がよいと答えた。問題はどうしてかである。見た目によいというのでは弱い。
 膝を伸ばすことによってスピ-ドがコントロ-ル出来、回転力を押さえて安全に着地できるからである。
 それと、頭はね跳びにつながる動きだからである。はね跳びをするには、膝が曲がっていると大きな動きにならない。
 頭はね跳びにつながる動きとして、膝の伸びた台上前転が出来るようにするのである。
 写真を用意できれば申し分ない。子供のイメージが出来るからである。

② ステ-ジからの枕はね跳び

 膝の伸びた台上前転が出来たら、ステ-ジからの枕はね跳びを行う。
 いきなり跳び箱での頭はね跳びは危険である。ステ-ジの上にマットをのせ、下に安全マットをおいて、写真のような位置から跳ねとびをする。
 この枕はね跳びは、高松市の小田博史氏が開発された方法である。

発問2:

ステ-ジで枕はね跳びをします。頭のどこを着いたらよいですか。
  A 額  B 頭頂部  C 後頭部

 子供の反応は、額と頭頂部に分かれた。実際に頭はね跳びをしている姿を見ると、頭頂部である。
 頭頂部を着くと背中は若干丸くなる。背中が丸くなると膝がゆるみ、はねが弱くなる。
 できれば、額を着く方が背中が伸びて大きなはね跳びにつながっていく。
 この原理を話した後、枕ではね跳びをさせる。直接跳び箱で額を着くことは難しいので、柔らかい枕で練習するのである。
 枕があるので、頭の着く位置も分かり跳びやすくなる。

③ 跳び箱での頭はね跳び

 ステージからの頭はね跳びが出来たら、跳び箱で行う。頭はね跳びで最も大切なのは、跳ねのタイミングである。
 頭はね跳びの授業では、はねのタイミングさえつかめれば上達が早い。

発問3:

頭はね跳びをする時、いつ跳ねたらよいですか。
   A はじめ
   B なか
   C おわり

 いつ跳ねるかを予想させる。子供の考えは、なかというのが一番多い。
 頭はね跳びの出来る子供に示範させて、どこがよいのかを確かめる。
 真ん中で跳んでいるのを確認してから、練習させる。跳ねが速いと倒立になり、背中を打ってしまう。
 おわりだと跳ねが出来ない。頭の上あたりで跳ねるとちょうどよいタイミングになる。

④ どの方向に跳ねたらよいか

 いつ跳ねたらよいかが分かっても、跳ねる方向が悪いと頭はね跳びは出来ない。
 跳ねる方向を意識させることが、よい動きにつながる。
 問題4のように、天井、体育館の横の壁マットの三つの中から選択させる。逆さになって足を跳ねるのであるから、子供は足の動きまで意識がいかない。
 そこで、どの方向がよいのかを自分で考え、実際に跳んで確かめていくような指導を行う。

発問4:

 頭はね跳びをする時、どの方向に跳ねたらよいですか。
   A 天井
   B 体育館の横の壁
   C マット

 正しい動きは、天井に向かって跳ねることである。「斜め上方」であるが、斜め上といっても伝わらない。
 「天井に向かってける」とか「天井の電球をかかとでける」という指示をする。
 すると、膝が伸びて大きな跳ねが出来ていく。壁に向かって跳ねるイメージだと膝がゆるみ、跳ね跳びにならない。
 出来ない子供には図のように足首を持って、跳ねる方向に補助してあげる。

⑤ 手の突き放しはいつがよいか

 跳ねが出来ても、手の突き放しが出来ないために腰から落ちてしまう子供がいる。
 これは手の突き放しが早くて、最後まで押していないからである。手の突き放しをすることが最後のポイントである。
 手の突き放しを意識させるために、次の問題を出す。

発問5:

頭はね跳びで手の突き放しはいつがよいですか。
   A はじめ
   B なか
   C おわり

 最初から手の突き放しは出来ない。もし最初から突き放しを行ったらどうなるか。
 頭が跳び箱から離れ倒立になる。あるいは、ハンドスプリングになる。
 手の突き放しは跳ねが終わると同時に始まる。そして、着地寸前まで伸ばし続けていく。
 指先が跳び箱に残っているようにする。「最後まで指先を見ていなさい」という指示が有効である。
 以上のような問題を考えながら運動していく中で、体育の思考力・判断力、技能が身についていく。


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