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TOSSランドNo: 2320025 更新:2012年11月29日

中学校にこそ、親が喜ぶ学級通信を発行しよう


「家族全員で学級通信を読んでいます。」
家庭訪問や学級懇談会で、よく言われる言葉である。
生徒の成長や活躍を見ると「記録に残したい」「家の人にも知ってもらいたい」と強く思い、文章にまとめて学級通信で紹介する。
その結果、学級での出来事が家族の話題ののぼるようになった。
「この学級は安心できる」と、親に思ってもらえれば学級づくりの90%は完成である。
私のとって、学級通信は学級づくりに書かせない存在である。
昨年度は、370号を発行した。

 親に喜ばれる学級通信を発行する秘訣を教えてください。

初めて学級担任となった若い教師に質問された。
私は、4点話した。

第1は、生徒の名前をたくさん出すこと

私は1号につき5人の名前を出すことを目標としている。
親は、自分の子どもが学校でどのような生活を送っているのかを知りたがっている。これこそ、親心である。
それには、描写の文が有効である。
親に喜ばれるのは、給食・昼休み・放課後の教室の描写である。
   「さようなら」
   日直である鈴木大輔君の元気な挨拶で、帰りの学活が終わりました。
   練習試合を明日に控えた太田隼人君・高橋亮一君は大切なグローブを脇にかかえて教室を出ていきました。
   隼人君は給食時間、「お父さんが勝ってくれたんだ!」と新しいグローブを見せてくれました。
   きれいに手入れされたグローブを見て、「明日の勝利は間違いないな!」と思いました。
   給食の献立表を掲示板に貼っていました。
   すると、大下陽子さんと川田美佳さんが「先生、画鋲です」と言って持って来てくれました。
   よく気がつく2人です。
   昼休みも、2人は協力して学級文庫の棚を整理してくれました。
   私がお願いしたわけではありません。
   学級のために活躍してくれる2人に、いつも感謝しています。(生徒名はすべて仮名)

第2は、生徒の作文をそのまま載せること

中学生になると、親子の会話は激減する。特に男子は、皆無に等しくなる生徒もいる。
自分の子どもが何を考え、何を望んでいるのかを知りたいというのが、親の本音である。
私は、新学期にかける抱負、授業や行事の感想を原稿用紙に書かせることがある。
その原稿用紙をそのままコピーして掲載し、私のコメントを添える。
4月当初、生徒には「皆さんの書いた文章は学級通信で紹介させていただきます」と伝えておく。
この一言で、生徒は真剣に感想を書くようになる。
その量も、書かせるたびに多くなる。そして、本音を書くようになる。
「心にないことを書くのでは…」と心配したが、短時間に文章にまとめるには自分の本心を書くのが効率的であることは生徒自身が感じ始めるようである。
教師がワープロ等で打ち直した文章は、どことなく《胡散臭さ》を感じる。
教師の手が加わらない文章こそ、本物である。
生徒には「1文字1文字からも心が伝わってくる」と伝えておく。
親には「国語の作文ではありません。誤字や脱字があっても怒らないでください。怒れば、本心を書かなくなります」とお願いしておく。
染谷学級の場合、生徒の直筆文は親に大好評である。

第3は、生徒の写真を載せること

行事はもちろんのこと、給食や休み時間、部活動の練習の様子を写真に撮る。
1号につき3枚程度載せ、それに簡単なコメントを付けて紹介する。
印刷は写真モードを使用すれば、生徒の生き生きとした表情を鮮明に伝えることができる。
その表情を見て、親は安心する。
教師の言葉よりも、親にはストレートに通じる。
使った写真は、生徒にプレゼントしている。

第4は、無理せずに発行する

教師が生徒から信頼を得るのは授業である。
授業こそが、教師の本業である。
学級通信に力が入りすぎて、授業に影響するようでは逆効果である。
私は、学級通信は帰宅後に書いている。
 
卒業式の日、保護者から手紙をもらった。
  学級通信は、2年間でファイル9冊になりました。
  家族の宝です。
  毎日、札幌に単身赴任している父親にファックスで送りました。
  家族の対話が、学級通信のおかげで途絶えることはありませんでした。
  たくさんの勇気と感動をありがとうございました。

これは、中学教師にしかできない仕事である。


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