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TOSSランドNo: 5981258 更新:2012年12月31日

保護者対応の原則


1.保護者との関わりで学んだこと

教師生活も17年目に入った。その中で、様々な保護者・家庭と関わってきた。上手くいった関わりもあれば、失敗に終わった関わりも当然ある。しかしながら、全ての関わりは、今の私の教師力の糧になっている。そんな関わりの中で学んだ一番大きなこと。

様々な子ども保護者・家庭があり、それぞれに様々な背景を抱えている。

この点に尽きる。学校・教師は、正論・一般論を、保護者や家庭に対して語ろうとする。しかしながら、それぞれに様々な背景を抱えているのだから。その背景を看取り、理解してあげることなしに、その論は伝わらない。大変な子どもや保護者であればあるほど、その背景にまで踏み込んで、大変さやしんどさに共感しつつ関わってあげる必要がある。これこそ、保護者対応の原点であると考える。

2.9割聞くに徹する

保護者から苦情が入ったとしよう。その時に、私が意識する原則の一つ。

9割聞くに徹する。

苦情に対して言い訳したり、時には反論したりする教師がいる。このような対応は、ほとんど泥沼にはまるだろう。苦情なのだから、保護者は何らかのことを教師に訴えたいわけだ。その内容は、もしかしたら理不尽なものや間違ったものかもしれない。しかし、訴えたくて連絡してきているのだから、まずは聞いてあげることが大事だ。聞いてあげるだけで、保護者も落ち着いてくる場合が多い。不当な要求にまで耳を傾ける必要はないが、事情の説明や反論は後でもできるわけだ。また、話を聞く中で教師に非があれば素直に謝ることだ。保護者の言い分を聞きながら、その上で今後の対応を伝えていく必要がある。

3.次の連絡日時を明確にする

苦情を受ければ、当然教師は即対応する。できるだけ早く、その苦情を解決するために動き出す。これは当然のことで、誰もが意識していることだろう。

次の連絡日時を明確にする。

しかし、これを忘れてしまう教師は結構いる。「すぐに対応します」こう言って終わってしまうパターンが多い。教師はすぐに動き出し、解決に向かっているかもしれない。一日あれば解決するような類の苦情もある。しかしだ。待つ側の保護者の身になれば、我が子を思う保護者の傍らに立てば、わずか一日であっても、それは非常に長い長い待ち時間となる。その待ち時間にあらぬ心配が妄想をかきたて、さらに保護者を怒らせるパターンを何度も見てきた。だから必ず次回の連絡日時を伝えることだ。待たされることほどイライラが募ることはないのだから。

4.堂々と対応すること

保護者から苦情の連絡があると、教師としては当然ドキドキする。若い経験のない教師は特にそうであろう。しかしながら、そのドキドキや不安そうな対応は、余計に保護者の不安感や不信感を煽る。

堂々と対応すること。

偉そうに反論するとか、そういった意味ではない。自分に非があれば、「ご心配をおかけして申し訳ありません」ときちんと謝る。即方針が出せることなら、「明日子どもから事情を聞いて対応します」と答える。どうしたらいいか判断できなければ、「学年主任に相談して、明日の朝、再度連絡させて頂きます」と返事する。その時点での自分の判断を、きちんと保護者に伝えればよい。判断しきれない場合は、主任や管理職に相談する旨を素直に伝えればいい。

5.感謝の気持ちを伝えること

苦情が入れば、教師は疲れる。マイナスの気分になる。理不尽な要求であれば、ムカムカもする。それでも、自分を成長させてくれると考えて対応するようにしている。

感謝の気持ちを伝えること。

「ご連絡ありがとうございました」苦情の連絡であっても、必ず最後に言うセリフだ。保護者も教師に苦情は言いにくいはずだ。それをあえて伝えてくれるのだから。こんなにありがたいことはないはずだ。学校に来てもらったり、家庭訪問させてもらったり、重大な保護者対応の後ならば。私はその日の内に、再度こちらから連絡を入れる。「今日はお話を聞かせて頂いてありがとうございました。明日、早急に対応いたします」と。

6.原則を使いこなすこと

保護者対応に原則などない。こう言われるかもしれない。確かにそうかもしれない。様々な保護者がいて、その訴えも様々なのだから。当然、原則化しにくいのかもしれない。

原則を使いこなすこと。

それでもだ。私は17年間、ここに書いたようないくつかの原則を自分の中に持ちながら、それを使いこなし保護者と関わってきた。モンスターペアレンツなど、担任だけ学校だけでは対応しきれない保護者も増えているのも事実である。しかし、モンスターと切り捨ててしまうのではなく、その背景を看取り、原則を使いこなし、真摯に対応することで、道が開ける場合もあるはずだ。


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