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TOSSランドNo: 2805214 更新:2013年01月01日

神話の授業〜フルコトを授業する


1 フルコト

松岡正剛氏は次のように述べる。

日本の価値観をあらわすコンセプトがどんどん忘れられてしまったと思います。
 なぜ、忘れられたかというと、結局、フルコトというのが分からなくなったと
 ということなんです。フルコトというのは、古い言葉、古い事のことです。 
 『古事記』という名称もフルコトをまとめたという意味がこめられている。
                   『神仏たちの秘密』春秋社 p209

「神話」とは具体的に何を指すのか。学習指導要領解説には「古事記」「日本書紀」
「風土記」が例示されている。
 神話を小学生に教えていくという意味は松岡氏のいう「フルコト」を教えることにつながるのではないか、ということである。
 松岡氏はさらに述べる。

江戸時代に台頭した国学というのは、じつはそのときに途絶えてしまったフルコトを
 もう一度、本格的にろとりもどそうという思想であり、運動でした。
                            『前掲書』p211

「途絶えている」というてんは現在と同じである。宣長が提案したような「国学」という一躍を担う可能性がある。「神話」をなぜ扱うのか、という点の一つの解釈にはなりえると考える。

2 神話の授業として

現在は「神話」から断絶させられた世代である。だから、教師も学びながら教えていくという同時進行の形にならざるをえない。そこで、以下のような授業の展開を示す。

 ①読み聞かせ(絵本)
 ②テキストでの授業(原文、訳本などを使って)
 ③神話の構造
 ④神話と現在がつながりの調べ学習
 ⑤言葉調べ(現在の言葉にどう関わっているかなど)
 ⑥世界の神話との比較

3 絵本を使った神話の授業

子どもたちにいきなり「神話」といっても難しい。
 視覚情報を使った授業が子どもたちにとってレディネスが低い。
 絵本を使った「フルコト」を教える授業である。
 使った教材は『まんが古事記⑦ くにうみ』(全国神社保育団体連合会)

説明1:

日本の神様の昔話の勉強をします。「くにうみ」という話です。
昔、天神(あまつかみ)はイザナギ(男)、イザナミ(女)の二人の神に立派な国をつくるように命じました。

「イザナギ」「イザナミ」はノートに写させる。

発問1:

イザナギは矛で海中にさしいれました。
    すると、あるものができました。
    何ができたと思いますか。

絵本を読み聞かせていくが、このように区切って発問を
し、あらすじをつかませていく。
 答えは「日本」である。(8つの島)

発問2:

その後、二人はたくさんの神様を生みましたが、その中の火の神でイザナミは
    「やけど」をおって死んでしまいました。イザナギは悲しみ、あの世である
    黄泉の国に行きました。イザナミの顔を見てはならないという約束でしたが
    やぶってイザナギはやぶってしまいました。
    イザナギは黄泉の国の鬼たち
    から追いかけられました。
    さて、イザナギはこの世に
    帰ってくることができた
    でしょうか。

説明2:

(絵本を読み進める)帰ってくることができました。
    このことを「黄泉帰り(よみがえり)」といいます。
    今の「よみがえる」は、この部分からきているのですね。

発問3:

黄泉帰ったイザナギは何かをしました。何をしたと思いますか。
   1 清めの川で体を洗った 2 供養の歌をよんだ 3 別の神様と結婚した

説明3:

答えは「1」です。体を水で洗ったことを
    「禊(みそぎ)といいます。今も「禊」という
    言葉がありますね。神話は今の言葉にもつながって
    いるのですね。


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