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TOSSランドNo: 8924143 更新:2013年01月01日

特別支援学級の実践〜作文の授業


興味関心の高い教材を使った作文の授業

1 興味関心の高い教材とは

興味関心の高い教材とは、次のことをさす。

①体験したこと
②アニメなど好きなもの
③ビジュアルで、やってみたいと思うもの

①と③を使った作文の授業実践報告である。特別支援学級3年生の実践である。

2 「体験したこと」を作文にしよう

1月13日。5年ぶりに、真っ白になるほどの雪が降った。
 雪が降るという機会はめったにない。これは支援学級の子どもたちにとって「よい教材」となる。
 まず、校庭に出て、遊ぶ。「雪だるまづくり」「雪合戦」など、2時間ちかく、たっぷりと遊んだ。
 その様子を写真にとる。写真をパソコンに取り込み、次のようにする。

①スライドショーで見せる ※体験の振り返り
②作文にしたい画像を選ぶ ※選択
③写真作文を書く

実際に作文にしていくが、出だしの1文か2文は黒板に書いて、写させる。スタートでつまずせないためである。この後は2つの方法で書かせる。

① 型を示す
② 聞き書き

3年生から「はじめに、次に、それから、最後に」という型を教えて書かせてきた。これを示す
のである。
 聞き書きは活動を問答して、子どもの答えを文の形にしてあげそれを聴写させる。例えば「雪を誰に投げましたか。」「先生です」「先生に雪を投げました、と書きなさい」というふうにする。
 1枚目を書いて、めちゃくちゃほめて、次のように言う。「すごいね。あと1枚。これで終わり。時間は10分ね。はじめ」この指示で、私は自分の机に向かう。子どもが何か言ってきても、「書きなさい」といい「あと、○分です」と淡々と告げる。3分後、静かに書き始めた。10分の時間がなろうとした時、k君がタイマーをリセットし自分で1分をセットした。
「終わりました!」と持ってきたプリントは、びっしり
1枚書かれていた。右の写真が2枚目、一人で書いた作文である。
 体験したことを再現しやすい形に修正し、書き方を示す。
 こうしたステップをふむことで、自分で書こうとする意欲が
生じ、原稿用紙半分から1枚程度は書くことができるように
なった。

3 「ビジュアルで、やってみたいと思うもの」を作文にしよう

光村図書国語3年下に「たから物をさがしに」という教材がある。たから島の地図があり、宝までに、いろんな動物が立ちふさがっている設定である。男の子と女の子の2名でスタートすることになっている。私は次のように授業した。

①たから島で宝をさがしにいく作文であることをいう。
②男の子と女の子の名前を決める
③どのルートを行くか決める

3年k君が選んだルートは、きつねとぞうが出てくる。「1 きつねのたたかい」このように小見出しを書かせ、場面を限定した。出だしの一文は私の方で書き、写させる。その後、会話文の型を教える。

発問1:

キノピコは何と言ったの?(キノピコがキャラクターの名前)

会話を問うのである。すると、「やっつけてやる」のような発言が出る。そこで、「やっつけてやる!」
とキノピコは言った。と板書し、写させる。こうして、会話文を中に入れることを教えた。
 次の時間である。「ぞうとのたたかい」。まず、見出しを書いて写させる。子どもは戦いモードになって、席を離れて戦いのまねごとをずっとしている。思ったこと伝えたいことを「身体表現」しながら再現しているのである。ここで、別の視点を教える。出だしの一文は書いてあげて、写させる。
 そして、問う。

発問2:

ぞうは、やさしいですか。こわいですか。

絵はやさしそうな感じがするのである。k君は「やさしい」と答える。

発問3:

やさしいぞうと、戦うのですか。

k君は「たたかう!」と言う。

発問4:

やさしい  ぞうと、戦うのですか。

k君「たたかいません」

説明1:

そうですね。やさしい人とは戦わないよね。

発問5:

キノピコ(男の子の名前)はぞうに何と言いましたか。

「どいてください」

指示1:

なるほど。いいですね。「ぞうさん。道をどいてください」と書きましょう。

この場面は戦いではなく、「対話」できりにけるようにした。この後、k君は洞窟に実際に入ったようにイメージして「洞窟に入りたい!」と言った。火山の洞窟の絵があったのである。「ところが、そこにはボスがいました」とk君が言った。ここから、ドラクエだと思うが猛烈なスピードで戦いの場面を話して、身体表現をしていた。ここまでファンタジーの世界に入っているのなら、と思い洞窟の場面を書かせるようにした。出たしの一文を書いて、写させた。
その後は「続きを書きなさい」と指示。
 ここでも猛烈な勢いで書き始めた。そっと離れて
完全にまかせた。k君はなんと2ページ書いた。
 この作文教材は2時間しか扱わなかったが、
6ページ弱の作文を書いたことになる。
 「書きたい」と思わせる教材は子どもの
意欲を引き出し、書く材料を提供する。興味関心の
高い教材とステップをふんだ指導を行えば、作文力が
つくのである。


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