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TOSSランドNo: 2802441 更新:2012年12月31日

「木の葉」〜伴一孝氏の修正追試〜


法則化伊丹サークル  近藤和弘

東京書籍3年下『木の葉』西村祐美子 
伴一孝氏の修正追試
4、4、5のリズム詩である。
このリズムを子どもたちの意見が分かれる論点をもとに子どもたちからでるように組み立てていく。
授業研究2006年8月号に掲載されている伴一孝氏の論文に擬人法の指導「発問3、発問4」を付け加えた。

教師の範読の後、追い読み、一斉読み、交互読み、一人読みなど様々な読ませ方で各自10回は読ませておく。

発問1:

第1連2行目に指を置きなさい。何をあんだのですか。

「みどりの木の葉のおようふく」

発問2:

誰があんだのですか。

「木」

発問3:

「みどりの木の葉のおようふくをあみました」とは、何(緑の木の葉)がどうなることなのですか。

緑の木の葉(葉っぱ)がしげるということ

発問4:

「木かげもいっしょに編みました」というのは何(木かげ)がどうなることなのですか。

木陰ができるということ

説明1:

このように緑の葉っぱがしげることを「みどりのおようふくをあむ」、木のかげができることを「木かげをあむ」というふうにまるで人間がしたことのように書く書き方を「擬人法」といいます。
 たとえば、天気が強くてお日様がぽかぽか照っている様子を「お日様が笑っている」と書いたり、雨が降っている様子を「空が泣いている」と書いたりすることです。
 この詩では、緑の葉っぱが茂ることを、「みどりのおようふくをあみました」、木かげができることを「木かげもいっしょにあみました。」と擬人法でかいてあるのです。

ここで、1連だけを追い読みさせ、4、4、5のリズムを強調しておく。

発問5:

第2連の2行目「ぬぎました」に指をおきなさい。何を脱いだのですか。

「ちゃいろい木の葉のおようふく」

発問6:

誰がぬいだのですか。

「木」

発問7:

「ちゃいろい木の葉のおようふくをぬぐ。」という書き方も擬人法です。本当は、何がどうなるということですか。

茶色い(かれた)葉っぱが(地面に)落ちるということ

2連だけを追い読みさせ、さらに4、4、5のリズムを強調しておく

発問8:

最後の2行「もうふにかけてあげました」に指を置きなさい。誰がかけてあげたのですか。

これも「木」である。

発問9:

毛布とは、何のことですか。ノートに書きなさい。

これが、メインの発問である。意見をノートに書かせる。子どもたちの意見は、「木の葉」「土」「雪」「草の芽」等にわかれるはずである。

説明2:

「木の葉」という意見は、枯れてから土に落ちてくる「木の葉」であるとします。これがAの意見です。「土」や「雪」や「草の芽」は、地面にある物としてまとめます。これがBの意見です。

A、Bの人数を挙手によって確認する。
全員にどちらかの立場を確定させる。Aの意見が少なく、Bの意見が多いはずだ。

指示1:

ノートに意見を書きなさい。

教師のところに持ってこさせ、○をつける。
少数派の意見から発表させる。
反論があれば、言わせる。
だだし、意見は、収束しないだろう。
しかし、それでよい。
伴一孝氏は、言う。
「討論は結論を出さなくてもよい、意見を交換して、共有情報を深化、拡充する活動なのだ。」

説明3:

 「もうふにかける」というのは、みんながあまり耳にしたことのない、特殊な言い方です。今は、あまりこのような言い方はしませんが、昔はこのような言い方があったのです。実は、「もうふ」の後に、ひらがな2文字が隠されています。「もうふに○○かけてあげました」となるのです。

発問10:

○○には、なにが入りますか。

「もうふ」の後にかくされているのは、「して」の2文字です。
ここは、「草の芽のもうふに(して)かけてあげました」となります。

説明4:

昔は、「カーディガンを(赤ちゃんの)毛布に(して)かけてあげなさい」のような言い方をしていたのです。
 ですから、先ほどのもうふは、土や草の芽ではなく、枯れて地面に落ちてきた木の葉のことなのです。

指示2:

もう一度、先生の後について読みます。

教師が、音頭をとって、4,4,5のリズムを体感させる。

発問11:

「もうふに かけて あげました」ではわかりにくいのに、どうして「もうふに かけて あげました」と普通の言い方でかかなかったのでしょうか。

「もうふにして」ではリズムがあわない。
4つの音でなくてはいけない。
4、4、5のリズムで書かれているから。

最後にもう一度4、4、5のリズムを意識しながら音読する。
ただし、最後の2行だけは「もうふに(4)・かけて(3)・あげました(5)」となるから、それ以外の部分と比べると異質である。そういう子がいたらおおいに褒める。そして、金子みすずの詩「大漁」を提示する。「朝焼け(4)小焼けだ(4)大漁だ(5)大羽(3)鰯の(4)大漁だ(5)」のような変形リズムがあることを知らせる。しかし、「もうふにして」はいずれにも合わない。

引用、参考文献

明治図書 授業研究21 2006年8月号 伴一孝氏論文(P57~58)


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