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TOSSランドNo: 1216156 更新:2013年01月01日

ティーボール


1 教材としての価値

 2001年月2日、福島県青少年会館法則化体育授業づくりレベルアップ講座が開催された。神奈川県大井町立大井小学校の久保寺千広氏には、ティーボールの指導をしていただいた。
 ティーボール の授業は私も何度も参加したことがある。また、久保寺氏の講座を受講し教材としての価値も高いことを実感した。
 ティーボールについて、久保寺氏は次のように説明している。

 「ティーボールは、1988年にアメリカの国際野球連盟と国際ソフトボール連盟が協力して、野球やソフトボールの入門期の子どもたちのために考案されたニュースポーツである。日本では、1993年に日本ティーボール協会が設立された。一言で言うと、ピッチャーがいない野球である。ゲームは、ピッチャーが投げたボールではなく、バッティングティーの上にのせたボールを打ってから始める。いつでも、どこでも、誰でも、老若男女が楽しめるレクリエーションスポーツとして広がっている。」

 ピッチャーが投げるソフトボールや野球は打つのが難しい。そのため、ボールがなかなか打てず、守っている子供は運動量が少なかった。
 その弊害を解消するために、ティーボールが開発された。これはボールがティーに固定されているので誰でも打てる。
 そのために女子や運動能力の低い子供でも打てるので、ボールが前に飛び守備側の運動量も多くなった。

2.ティーボールの基礎・基本

 それではティーボールの基礎・基本は何であろうか。
 新学習指導要領では、3・4年生のベースボール型ゲームに「止まっているボールを打ったりするゲーム」として例示されている。また、5・6年生のソフトボールの中でも「導入のゲーム」として副読本に登場している。
 久保寺氏は「ティーボールをやっていて楽しいとき」を子どもたちに質問したという。すると、次のような意見が出されたと報告している。

 ・ゲームに勝ったとき。
 ・4点を取って(ホームランを打って)みんなに喜ばれたとき。
 ・打球を壁に当てたり、ステージにボールをのせたりしたとき。(ボーナス点)
 ・守りで、ボールを体で止めたとき。
 ・キャッチャーにうまく投げれたとき。
 ・守備のとき、ボールが自分の方に飛んでくるとき。
 ・守備で、ボールがどっちへ行くか当ててみるとき。

反対に、「ティーボールをやっていてつまらないと感じるとき」も質問した結果、次のような意見が出された。

 ・負けたとき。
 ・せっかくボールが飛んできたのに、横取りされるとき。
 ・0点や1点しか取れないとき。
 ・走るときベースの上に人が立っている
 ・「○○」と言われたとき。(へたくそ、走ってないじゃんなど)
 ・ファールばっかりで、なかなか打ってくれないとき。

 ティーボールやソフトボールの楽しさは、やはり「打つ」ことが一番である。得点を入れて勝つところに楽しさがある。
 同時にボールを捕る楽しさもあると子供は述べている。飛んできたボールを捕球し、走者をアウトにすることも楽しい。
 アウトにするにはボールを投げなければならない。打つ、捕る、投げるの基礎・基本が身について、ティーボールのゲームも楽しむことができる。

3 基礎感覚・基礎技能づくり 

 久保寺氏は別表のようなティーボールの習熟過程をまとめている。
 打つ、投げる、捕るについての基礎感覚・基礎技能・運動課題について分析している。
 ティーボールの基礎・基本を考える上で重要な提案である。特に優れているのは基礎感覚である。
 打つ動きでは、バットをにぎる感覚とバットを振る感覚があげられている。

 ① バットをにぎる感覚  鉄棒・のぼり棒・ろくぼく・うんてい・ジャングルジム・雑巾しぼり
 ② バットを振る感覚   バトミントン・はねつき・風船やビーチボールでのバレーボール

 ここで重要なのはバットを振る感覚である。バットを振ることは日常生活の中にはない。
 三年生の子供はほとんど経験していない。いきなりバットを振っても当たらない。そこで、バットを振る前にバトミントン・はねつき・風船やビーチボールでのバレーボールなどの感覚づくりを行うのである。
 打つ動きで大切なのは、振り切ることである。途中で止めてしまっては打てない。バトミントンなどで思い切り振る練習をしておくとよい。
 投げる動きでは、強い玉を投げる感覚、正確に投げる感覚である。

 ① 強い玉を投げる感覚  壁当て・ドッジボール・フリスビー・紙鉄砲
 ② 正確に投げる感覚   的当て・玉入れ・ドッジボール・フリスビー・紙鉄砲

 ここで大切なのはフリスビー・紙鉄砲の体験である。基礎技能のところにも明示されているが、ボールを投げるには肘を高く上げ、腕の回転を大きくして投げなければならない。また、横向きの体勢から、腰の回転を使って投げるのである。
 腰の回転を使って運動する体験は小学校ではほとんどない。これができるのがソフトボールであり、ティーボールである。
 そのためにもいきなりボールを投げるのではなく、ドッジボール・フリスビー・紙鉄砲などの感覚づくりを行っておくことである。
 これは上越教育大学の太田昌秀氏も主張されている。低学年での生活科の学習や体育の学習で動きづくりをしておく。
 捕る感覚づくりでは、落とさずに捕る感覚、転がるボールを捕る感覚づくりが大切である。

 ① 落とさずに捕る感覚  ドッジボール・はねつき・バドミントン・高く投げ上げて捕る・なげっこ
 ② 落とさずに捕る感覚  壁当て・遠くへ転がし走って捕る・なげっこ

 ボールを捕るには落とさないで捕る方法と転がっているボールを捕る方法とがある。
 その両方が同時にできる方法がある。バウンドパスである。久保寺氏も基礎技能づくりにあげている。
 バウンドパスは弾み方によって高くフライのようになる。また弾み方が少なければゴロに近くなる。二人1組で練習させていく。ボールになれる方法としてバウンドパスは適している。これらの基礎感覚づくりと合わせて基礎技能づくりも行っていく。これらの動きづくりを通して基礎・基本づくりがなされる。


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