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TOSSランドNo: 8148091 更新:2013年01月01日

【外国語活動のQA】アルファベットの指導をすべきか


発問1:

ファベットを読んだり書いたりする活動をするべきだと言われたら、やるべきでしょうか。

詳しいQ

英会話の授業を研究授業でやってみました。
一時間の授業の始めから終わりまでを「話す・聞く」活動にしました。
事後研究会で「アルファベットを読んだり書いたりする活動をするべきだ。」というご指導をいただきました。
その場では「はい。分かりました。」と答えましたが,あまりやりたくありません。
やはりやるべきなのでしょうか。

向山先生がいつもおっしゃることですが、大事なのは「原文にあたる」ということです。
この場合、原文は「小学校学習指導要領」になります。

実は先日、地区の外国語活動担当者の研修会に参加しました。
その場には、中学校の英語の先生が「指導助言者」として参加していたのですが、最後のご指導で似たような話が出ました。

「せめて小学校で、自分の名前ぐらいは読み書きできるようにさせてほしい。」(文責・佐藤)

私は驚いてしまいました。

小学校学習指導要領には次のようにあるのです。
「イ 外国語でのコミュニケーションを体験させる際には、音声面を中心とし、アルファベットなどの文字や単語の取扱いについては、児 童の学習負担に配慮しつつ、音声によるコミュニケーションを補助するものとして用いること。」
 (「小学校学習指導要領解説・外国語活動編」より引用)

どこにもアルファベットの読み書きをさせるなんて書いてありません。
文字指導について考えるときは、赤ちゃんが母国語である日本語を習得するときのことを考えてみるとよいのです。
赤ちゃんは、回りの大人の話す言葉を聞いて育ちます。意味はわからなくても、音声がずっとインプットされている状態です。
そのうち、大人との自然なやりとりの中で、大人の言うことを真似して言うようになります。
そこで間違いを正してもらいながら話せるようになっていきます。
文字を読んだり書いたりするようになるのはその後のことです。
小学校の外国語活動でアルファベットの読み書きをするということは、まだ言葉を話すことができない赤ちゃんに、文字の読み書きをさせるようなものなのです。
すでに英語活動を一年生からやってきて、五・六年生の外国語活動でも「話す・聴く」活動を十分に行った六年生が、三学期にアルファベットに触れるというのならば考えられます。
でも、まだ十分に英語で話せない子どもたちに、読み書きをさせるのは無謀だといえます。
小学校の先生は基本的にまじめですから、指導助言者が言っていたとなるとすぐに学校に行って、
「自分の名前ぐらい読み書きできるようにしなさいと言われました。」
と伝えます。
言われた方も、何も疑わずに「じゃあ読み書きできるようにしなくちゃ!」としゃかりきに指導するようになってしまいます。

ちゃんと学習指導要領を読めば分かることなのですが、言われたことをそのまま信じてしまうのは危ないですね。
「本当かな?」と疑問に思ったら、ちゃんと調べてみる必要があります。
そういえば先日、外国語活動中核教員研修に参加しました。
ちなみに、指導主事の先生は次のように言っていました。

「最近、中学校の先生などで、『小学校でアルファベットの読み書きぐらいできるようにしてほしい。』と言っている人がいるとよく聞きます が、小学校で読み書きの指導をする必要はありません。文字については中学校で学習することですから、中学校からそういうことを言 われたら、それは違いますとはっきり断ってください。(文責・佐藤)」

それを聞いて、私もほっとしました。
【回答者:佐藤純子】


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