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TOSSランドNo: 1270088 更新:2012年11月30日

いじめの授業


第1時

発問1:

「いじめ」とはどんなことをすることですか。

無視、ける、なぐる、はたく、仲間はずれ、悪口、避ける、ものをとる、かくす、落書き

発問2:

 「いじめ」と「けんか」とは、どうちがいますか。

けんかは理由があるけどいじめには理由はない。
 けんかは長くないけどいじめは長い。
 けんかはやり合うけどいじめは弱い方がやられっぱなし。
 けんかは一対一(少人数)だけど、いじめは大勢で一人をいじめる。

説明1:

『わたしのいもうと』という本があります。これは、本当にあった話です。では読んでみます。(前半部分を読みきかせする。)

発問3:

妹はこの後どうなると思いますか。 ノートに書きなさい。

このままだと思う。 学校に行き始めた。 自殺を考えた。

発問4:

いじめた子は、この後どうなると思いますか。ノートに書きなさい。

親や妹に謝る。気にしないでそのまま。後悔している。反省している。天罰があたる。

『わたしのいもうと』の後半部分を読む。

発問5:

妹はどうなりましたか。

死んでしまった。

発問6:

いじめた子はどうなりましたか。

笑いながら、おしゃべりをしながら、・・・・窓の外を通っている。

発問7:

いじめた子をどうするべきだと思いますか。ノートに書いて、書けたら持ってきなさい。

板書させる。考えを発表させる。
・葬式に出るべきだ
・今までなんでこんなことをしたのかと反省させるべき
・この話を読ませて、妹さんの気持ちを理解させるべき。
・謝らせる
・もうやりなおせないので二度とこんなことがないように努力するべき。
・裁判にだして自分のやった罪をわからせるべきだ。
・しんでしまう。
・家族につぐなう。
・死ぬときに地獄におちる。
・人をしに追いやったことを反省するべきだ。
・妹の分まで生きるべきだ。

指示1:

この中でおかしいというものや、意見があったら言ってください。

・死ぬというのはおかしい。死んだからといってどうにでもなるわけではない。
・妹さんが死んだ分まで生きてもどうにでもなるわけではない。
・地獄におちるかどうかというのは、自分では決められない。
・謝らせるというのはおかしい。謝らせればその時点で終わりだから。
・謝るのはすぐできるから、それではいけない。

発問8:

この話の中で一番悪いのは誰でしょうか。

・先生方が悪いと思う。いじめを知っていたら親に言うべきだ。
・言わなかったら悪いのだったら、妹だって悪い。
・いじめた人が悪い。いじめたからそうなったので、先生や妹は悪くない。
・妹は家族に言っているようなので、妹は悪くない。

説明2:

人間の脳の話をします。人間の脳は「3つの脳」でできているといわれています。(図をかく)一番中心が「脳幹」です。呼吸や食欲、睡眠など生きるためになくてはならない働きをしています。この脳がないと生きていくことができません。
その外側に「旧皮質」といわれる場所があります。ここは、喜びや悲しみ、怒りなど感情をコントロールする働きをしています。この脳がないと喜んだり悲しんだりしたりすることができません。
その外側が「新皮質」とよばれている場所です。ここは人間にしかない脳で、ものを考えたり、覚えたり、言葉を話したりする脳です。この脳がなければ、考えたりおぼえたりすることができません。
 いじめが長い間続くと、これらの脳のうちどこがだめになっていくでしょうか。 そうです脳幹です。いじめが続くと脳幹がだめになり、生きる力を失ってしますのです。
 

説明3:

この妹だけではなく、いじめによって亡くなった人は全国にたくさんいます。その人達が書いた遺書があるので読んでみます。(読み上げる) 『 いじめ・自殺・遺書―ぼくたちは、生きたかった! 』(子どものしあわせ編集部 ・) 草土文化)参照 

発問9:

 いじめの中で一番最初に始まるのはなんだと思いますか。 

説明4:

いじめは何気ない悪口から始まることが多いのだそうです。しかも、その言葉は・・・・「ばか」です。そして、それがエスカレートしていくと・・・・「しね」になります。
友だちに対しての何気ない一言が死に追いやるいじめにつがっていくのです。

指示2:

今日の感想を書きなさい。

第2時

説明5:

これから、あるいじめの記事(いじめによってA君が自殺した事件)をくばります。その後、記事を教師が読む。

発問10:

この事件で誰が一番悪いのですか。

説明6:

これは亡くなったA君が書いた遺書です。 配ったあとに教師が読む。

発問11:

誰が一番悪いのですか。

発問12:

いじめた子たちは確かに悪いです。もうこれは犯罪です。では、いじめた子たちの次に問題があるのは誰でしょうか。ノートに書きなさい。書けたら理由も書きましょう。

人数を聞き、その後、理由を発表させた。クラスの意見は次の4つに分かれた。
(1)クラスの人(2人)
 ・いじめにかかわっているのに、止めなかったから。
 ・クラスの人も一度や二度はいじめを見ていたはずなのに、注意しないのは悪い
(2)家族(2人)
 ・もうちょっと話を聞いてやって、早く知るべきだった。
(3)先生(4人)
 ・いじめに気づいて止めるべき。
 ・もっと詳しく話を聞いていやるべきだった。
(4)A君(15人)
 ・だれかに相談するべきだった。
 ・黙っていたり言わなかったりしたのは悪い。
 ・どんなことがあっても命をすてるのはよくない。

指示3:

お互いの考えについて、意見があったら言ってごらんなさい。

発問13:

もしも、この事件が自分の身近で起きたとしたらどう考えますか。つまり、この学校、このクラスで起きたとしたら、クラスの人・自分が悪いと考えるか、亡くなった人が悪いと考えるか、その家族が悪いと考えるか、担任と考えるか、どれですか。

説明7:

もしも自分の身近で起きたら、やはり自分を責めるでしょう。亡くなった人やその家族を責めることなどできないはずです。先生だって、やはり自分をせめます。

発問14:

ところでいじめた人は、こうのような事件の後、どうなると思いますか。

警察につかまる。

説明8:

そうです。この事件でも警察につかまっています。また別の事件ですが、このようなことがありました。いじめによって亡くなった子の遺書にいじめていた子の実名がありました。いじめていた子のお父さんは、遺族に謝り続けていましたが、ついには農薬を飲んで自殺してしまいました。(『学年別討論の授業 小学6年』P.42 石黒 修・明治図書)
 いじめていた子はそこまできっと考えていなかったでしょう。でも家族は、学校をやめたり、会社を辞めたり、その町に住めなくなったりします。いじめた子だけではなく、その家族、時には親戚までもがその後の人生をめちゃくちゃにされてしまいます。
 もうひとつ、脳の話をします。人間の脳には驚くべき秘密があることが最近の脳科学でわかってきました。人はよいことをすると、脳からエンドルフィンというホルモンが出ます。これは、人を気持ちよくさせたり病気を治したりする働きがあります。逆に、、人に意地悪をした、いじめたり、悪いことをしたりするとノルアドレナリンというものがでます。これは実は猛毒なのです。自然界の中ではヘビの毒の次に強い猛毒です。ノルアドレナリンは大きな力を出すときに必役立つときもありますが、悪いことを続けていると、その毒で自分の体を痛めつけていきます。そして胃に穴を開けたり、病気になったりするのです。 いじめをする子は、自分で自分を苦しめていることにもなるのです。

指示4:

 今日の感想を書きなさい。

第3時

宍戸江利花とディズレリーのエピソードは「いじめ」に負けない子を育てる』(明治図書)より

指示5:

これから配る資料をだまって読みなさい。

中学生になりました。新しいクラスです。クラスの中には小学校の時、同じクラス だった人が何人かいます。 しかし、ある日「にらんだ」などと言いがかりをつけられ、まわりから無視されるようになりました。
 最初は4、5人から無視されるだけだったのが、だんだんと増えていきました。
 そのうち、クラスのほとんどの子が口をきいてくれなくなりました。
 しまいには、クラスの中でひとりぼっちになってしまいました。
 友だちに相談しようとしても、さっと逃げていくように行ってしまいます。
 先生に相談すれば、「ちくった」と思われて、さらにいじめがひどくなるのではと心配です。
 家族に相談しようかと考えましたが、「中学校でとてもがんばっている」と思われているので、よけいな心配をかけたくありません。
  無視だけではなく、いやがらせも始まりました。

教師が一度読む。

発問15:

この場合あなただったら、どうしますか。

A 家族や先生に相談する 
 B 力ずくでやめさせる。
 C 学校に行かない   
 D フリースクールに行く
 E クラスを変えてもらう

発問16:

 どの考えに賛成ですか。

それぞれの意見について話し合う。

説明9:

宍戸江利花は、東京のはずれの立川市で生まれました。お父さんは、アメリカ人で立川基地の軍人でした。お母さんは、基地のそばの小料理屋さんがで働いている日本人でした。つまり江利花は、アメリカ人と日本人との間に生まれた子どもでした。そのため、色が黒く、髪もパーマがかかっていました。5歳のとき、父親がいなくなり、お母さんと二人きりですごしました。保育園の時、周りの子どもたちから、「こんけつじ!」「あいのこ!」などと言われて、毎日いじめられていました。
 ある日、悪口がもとでけんかをしてしまい、負けて泣きながら家に帰ってきました。
ところが、お母さんは家の中からかぎをかけて、江利花を家に入れてくれませんでした。そのことがあってから、江利花は絶対に自分から負けたとは思わないようになりました。どんなに相手に殴られようが、けっとばされようが、けっして「まいった」とは言いませんでした。そして、相手が「もうわかったからごめんなさい」と言うまで、」けんかを続けたのでした。
 江利花はこの時の体験から、相手にやられても耐えて、相手があきらめるまでがんばるということを学びました。
 また江利花は、小学校1年生の時から空手を習い始めました。けんかが強かったから始めたのではありません。むしろ、けんかは弱かったのです。江利花のお母さんは護身術として、そして精神的に強くなってほしかったので空手を習わせたかったのだそうです。江利花は一生懸命に練習しました。雨の日も、寒い冬の日も、台風の時にも週に3日の練習を続けました。いっしょに入った子どもたちは、だんだんとやめていきましたが、江利花はとにかく続けました。そして大会で優勝をするようになったのです。
 空手を通じて、江利花は精神的にも強くなり、いじめにも負けなくなりました。
 さて、この江利花とはだれのことかわかりますか。(アジャコングの画像を提示する)

説明10:

しかし、江利花をそこまで強くしたのは、お母さんの強さだったのかもしれません。江利花をかばったり、あまやかしたりしていたら、こうはならなかったでしょう。ずっと、いじめれ続けていたかもしれません。ずっと逃げていたかもしれません。

説明11:

もう一人紹介します。イギリスにディズレリーという少年がいました。学校で、毎日毎日いじめられていました。いじめはずっと続いていました。
 ディズレリーのお母さんは、そんなディズレリーにボクシングを習わせることにしました。いじめる人たちと戦わせるためです。
 そして十分にボクシングの力がついたときに、ディズレリーはついに立ち上がり、いじめっ子たちとたたかいました。ディズレリーはいじめていた子たちを全員ぶちのめしました。
 このことでディズレリーへのいじめはなくなりました。そればかりではなく、自信ををつけたディズレリーは勉強にも運動にもがんばるようになりました。 
 ディズレリーは後にイギリスの首相となりました。

説明12:

ディズレリーの場合も、戦う決意をしたからこそ、いじめを克服したといいえます。 いじめっ子たちのいいなりになっていたら、首相にはなっていなかったでしょう。
 いじめにあったらどうするか。それはその時になってみないとわかりません。当事者で
なければわからない苦しみがあるはずです。しかし、「いじめになんか負けないぞ」という強い気持ちを持つことも大切だと思います。やられっぱなしで、じっと我慢する必要はないと思います。力で対抗できるのなら、それも必要だと思います。しかし対抗できな場合もあるでしょう。むしろ、そういう時が多いのかもしれません。そういう時は、頭をつかって対抗するしかありません。相談するのも一つの方法です。とにかくひとりぼっになってはだめです。一人でも自分の仲間をみつけることが大切です。
 

指示6:

今日の感想を書きなさい。


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