TOSSランド

コンテンツ登録数
(2019/09/16 現在)

21653
TOSS子どもランド TOSSオリジナル教材 TOSS動画ランド TOSSメディア TOSS-SNS TOSS公式(オフィシャル)サイト
TOSS子どもランド
TOSSランドアーカイブ
TOSSランドNo: 1211180 更新:2012年12月31日

走り高跳び:ベリーロールの指導


 1992年10月、法則化体育上達講座が山梨市で開かれた。講師は山梨大学の植屋清見氏で、陸上運動の走り高跳びの指導である。
 植屋清見氏の指導ははさみ跳び、正面跳びではなく、ベリ-ロ-ルの指導であった。小学校高学年から、ベリ-ロ-ルの指導を行っていこうというものである。なぜ、正面跳びではなく、ベリ-ロ-ルなのかを植屋氏の講座の資料から引用する。

 現行の小学校体育における「走り高跳び」の指導は陸上運動の領域で5年次、6年次の両学年において、『走り高跳びの技能を習得し、簡単な規則を定めて、競争を行うとともに、自己の記録の向上をすることができる』というねらいのもとに指導されるようになっている。
 指導上の留意点として、『小学校段階では体力や技能などの発達段階から、安全性も考慮して、レイアウトのフオ -ムははさみ跳び〈正面跳びと同じもの〉が望ましい』とされている。

 現段階では、小学校体育での走り高跳びの指導では『ベリ-ロ-ル』や『背面跳び』などの危険な跳び方は行わないようにするという指導が貫かれている。

【課題提供】
 1 果たして、ベリ-ロ-ル(背面跳び)は小学生にとって『危険な』跳躍方法か?
 2 果たして、はさみ跳び/正面跳びは小学生にふさわしい跳躍方法といえるか?
 3 果たして、文部省学習指導要領、それに関する解説書などの「指導法」は小学生の実態やバイオメカニカル的観点に立った正しい指導法の提示をしているといえるか?

 本講座においては、現行の小学校の体育では『危険な跳躍方法』として指導の対象外にされている『ベリ-ロ-ル』は、
 ①セイフテイ・マットと、
 ②資質のある教師/自らこの跳躍法を経験し、走り高跳びの体育的意義を知り、体育的表情を持った指導者』がいれば「危険な」跳躍法ではなくむしろ、
 ③「楽しい」跳躍法として、楽しみながら自己の記録に挑戦できる教材であることを体験し、
 ④併せてバイオメカニクス的観点からの有効性を検討し、小学校体育への導入の可能性を感じていただきたい。

 植屋清見氏は講座の最初に以上のような説明をされ、そのあとベリ-ロ-ルの段階指導を実技を通して行われた。
 植屋氏の示されたベリ-ロ-ルの段階指導は、次のようである。

【第一段階】
 2人1組で、一人は膝に手を置いた前かがみ姿勢になり、他方は前かがみになったパ-トナ-の背中に2~3歩助走で手をつき、腕の支持を用いて脚を大きく振り上げながらお尻の方を回り、安全に着地する。
【第2段階】
 側転の要領でマットに両手をつき、脚を振り上げて、背中からマットに落ちる。
【第3段階】
 マットの前に第1段階の状態の前かがみの人間を置き、第1段階の動作を行い、着地は背中(身体全体)からマットに落下する。
【第4段階】
 いくらかの(3~4歩程度)助走を用いて、低いバ-を跳び越す。背中(身体全体)から気持ち良く落下する。
【第5段階】
 踏み切り局面にロイタ-板を設置して、ロイタ-板の弾性を利用しながら「脚の振り上げ-右肩の巻き込み-バーへの腹ばい-背中からの落下」の一連の動作を高さを上げながら行う。助走距離はそれほど長くない(高さに合わせて少しずつ長くはする)

 実際の実技指導は、このステップで行われた。上達講座の時の様子を紹介する。

 第1段階 背中後ろまわり
      カウボ-イが柵を跨ぎ越すイメージを持って!
      着地でバランスを崩さないように注意。

 第2段階 背中から落下

 第3段階 身体(長軸)がバ-に平行になるように落下。背中から落ちることの体験で恐怖心の除去。

 第4段階 背中(身体全体)から気持ち良く落下。

 第5段階 上に跳び、跳ねる。空中で右肩を巻き込む結果として、バーを跨ぐ動作が出現する。ロイター板の弾性を最大級に利用する。


0回すごい!ボタンが押されました

コメント

※コメントを書き込むためには、ログインをお願いします。
New TOSSランド