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TOSSランドNo: 1500024 更新:2012年12月31日

逆上がり全員達成まで


1、逆上がり全員達成に向けて①(村田正樹先生)

 今年は3年生の担任になりました。
 昨年に引き続き、逆上がり全員達成に向けて取り組みを始めました。

 異動したため、昨年のように体育館で練習することができません。また、学校に踏み切り板がなく、くるりんベルトのような補助具もないため、練習は外の鉄棒で、何も道具を使わずに3回ほど行いました。

 KさんとF君が、4/28にできるようになりました。
 Kさんは、踏み切り後に腰が落ちるため回転できていませんでした。特に気になったのは、鉄棒にぶら下がるようにして回転を終えていることでした。
 しかし、2回目の練習で見た時は、腰が鉄棒に近づくようになっていました。
 そこで、鉄棒の真下よりも靴1足前に線を引き、「この線を踏んで踏み切りなさい」と指導をしました。
 指導してすぐにはできませんでした。その後は、足の振り上げ方向と、地面を強く蹴ることをしました。
 3回目の練習でできた時には、「バン」という地面を強く踏み切っている音が聞こえるようになっていました。
 もう1人のF君もそうです。この子は小さな逆上がりをする子です。最初からほとんどできそうだったのですが、踏み切りが弱いために腰が鉄棒に近づいていきませんでした。
 Kさんと同じように指導したのですが、できた時にはやっぱり地面を強く蹴る「バン」という音がはっきりと聞こえました。

 できない子はM君とY君です。
 M君は、ふとんほしになれません。前方回転下りもできません。最初に見た時は、踏み切り動作がなく、腕を伸ばしたまま鉄棒の下に潜る込むようにしていました。逆上がりという動きのイメージが持てていないのだと思いました。
 Y君には、踏み切り動作が見られます。しかし、その力は弱く、また方向も斜め前に向かっているようでした。
 道具がないので、2人には踏み切り位置の指導をしています。
 ① 鉄棒の真下よりも靴1足分前に線を引く。
 ② 踏み切り足をその線の上に置かせる。
 ③ 振り上げ足を持ち上げ、踏み切りの体勢で止める。
 ④ 振り上げ足を一旦戻し、今度は自分で足を振り上げさせ、教師が補助して回転させる。
 ⑤ 数回練習したら、今度は「1、2」と助走させ、教師が補助して回転させる。
という練習をさせています。
 M君は、これで動きのイメージができたのか、鉄棒の下にもぐり込むような動きはしなくなりました。
 2人とも、踏み切りが弱いのが共通しています。
 この2人については、まだまだ時間がかかりそうなので、私も2人に学びながら全員達成を目指します。

2、Re: 逆上がり全員達成に向けて①(辻岡義介先生)

 逆上がり指導、さっそくやっているのですね。
 くわしい指導内容大変勉強になります。

 わたしは、体育大会の応援練習に入ってしまい、なかなか思うように時間がとれず、あと一人の子 Iさんの指導が進みません。

 4月から体育の時間や休み時間に外へ出て登り棒をさせています。
 最初に調査したときに、上まで登れる子が31名中10名でした。
 とちゅうまでいける子が約10名、あとの約10名の子は、ぶら下がることもあまりできないような状態でした。ちょっとショックでした。
 現在は、少し、上がっています。また、調査をして、人数を調べます。

3、逆上がり全員達成に向けて②(村田正樹先生)

 逆上がり指導 その2です。

 今日から、飯田根本式段階別鉄棒(跳び箱3段+踏み切り板)で指導を始めました。
 逆上がりができない3人と、昼休み中と放課後に練習しました。

 3人に共通していたのは、「踏み切りが弱いこと」、「足を振り上げる方向がバラバラなこと」です。そのため、腰が鉄棒に近づいていきませんでした。
 はじめは、「バーンと音がするほど、強く蹴りなさい。」と指示しましたが、効果は薄かったです。
 そこで、放課後は飯田根本式段階別鉄棒(跳び箱3段+踏み切り板)の場づくりをして、次のステップで指導しました。

1.足運びの練習をする。

2.踏み切り足で、踏み切り板を強くたたかせる。
 「踏み切り足で、踏み切り板を強くたたきなさい。」(踏み切らせない)
 この時、振り上げ足のひざを曲げさせ、体に引きつけるような格好で、踏み切り足で踏み切り板をたたかせました。

3. 踏み切り足を踏み切り板に置かせる。
 振り上げ足を「イーチ、ニー、サーン」と3回振らせ、その勢いで踏み切らせる。
 助走はさせず、振り上げ足を「イーチ、ニー、サーン」と3回振る反動で、踏み切る練習をさせました。
 1回転できないので、踏み切り足だけを補助して回転させました。

4. 飯田根本式に移行する。
 M君は、昼休みに見た時には、最も手がかかるだろうと終える状態でしたが、3人の中で最も早く1回転できるようになりました。3回続けてできたので、連続5回転に挑戦させると、連続4回転までできるようになりました。踏み切りが強くなっていること、振り上げ足の反動を利用している様子がよくわかりました。踏み切り足と振り上げ足の協応が上手くなってきているようです。
 練習の終わり際に、跳び箱2段でやらせてみると、3回中1回だけ回転できました。

 Y君も3段の場で、3回続けてできました。昼休みの時は、腰が最も鉄棒に接近していたので、「バン」と音を立てて踏み切ること、足を斜め後ろに振り上げることを指示しました。動きにムラはありますが、時折きれいに回転する時もあります。そのような時は、振り上げ足がスーッと上がってくるように感じました。

 T君は1回転できませんでした。
「音が小さいよ」、
「足は斜め後ろだよ」
と声をかけたり、
「今のはここまで来たよ」
と振り上げ足のつま先がどこまで来ていたかを1回ごとに私が伝えたりしました。彼は、その評価を聞いて、うれしがったり悔しがったりしていました。
 跳び箱3段で1回転するのは難しいようなので、今度はもう何段か上げてみようと思います。

4、逆上がり全員達成に向けて④(村田正樹先生)

 逆上がり指導 その4です。
 大休みと、昼休み、放課後に練習しました。
 放課後に、MくんとYくんの2人が、逆上がりができるようになりました。
 2人の1日の様子から報告します。

<Mくん>
 昼休みに、跳び箱2段でできたりできなかったりを繰り返していました。
 あごを上げて後ろに倒れているため、体が反っていました。「あごが上がっているよ」と声はかけるのですが、思うように直りませんでした。

<Yくん>
 跳び箱3段で、スムーズに回転できません。腹掛け姿勢で一旦回転が止まってしまっていました。もがくようにして起き上がっていました。
 それでも3回できるので、「連続5回転してごらん」と課題を与えました。
 この課題に取り組むようになってから、スムーズに回転できる回数が増えました。

 変化は、放課後に起こりました。
 Yくんが、踏み切り板だけで逆上がりをしました。すると、できてしまったのです。
 もう一度やるように言うと、これはできませんでした。しかし、「本人が何もなしでやりたい」と言うので、「やってごらん」と言いました。すると、ももの付け根が鉄棒に触れました。この様子を見て、「もう1度やりなさい。きっと今日中にできるから」と声かけをしました。
 もう一度鉄棒を握ったYくんは、逆上がりを始めました。そして、見事に1回転しました。
 Mくんは、Yくんが1回転する様子を見ていました。Yくんの方が、段階的に先に進んでいたので、「踏み切り板だけでできたら、この子も1回転できるだろう」と思いました。
 「踏み切り板だけでやってごらん」と話し、やらせてみました。1回目はできませんでしたが、2回目にはできました。3回目、4回目もできたので、勢いをかって何もなしでやらせてみました。感覚が残っていたのか、Mくんは1回目で見事にできました。続けてもう1回させると、これもできました。「3回できたら、本物だよ」と励まし、もう一度させましたが、これはできませんでした。
 Yくんは刺激を受けたのか、練習を止めても、「もう1回できるまで帰らない」と言って、鉄棒から離れませんでした。できないことがあると途中で投げ出すことの多いYくんですが、このような姿は担任して初めてみました。
 あとはTくん1人になりました。
 Tくんには、今日から特別メニューを組んで練習しています。
 Tくんの様子を見ていて、彼には肩角減少の感覚が育っていないのではないかと思うようになりました。
 肩角減少の感覚と逆さ感覚づくりを中心に、次のメニューを組みました。
 ① 高さの違う鉄棒で、支持して跳び上がりをする。(3回ずつ)
 ② 鉄棒に支持したまま、端から端まで移動する。(途中で落ちたら、落ちた所から続ける。)
 ③ ふとんほし(5秒間)→ふとんほし振り→つばめ→前方回転下り
 ④ 足抜き回り
 ⑤ 体操用棒を使って、3人組で肩角を減少させる練習をする。
 ⑥ 回転ベルトをつけて、跳び箱3段から練習する。

 外の鉄棒のため、高さ調整ができません。回転ベルトをきつく締めると、「助走しにくい」と言われたことがあるので、この日から助走はさせませんでした。
 回転ベルトをつけたまま、踏み切り姿勢をとらせました。振り上げ足を「イーチ、ニー、サーン」と振らせ、「サーン」で回転させます。
 振り上げ足を勢いよく上げないと、ベルトをつけてもスムーズに回転できません。Tくんも徐々にそのことに気づいていきました。

 足の振り上げは、肩角を減少させて、腰を鉄棒に接近させることになります。私は、Tくんの指導の中で、このことが抜けていました。
 ベルトなしでは、この日も腰が鉄棒に接近していなかったので、ベルトをつけさせました。跳び箱3段から始め、跳び箱1段まで進んで練習を終えました。
 跳び箱1段で足を振り上げて踏み切る様子を見ていましたが、何度口で指導してもできなかった「腕を伸ばし、腰を鉄棒に近づけて後ろに倒れる」という動作が自然にできていました。これが、回転ベルトの威力ですね。
 この方法の難点は、跳び箱が低くなるにつれ、踏み切り板にかかとが着かなくなっていくことです。そのため、強い踏み切りができていません。
 3年生の身長に合わせて、鉄棒が調整できないかなと思います。

5、Re: 逆上がり全員達成に向けて④(石橋健一郎先生)

 全員逆上がりへの挑戦すごいですね。
 私は1年生29人本日全員「前回りおり」が達成できました。逆上がりの方は、現在29名中、13名、44.8%、ここ1ヶ月で4名から13名になりました。方法は、教室に室内鉄棒(14000円)を置いています。壁際におくと、壁に足をかけて補助さかあがりもできます。この方法で、子どもたちはできるようになっています。
 現在一番低い80cmに調整してあります。(高さの調整可能)また、床にはセーフティーマットも敷いてありますので落ちても安全です。

6、Re: 逆上がり全員達成に向けて④辻岡義介

 逆上がり指導 その4です。
 大休みと、昼休み、放課後に練習しました。
 放課後に、MくんとYくんの2人が、逆上がりができるようになりました。

 練習を始めてから1ヶ月も経っていないのではないでしょうか。
 この時期に、逆上がりができない子が、あと一人とは、すごい指導力です。
 M、Yくんの上達は、すごいですね。
 一気に行きましたね。

 あとはTくん1人になりました。
 Tくんには、今日から特別メニューを組んで練習しています。
 Tくんの様子を見ていて、彼には肩角減少の感覚が育っていないのではないかと思うようになりました。
 肩角減少の感覚と逆さ感覚づくりを中心に、次のメニューを組みました。
 ① 高さの違う鉄棒で、支持して跳び上がりをする。(3回ずつ)
 ② 鉄棒に支持したまま、端から端まで移動する。(途中で落ちたら、落ちた所から続ける。)
 ③ ふとんほし(5秒間)→ふとんほし振り→つばめ→前方回転下り
 ④ 足抜き回り
 ⑤ 体操用棒を使って、3人組で肩角を減少させる練習をする。
 ⑥ 回転ベルトをつけて、跳び箱3段から練習する。

 以上のメニュー、かなり厳選しています。
 ⑤は、懸垂ですね。
 大変勉強になります。
 私もあと一人の子を残したまま、そのままの状態です。一気に行かないと。少々焦っています。

7、根本正雄

 放課後に、MくんとYくんの2人が、逆上がりができるようになりました。
 二人の出来ていく様子がよく分かりました。

 肩角減少の感覚と逆さ感覚づくりを中心に、次のメニューを組みました。
 ①から⑥の方法は具体的でよく分かります。
 この方法でT君ができるようになったら素晴らしいです。
 報告楽しみにしています。

8、逆上がり全員達成に向けて⑤村田正樹

 辻岡先生、ご返信をありがとうございます。
 外の鉄棒なので、練習は晴れた日にしかできません。最近は毎日天候に恵まれているので、考えて指導する余裕はなく、指導しながら考えている状態です。
 私の指導力ではなく、子どもたちの「できるようになりたい」という思いの強さが今の状態をつくり出したと思っています。

 今日も昼休みと放課後にやりました。今日からは、Tくんとの練習です。
 以下のように進めました。

<肩角減少の感覚と逆さ感覚づくり>
 ① 高さの違う鉄棒で、支持して跳び上がりをする。(3回ずつ)
 ② 鉄棒に支持したまま、端から端まで移動する。(途中で落ちたら、落ちた所から続ける。)
 ③ ふとんほし(5秒間)→ふとんほし振り→つばめ→前方回転下り
 ④ 足抜き回り
 ⑤ 体操用棒を使って、3人組で肩角を減少させる練習をする。
<逆上がり練習>
 足を振り上げる勢いだけで回転させる。助走はなし。
 ⑥ 跳び箱3段+踏み切り板で、回転ベルトをつけて回転する。
 ⑦ 跳び箱2段+踏み切り板で、回転ベルトをつけて回転する。
 ⑧ 跳び箱1段+踏み切り板で、回転ベルトをつけて回転する。
 ⑨ 踏み切り板だけで、回転ベルトをつけて回転する。
 ⑩ 何もなしで、回転ベルトをつけて回転する。
 いずれも「3回続けて→連続5回転」の順に進めていきました。

 昨日、すでに⑧までやっていたのですが、回転する感覚と肩角を減少させる感覚を高めるには、何度も回転させる方がよいと考えたので、逆上がり練習は⑥から始めさせました。
 「踏み切り足のかかとがしっかりつかないこと」が昨日から気になっていましたが、何度も回転しているうちに、Tくんは自分でかかとをしっかりつけることができる位置を見つけだして踏み切るようになりました。その位置は、段階が進むにつれて、鉄棒の真下側に寄っていきました。

 かかとの件が多少解消されたので、今度は後ろに倒れる時の姿勢に目を向けてみたのですが、昨日に比べるとひじが外側に曲がっているので、わきがあいたまま回っていました。
 ⑩まで一通りできたので、今度はベルトを外して跳び箱3段でやらせてみましたが、1度もできませんでした。やっぱり、踏み切り直後に腰が落ちていました。今までの練習の効果はほとんど見られませんでした。
 まだ時期が早いと感じたので、もう一度ベルトを着けさせ、締め具合を緩めて回転させました。1回目は失敗しましたが、2回目からは足を勢いよく振り上げるようになったので、回転できました。
 この様子を見て、しばらくは飯田式をやめて、回転ベルトを使った練習をさせることにしました。

 余談になりますが、Tくんは今日初めて足抜き回りの「後ろから前」ができました。
 これで、足抜きまわりで往復できるようになりました。本人はそのことをとても喜んでいました。

9.根本正雄

逆上がり全員達成に向けて⑤有り難う御座います。

<肩角減少の感覚と逆さ感覚づくり>
<逆上がり練習>

 以上の二つを分けて段階的に指導していくという方法は今までにありません。成果が楽しみです。

 これで、足抜きまわりで往復できるようになりました。本人はそのことをとても喜んでいました。

 とても嬉しかったでしょう。少しでもいいから成果が目に見えると意欲がでます。

10.逆上がり全員達成に向けて⑥(村田正樹先生)

 その場その場での思いつきの指導が多いのですが、Tくんができるようになることを目指して、頑張ります。

 今日は天候が悪かったので、雨の合間の10分間だけの練習でした。

 昨日までと違うのは、「踏み切りの姿勢をつくる」ことを入れたことです。
 この指導は、「肩角減少の感覚と逆さ感覚づくり」の後に行いました。
 踏み切り位置を指定して、足を置かせます。振り上げ足を3回振らせ、「サーン」で肩を後ろに倒させます。踏み切り足は地面に着けたままです。

 Tくんにやらせてみると、予想通りひじが曲がったままで、わきが大きくあいていました。頭をお越し気味にしているので、肩が後方へほとんど倒れませんでした。
 肩角を減少させること、逆さになることがまだまだ不十分なのが、これでわりました。
「ひじを伸ばして後ろに倒れるんだよ」と言って補助したり、「足を勢いよく振り上げるんだよ」と話したりしました。
 数回行わせた後、逆上がり練習に入りました。

 逆上がり練習は、今日は回転ベルトだけで行いました。昨日からベルトの長さを変えていなかったので、昨日の最後にできた状態で着けさせました。
 1回目は失敗しましたが、2回目は成功。しかし、それ以降はほとんどが失敗でした。
 私は、「ひじを伸ばして後ろに倒れているかどうか」を見ていましたが、ひじは曲がり、わきを大きくあけて後ろに倒れていました。
 できる所までベルトを締め直して練習させましたが、踏み切りに入る時に、肩角を減少させることはできませんでした。
 まだまだ時間がかかるだろうなと思います。

 今までメールで報告してきたことを、HPにも載せました。

「めざせ!逆上がり全員達成」
  http://homepage1.nifty.com/chinusuki/tetsubou/saka/douji.htm
 ご覧いただき、ご指導いただければ幸いです。

11、Re:逆上がり全員達成に向けて⑥(根本正雄)
 逆上がり全員達成に向けて⑥有り難うございました。

 踏み切り位置を指定して、足を置かせます。振り上げ足を3回振らせ、
「サーン」で肩を後ろに倒させます。踏み切り足は地面に着けたままです。
 この踏み切り位置を指定して、足を地面に着けたままの指導はよいです。
 側方倒立回転でも同じです。倒立でも同じです。回転加速をつけるためには、片足を固定してもう一方の足で振り上げることが大切です。
 この指導でどのように変わるかご報告楽しみにしています。

12.逆上がり全員達成に向けて⑦(村田正樹先生)

 踏み切り位置を指定して、足を置かせます。振り上げ足を3回振らせ、
「サーン」で肩を後ろに倒させます。踏み切り足は地面に着けたままです。
この踏み切り位置を指定して、足を地面に着けたままの指導はよいです。
側方倒立回転でも同じです。倒立でも同じです。回転加速をつけるためには、片足を
固定してもう一方の足で振り上げることが大切です。
この指導でどのように変わるかご報告楽しみにしています。

 ご指導ありがとうございました。

 昨日は雨だったので、鉄棒を使った練習はできませんでした。
 帰る前に教室で、2つの練習をさせました。
 1つ目は、体操用棒を使った肩角減少の感覚づくりです。
 2つ目は、体操用棒を鉄棒に見立てて、踏み切りの姿勢づくりをしました。
 姿勢づくりの練習で、Tくんは、腕を伸ばして肩を後方に倒すことができていませんでした。「腕を伸ばすんだよ」と言って、数回練習させてから下校させました。
 今日は校内研究会のため、一緒に練習できたのは大休みの10分間だけでした。T君用のメニューで進めていきました。
 「足ぬき周りが2往復できた」と、本人はとても喜んでいました。
 踏み切りの姿勢づくりの時、びっくりしました。昨日と違い、T君は腕を伸ばして後ろに倒れようとしていました。「腕を伸ばせるようになってきたね」と言うと、うれしそうでした。
 10回やったので、回転ベルトを着けて逆上がりをさせました。
 ベルトは、2日前と同じたるみ具合に調整してあります。腕は曲がっていたのですが、連続4回転までできるようになったので、さらにベルトを緩めました。
 なかなかできないので、背中側から肩を前に押し出すようにして補助しました。
 補助をしなくても逆上がりができる時もありました。背中側から見ていると、できるときはわきもしまっているように見えました。

 給食後、Tくんは1人で逆上がりの練習にいきました。
 踏み切り姿勢の練習が終わった頃にT君の様子が見える所につきました。ベルトを着けずに逆上がりに挑戦していましたが、できませんでした。
 今日のT君は、今までで最も意欲的でした。

テキ13.Re: [tetsubou] 逆上がり全員達成に向けて⑦(辻岡義介先生)

Tくんの進歩、すごいですね。
>  踏み切りの姿勢づくりの時、びっくりしました。昨日と違い、T君は腕を伸ばして
> 後ろに倒れようとしていました。「腕を伸ばせるようになってきたね」と言うと、うれしそうでした。
 腕を伸ばして体を引きつける感覚と技術が肩角減少の感覚と技術だと私は解釈します。
 これは、教えないとできない感覚と技術のようですね。
 幼稚園の息子に両手を私の両手に乗させて、腕を伸ばしたまま下に押すように言いました。
 しかし、力を入れるとどうしても肘を曲げてしまいます。
 肘を曲げないと力が入らないようでした。
 できない子のつまずきの重要な原因の一つとして頭に入れておかないといけないと思いました。
 勉強になりました。ありがとうございました。

14.Re: [tetsubou] 逆上がり全員達成に向けて⑦(村田淳先生)

幼稚園の息子に両手を私の両手に乗させて、腕を伸ばしたまま下に押すように言い
ました。
 私も、よくこれをやります。

 しかし、力を入れるとどうしても肘を曲げてしまいます。
 肘を曲げないと力が入らないようでした。
 負荷をいきなり高めると、肘がまがってしまいがちです。
 はじめは、なんも力をかけない(むしろ「こう動かすんだよ」ってリードする」くらいで良いと思います。

 こんな感じで声をかけています。
 1回目「そう、こうやって気をつけまでもってきてごらん。」
 2回目「肘をのばすよ。」
 3回目「背中は少し、まるめてごらん。」(←このころから、ほんのちょっと負荷をあげる。)
 4回目「先生も少しずつ力をいれてくよ。」(じょじょに力をいれる)
 5回目「ギュッっておすよ」
 6回目「ギュギュギュって我慢してごらん。」(背中がまるまっていなかったら、指摘する)
・・・・・・・

15.Re: 逆上がり全員達成に向けて⑦(辻岡義介先生)

 鉄棒指導やっておられるのですね。

手を前へならえから気をつけまでもってくる。
 なるほど、この指示いいですね。
 使わせてもらいます。

こんな感じで声をかけています。
1回目「そう、こうやって気をつけまでもってきてごらん。」
2回目「肘をのばすよ。」
3回目「背中は少し、まるめてごらん。」(←このころから、ほんのちょっと負荷をあげる。)
4回目「先生も少しずつ力をいれてくよ。」(じょじょに力をいれる)
5回目「ギュッっておすよ」
6回目「ギュギュギュって我慢してごらん。」(背中がまるまっていなかったら、指摘する)
 具体的なアドバイスありがとうございます。
 特に3回目の指示は、大変なポイントですね。
 これは、体を反らせないための指示ですね。
 勉強になりました。

16、逆上がり全員達成に向けて⑧(村田正樹先生)

 Tくんの様子です。
 大休みと昼休みに、それぞれ10分間ずつ練習しました。
 金曜日と同じ弛み具合でベルトを着けさせると、スムーズに逆上がりができました。
 踏み切りの姿勢づくりでも、腕を伸ばして、積極的に肩を後ろに倒そうとしていました。ここまでは、本当に上手になったなと思いました。
 ベルトを着けている時も、腕が伸びるようになってきたなと感じました。いい時は振り上げ足が斜め後ろに向かって、勢いよく上がってきましたが、いい時と悪い時の差は目に見えるほど明らかでした。
 ベルトをさらに弛ませましたが、これはできませんでした。できない時は、腕が曲がり、ぶら下がるような格好になっていました。
 足の振り上げ方に問題があるのかなと思いつつ指導していたのですが、Tくんは後ろに倒れる時に目を閉じていることに気がつきました。やっぱり恐いようです。
 ベルトをもう一度締め直して、「目を開けて、つま先を見ているんだよ」と話し、逆上がりをさせました。昼休みの終わりには、大休みにできなかった弛ませ具合でも逆上がりができました。

 Tくんの変化を記録する方法として、今日から「前回り下り3回の時間」と「足抜き回り3往復の時間」、「鉄棒横渡りの落下回数」の3つを記録することにしました。
 Tくんが前回り下り3回をするのろ、8秒ちょっとかかります。
 逆上がりできる3人は、全員5秒台です。
 この3人の内訳は、後方支持回転ができる子(1人)、逆上がりができる子(1人)、4月に逆上がりができるようになったKさんです。
 Tくんには、「前回り下りが5秒台になると、逆上がりができるようになるかもしれないね」と励ましています。
 本人は、前回り下りよりも「足抜き回り3往復」を8秒台でやり遂げたことに大きく満足していました。

 余談になりますが、逆上がりができるようになったMくんが金曜日に言っていました。
 「逆上がりができるようになったら、マットの後ろ回りもできるようになった」
 逆上がりとマットの後転は、やはり相関があるのかも知れませんね。

17、Re:逆上がり全員達成に向けて⑧(根本正雄)

 逆上がり全員達成に向けて⑧の報告ありがとうございます。

 Tくんの変化を記録する方法として、今日から「前回り下り3回の時間」と「足抜き回り3往復の時間」、「鉄棒横渡りの落下回数」の3つを記録することにしました。
 Tくんが前回り下り3回をするのろ、8秒ちょっとかかります。
 逆上がりできる3人は、全員5秒台です。
 素晴らしい着眼点です。
 前回りのスピードと足抜き回りのスピードを測定していくのは習熟度を調査するには役立ちます。
 どのくらいのスピードになったときに逆上がりができるようになるか、調査お願いいします。

18、逆上がり全員達成に向けて⑨(村田正樹先生)

 昼休み10分と放課後25分間練習しました。
 Tくんは、途中で落ちることなく、鉄棒を横に渡ることができるようになりました。
 前回り下りも、6秒台で3回することができるようになりました。

 踏み切り姿勢の練習を続けていますが、肩を後ろに倒すスピードが速くなったように感じました。10回行わせていますが、途中で腰が鉄棒から離れることがあります。「腰を鉄棒に近づけるように倒れなさい」という指示は効果的でした。

 ベルトを着けた逆上がりは、
 ① 足を3回振って、逆上がりをする。(3回できたら次へ)
 ② 足を1回だけ振って逆上がりをする。(3回できたら次へ)
 ③ 連続5回転する(できたら、ベルトを緩める)の順に進めています。
 助走をさせていないのは、足の振り上げと踏み切りによる肩角減少の技術を身につけさせたいからです。
 バックルから5cmしか余裕がない所までひもを緩めても、ベルトを着けて連続5回転できるようになりました。
 そこで、助走をつけて逆上がりをするようにさせました。
 ところが、これができません。足運びのリズムが悪いのです。足を勢いよく斜め上に振り上げることができるようになっていたのに、助走をさせるとこの動きができなくなってしまいます。

 放課後は、ベルト+飯田式の練習に切り替えました。飯田式は、必然的に助走が必要になるからです。
 跳び箱3段で、ベルトを一番緩めた状態から始めましたが、逆上がりはできませんでした。逆上がりができるようになるまで、ベルトをきつく締めていきました。
 それでもできたりできなかったりを繰り返していました。できない時は、踏み切り後に腕が曲がり、鉄棒にぶら下がるような格好になっていました。背中側から肩に手をかけ、腹掛け姿勢になるまで肩を前に押し出すようにして補助しました。
 連続2回転までしかできなかったのですが、跳び箱を1段ずつとり、最終的には踏み切り板だけまで進ませました。できない時は、肩を押す補助を続けました。
 できるようになってくると、踏み切り板を強く蹴る音が聞こえるようになってきました。

 踏み切り板だけになると、助走から踏み切りまでの動きのぎこちなさが目立つようになりました。そこで、「1,2と歩いて、3でキックしなさい」と指示し、隣に並んで助走から踏み切り姿勢になるところまでをいっしょに数回練習しました。
 太股までは鉄棒にかかるのですが、ももの付け根が鉄棒にかかりません。このような状態がずっと続きましたが、突然「バーン」と大きな音を立てて勢いのある回転をしました。続けてもう1回させると、同じようにきれいに回転できました。
 はじめの頃、Tくんはベルトを一番きつく締めても飯田式で逆上がりができませんでした。あの頃に比べると、随分できるようになったなと思います。

逆上がり全員達成に向けて⑨(根本正雄)

 逆上がり全員達成に向けて⑨有り難う御座いました。
 緻密な指導で勉強になります。

 できるようになってくると、踏み切り板を強く蹴る音が聞こえるようになってきました。
 踏み切り板だけになると、助走から踏み切りまでの動きのぎこちなさが目立つようになりました。そこで、「1,2と歩いて、3でキックしなさい」と指示し、隣に並んで助走から踏み切り姿勢になるところまでをいっしょに数回練習しました。

 ここの指導は素晴らしいです。
 指導と評価が一体になっています。
 ①「1,2と歩いて、3でキックしなさい」
 ②隣に並んで助走から踏み切りの姿勢になるところまで一緒に練習する。
 ③踏み切り板を強く蹴る音が聞こえるようにする

 ①では1、2、3のリズムが生まれます。キックの仕方が理解出来ます。
 ②ではそのリズムを教師と一緒にシンクロナイズします。つまり同調活動を通して、キックのリズムを体得できます。
 ③踏み切り板を蹴る音が強く聞こえたかで評価できます。

 分かる→できる→感じるの流れで無理なく指導がされています。
 この指導でT君がどのように変わるか楽しみです。

逆上がり全員達成に向けて⑩(村田正樹先生)

 根本正雄先生、過分なる励ましのお言葉をいただき、ありがとうございます。
 あまりにうれしかったので、根本先生のメールをプリントアウトし、今朝Tくんに見せました。「先生が尊敬する先生から、がんばれよというお手紙をもらったよ」と言って見せると、Tくんもうれしそうにしていました。
 微々たる歩みですが、Tくんは確実に伸びていると思っています。「前回り下り3回」のスピードも、昨日の6.7秒から6.4秒に短縮しています。この記録は、日々交信中です。
 今後は、根本先生に教えていただいた「シンクロナイズ」という視点を持ってがんばります。

 体育大会の特別時程のため、いっしょに練習したのは昼休みの15分間だけでした。

 ベルト+踏み切り板で逆上がりをさせました。
 昨日と同じように、大きな音を立てて踏み切ることができたので、連続5回転までスムーズにできました。
 そこで、昨日できなかった、バックルから5cmの所までベルトを緩めました。
 最初の頃はやはりできませんでした。
 自分から腰を鉄棒に接近させることができないためです。腕を曲げ、ぶら下がるような格好をしています。
 腕を伸ばして逆さ姿勢になる方が回転しやすくなることをつかませたかったので、補助をしました。
 振り上げ足のかかとに手をかけ、踏み切りと同時に持ち上げて逆さにします。
 この補助をすると、腕が伸び、自然とわきがしまります。補助しながら、「腕が伸びる方が、回りやすいでしょ」と声をかけました。
 数回補助した後、「棒でやっているように、わきの下に力を入れて、わきをしめてごらん」と話して、補助を続けました。何回かは自分で積極的にわきをしめるような動きをしていたので、補助の力はほとんどいりませんでした。

 補助をやめて、再びベルトをもっとも緩めた状態での逆上がりをさせましたが、助走のリズムが崩れていたのでできませんでした。
 助走なしで連続5回転までさせた後、助走から足を振り上げるまでの練習をいっしょにしました。その後は肩を押す補助を続けたところ、休み時間が終わる間際に、逆上がりが1回できました。
 Tくんは放課後も1人で練習し、「踏み切り板を外しても、1回できました」と私に話してから帰宅しました。

逆上がり達成までの道 1(真柄二郎先生)

 冬休みに入り、実践を振り返っています。

 12月18日 担任している5年2組23名で逆上がり全員達成記念忘年会を開きました。
 教員生活16年で初めてです、全員達成をしたのは。
 最後に残った3人が出来たときには、それはそれは最高の盛り上がりでした。
 その子たちの手を握って、ずっと振り続けました。
 「やった~!よかったな~!おめでとう~!」
 ぼくの顔と目は真っ赤だったと思います。
 その日は10月25日。

 忘年会の最初は当然のように全員が体育館にでて鉄棒で逆上がりです。
 進行の笛に合わせて、順番にキメていきました。
 「先生、できるかな~。できんかったらどうしょう」
と言っていた子もちゃんとできて大いばりでした。

 忘年会は大盛況でした。
 いつもは問題ばかり起こすA君も、物まねをしてアンコールの連呼で照れていた姿が見られました。
 「逆上がりが全員出来たからこうして楽しい忘年会ができたので、ホントによかったなと思います」
 感想にはたくさんの子がこう書きました。

 冬休み前の最後の日、校長先生からの話の中に、5年生の逆上がりの取り組みがありました。
 ちゃんと校長先生は見ておられたのです。

 毎日、昼休みになるとグラウンドにでて、鉄棒の周りに人垣が出来ました。
 5年生の逆上がりが出来ない子に呼びかけてはじめた練習会です。
 最初は8人ほどでした。
 毎日練習していると、「先生、何してるの?」と他の学年の子が見に来ました。
 「逆上がりの練習してるんだよ。○○ちゃんはできるかい?」
 できる子はいばって逆上がりをして見せてくれました。出来ない子はそっと他の場所で練習するようになりました。ぼくがいるだけで先生にいいところを見せようという子が鉄棒にぶら下がるようになりました。
 こうして昼休みの鉄棒の周りには人垣が出来ていったのです。

 隣のクラスの先生もいっしょになって、9月後半から練習会は続きました。
 次回はどのような様子だったかを書いていきます。

Re:逆上がり達成までの道 1(根本正雄)
 逆上がり全員達成とのことおめでとうございます。
 隣のクラスや校長先生も知っていたと言うことで、全校に影響があったようです。
 子供たちも大きな自信を持ち、これから生きていけるでしょう。

Re: 逆上がり達成までの道 1(辻岡義介先生)

 逆上がり全員達成。おめでとうございます。
 できたときの喜びの様子。
 逆上がり全員達成記念忘年会の様子。
 感動的です。
 とてもとてもうらやましい。
 私は、まだ3名の子ができていません。
 2学期最後の週は、あわただしさの中で練習をほとんどしていません。
 真柄先生の全員達成。大きな刺激になりました。

毎日、昼休みになるとグラウンドにでて、鉄棒の周りに人垣が出来ました。
5年生の逆上がりが出来ない子に呼びかけてはじめた練習会です。
 これですよね。この粘りと姿勢が子供を動かしていったんですよね。
 3学期、全員達成に向けてがんばります。
 レポート楽しみにしています。

Re:逆上がり全員達成までの道(根本正雄)
 できない子ども3人への指導ですが、大切なのは「今自分はどの段階にいるのか、何をどれくらい習熟すれば、いつ頃できるようになるか」の見通しを持たせて指導していくことだと思います。
 3ヶ月練習すればできるようになると私も指導しましたが、「この練習を1日何回、何日練習すればできるよ」という診断のシステムがあれば、子どもも指導者も便利だなと考えています。
 診断システムと治療システムを確立していって下さい。それが3人の子どもをできるようにすることによって出来ます。

逆上がり全員達成までの道 2(真柄二郎先生)

 根本先生 藤澤先生メールありがとうございました。今回の真柄の実践は今まで担任したクラスに比較して恵まれていたと思います。それは「かなりの肥満の子がいなかった」という点においてです。
 軽度の肥満の子は2人でした。うち1人は最後に残った2人のうち1人でした。肥満で、やる気がなく、筋力も無い子は難しいですね。でもそこが教師の腕の見せ所です。

 さて第2回目を進めます。

1 練習開始まで
 取り組みは9月の下旬から行いました。
 校内体育会や郡の連合体育会が全て終わってから、余裕があるところではじめたわけです。
 「今日から昼休みに逆上がりの出来ない子は外においで、先生といっしょに練習しよう」
 給食時間の終わりにこう言いました。
 出来ない子に手を挙げさせて「そのひとたち、いらっしゃいね。待ってるよ」と言いました。
 不正確ですが、8人ほどだったと記憶しています。

 9月下旬でも外はかなり暑く、その中でしばらく待っていると、パラパラと飛び出してきました。
 みんな鉄棒の周りにやってきて、思い思いに鉄棒を握って練習を始めました。
 私は、古タイヤを2本と古い踏切版を1台用意して、段階式鉄棒練習所を作っておきました。
 「じゃ、出来ない人は1人ずつここで先生といっしょに練習します。交代しながらやります」
 あとはそこで練習させました。
 外の鉄棒はやや高めに設定されています。
 どの子も胸から首にかけて鉄棒がきました。
 内心「これは難しいだろうな」と思いましたが、踏切りやタイミングなどの協応動作を身につけるにはかえって高めの方がいいかも知れないと思いました。
 これは後になってみて、実感しています。

 さて、練習は2段になった古タイヤにかけた踏切版で段階式で行っていきました。
 8名ほど練習にきた中で、2段が必要だったのは1名の女子だけでした。
 後の7名は1段でなんとかできました。
 その女子1名は最後まで残ることになりますが、このときはわかりません。
 その子の特徴は、
 ・協応動作ができない
 ・ドンという強い踏切りができない・腕力がない・踏み切る方向がわからないなどでした。
 要するに、何もできない状態でした。

2 練習開始
 最初の頃に気をつけたのは、踏切板をセットする位置と鉄棒、子どもの立つ位置関係でした。
 踏切りまでがスムーズにできるのがベストの位置関係で、その子に合わせてちょっとずつずらしながら練習していきました。
 最初の1週間、試行錯誤しながら練習をペースに乗せるまでが大変でした。
 ・逆手で持つ子には順手で。そのたびに声かけをしました。「○○君、逆だよ。お手手が」きつく言うと嫌になるので、ユーモラスに言うことも心がけました。
 ・段階式をいやがる子がいました。「先生、これ(踏切版や古タイヤ)があるとやりにくい」そういう子には、
 「う~ん残念だな~。かつて先生の担任した子で、この方法でみんなちゃんとできていったんだけどな。時間はかかっても、最後はできるんだけど」
 「そこまで言うんならやめようか。自分で練習して、後の子は先生の方法でやることにしよう」
 ちょっとの脅しをいれて、笑いながら言いました。
 ・簡単にはできないので、いやになってしまい練習場所を変えたがる子がいました。
 「先生。違うところで練習しよう。飽きたここ」こういう子にも、前言のようにこの練習場所がいいことを笑いながら話しました。

 2週間の練習で数人ができるようになりました。残ったのは女子3名、男子3名の計6名。
 ここでこの子たちに団体名を付けました。
 「逆上がり研究会」
 これはいつも応援にきていたある女の子が「せっかく練習しているんだから、この練習会に名前を付けたらいいんじゃないですか」と気の利いたことを言ったのでそれはいいと名付けたわけです。
 ちなみに会長はMちゃんという女の子です。
 いつも練習を見にきて応援してくれていたので、「会長!」と呼びかけたところ「はい」と返事をしたのでそれからは練習の時には「会長!」と言うことになりました。

 ときどき「5年生の逆上がり研究会の人は、1時20分から練習します」などの全校放送を入れて、ネームバリューをあげました。おかげで、子どもはもちろん他の先生方からも「逆上がり研究会」の存在は認知され、練習している様子を職員室から見てくれることもありました。
 週に2回きてもらえる非常勤の先生も昼休みに練習に参加してくれることが多くなりました。
 練習している子は「逆上がりができないから恥ずかしい」、というより「先生といっしょに練習していて楽しいな」という感覚だったように思います。

 それは練習の様子を見ていてもわかりました。
 昼休みになると校庭に出て練習に付き合うことは、毎日だと正直に言うとなかなか疲れるものです。
 ときどきわざと休んで練習の様子を見ていました。
 (不真面目な先生でごめんなさい 1)
 すると自分たちで古タイヤ、踏切版をだして練習をしていました。
 特によくはれた秋の日などはクラスの子はもちろん他の学年の子もきて、鉄棒の周りは人垣ができました。
 それを窓越しに見ながら他の先生方と談笑してお茶を飲んでいたこともあります。
 「真柄先生、今日は鉄棒の練習は?」
 「今日は子どもに任せたの。ちょっと見てや。ちゃんと練習してるよ。えらいな~」
 (不真面目な先生でごめんなさい 2)

 こうして10月は過ぎていきました。
 逆上がり全員達成までの道 3へ続く。

Re:逆上がり全員達成までの道 2(根本正雄)
 逆上がり全員達成までの道 2有り難う御座いました。
 全員達成した練習方法素晴らしいです。単調な練習に価値付けと動機付けをし、子供の意欲を引き出し全校に広げて行かれたのはすごいです。
 逆上がり研究会という名前をつけて練習に価値付けをすることによって、子供の意識が変わりました。
 子供を「会長」にする事によってリーダーを育て、自主性がでました。
 校内放送、先生方との情報交換を通して全校に逆上がり研究会の存在をアピールし、学校の活性化につながりました。
 真柄先生の実践は、逆上がりを通しての学級づくり、学校づくりになっています。
 勿論、それを意識してやられたことと思います。
 「鉄棒は逆上がりだけではない」という批判をされました。しかし、逆上がりだからできる実践もあることを教えていただきました。
 次回楽しみにしています。

Re: [tetsubou] 逆上がり全員達成までの道 2(辻岡義介)

 真柄先生の演出力。マネージメント。
 このようにドラマを生み出していくのですね。
 大変勉強になりました。
 逆上がり研究会・応えん団の会長さんの誕生のところは最高ですね。
 逆上がりの新しい可能性をみました。

2 練習開始
最初の頃に気をつけたのは、踏切板をセットする位置と鉄棒、子どもの立つ位置関係でした。
踏切りまでがスムーズにできるのがベストの位置関係で、その子に合わせてちょっとずつずらしながら練習していきました。
最初の1週間、試行錯誤しながら練習をペースに乗せるまでが大変でした。

 なるほど。ベストの位置関係。最初はほんとに微妙ですよね。
 助走から踏切り。できない子は、ここでつまずいていますから、ここまでの指導法を確立していかなければなりませんね。
 わたしは、台つき鉄棒+ベルトで指導しました。

 何もできない女の子が、どのようにしてできるようになっていったのかとても楽しみにしています。
 ありがとうございました。

RE:[tetsubou] 逆上がり全員達成に向けて⑩(村田正樹先生)

 逆上がり指導への励ましのお言葉、本当にありがとうございます。

補助が有効であったとのことですが、私は補助はとても大切であり有効な方法だと考えています。
出来ない子供にとって、補助によってできることにより、神経回路がつながるからです。
1回出来たと言うことは神経回路がつながったことを意味します。3回、5回と回数を増やすことによってその神経は太くなります。
やがてベルトなしでも出来ます。
いつ、どこで、どんな補助をしたら効果的か実践していっていただけますか。

 承知いたしました。
 まずは、今まで行ってきた補助を整理した上で、「いつ、どこで、どんな補助をすると効果があるのか」を考えながら、今後Tくんとの練習に励みます。
 新たな課題を与えていただき、ありがとうございました。

逆上がり全員達成に向けて⑪(村田正樹先生)

 Tくんとの練習は、今日で14日目になりました。昼休みの3分間と、放課後の15分間に練習しました。

 昨日の帰りに「踏み切り板がなくても1回できた」と言っていたので、目の前でやってもらいました。見事に逆上がりができました。

 放課後には、昼休みにできなかった「前回り下り3回」と「足抜き回り3回」にかかる時間を計りました。本人は、この時間を最も気にしています。
 前回り下りは6.1秒、足抜き回りは7.4秒まで短縮です。本人は前回り下りの記録を聞いて、「もうちょっとでできるかもしれない」と言っていました。「できる子は5秒台」ということを覚えているようです。
 また、練習を始めて頃にはできなかった「胸の高さの鉄棒への支持して跳び上がり」もできました。わきの下に手を当てて、「ここに力を入れるようにしたの?」と聞くと、「うん」とうなずきました。
 肩角を減少させるという感覚が少しずつ身につき、できるようになってきたのかなと思っています。

 逆上がりは、昨日と比べて大きな変化は見られませんでした。やればやるほど足運びのリズムが乱れたり、足を振り上げる方向と強さが安定しなかったりしたからです。
 助走から踏み切りまでの動作をいっしょにしたり、肩を押し出すように補助したりして進めました。
 1回転できたので、思い切ってベルトを外させ、飯田式の跳び箱3段で逆上がりをさせてみました。できませんでしたが、今まで見た中で、最も腰が鉄棒に近づいていました。踏み切り後に、逆さになろうとする経過が見られたからです。
 「すごく上手になっているね。今まで見た中で、一番よかったよ。」と声をかけました。

Re:逆上がり全員達成に向けて⑪(根本正雄)
 逆上がり全員達成に向けて⑪ありがとうございました。

「すごく上手になっているね。今まで見た中で、一番よかったよ。」と声をかけました。

 この言葉がけはいいですね。子供も自信を持って取り組みます。次回につながる言葉です。

Re: 逆上がり全員達成に向けて?(鮫島秀己先生)

 いつも村田先生の実践は本当に勉強になります。
 また私もがんばろうと励みになります。

放課後には、昼休みにできなかった「前回り下り3回」と「足抜き回り3回」にかか
る時間を計りました。本人は、この時間を最も気にしています。
 私はついつい逆上がりの練習ばかりさせていました。
 私も「前回り下り3回」と「足抜き回り3回」の練習をさせています。
 基礎技能を育てることも必要なんですね。

「すごく上手になっているね。今まで見た中で、一番よかったよ。」と声をかけました。
 一番大切なのが、やはり激励の言葉ですね。私もがんばります。

初心者の逆上がり指導 2(鮫島秀己先生)
 今週の実践を報告します。
 体育の授業中に、1名の子が逆上がりができました。
 運動神経の子の良い子でした。
 基礎技能の練習をするうちにできたのでしょう。
 これで逆上がりができない子は20人となりました。

 体育の授業では、「ツバメ→ふとんほし→ツバメ」
 「だんご虫」「だんご虫リレー」「逆上がり」
 「うんていドン・ジャンケン」などを行いました。
 だんご虫の実態調査もしました。
 ・3秒できない。・・・8人
 ・3秒できる。・・・・4人
 ・5秒できる。・・・・8人
 ・10秒できる。・・・15人
 逆上がりができない子で10秒できるのは、6人です。
 この6人の傾向としては、回る感覚が不足しているということです。
 くるりんベルトでとにかく感覚をつかませることが大切かと思います。

 私の力不足で、それぞれの子どもの分析が十分ではありません。
 村田正樹先生のように、分析した上での指導ができていません。
 とにかく休み時間はくるりんベルトをもって鉄棒をしにいっています。
 いつも10人ぐらいの子が練習にきます。
 まんべんなく指導しようとすると、個人的な指導が不十分となっている状態です。
 でもくるりんベルトのおかげで、自分たちで練習してくれています。
 私は段階別指導を順番にやらせて、他の子はくるりんベルトをさせています。
 逆上がりができる子はまだいませんが、
 「何色までできるようになった。」
 「何段までできるようになった。」
と意欲的にやっています。
 逆上がりができる子も両足踏み切りや、連続逆上がりに挑戦しています。

 もっと効果的な助言や指導をすれば、できる子が増えるとは思います。
 「おへそを磁石みたいに鉄棒にくっつけてごらん」
 「つま先をみて、まわってごらん。」
などの助言をしますが、なかなかうまくいきません。

 力不足の私ですが、とにかく段階別指導とくるりんベルトをつかって指導していきます。

Re:初心者の逆上がり指導 2(根本正雄)
 いろいろと考え、実践されているとのことがんばってください。
 指導技術も子供の上達過程と同じです。
 何回も何回も繰り返し指導する中で、方法が見えてきます。
 子供から学ぶことが一番役に立ちました。
 いくつかの方法を試す中で、鮫島先生が納得する方法を体得していってください。
 20名がどのように変わっていくか、本メールに紹介していってください。
 皆さんが応援してくれます。それが本研究会の目的です。

Re: 初心者の逆上がり指導 2(辻岡義介先生)

体育の授業中に、1名の子が逆上がりができました。
 おめでとうございます。
 できた子がいるという事実が他の子の意欲につながります。

逆上がりができない子で10秒できるのは、6人です。
この6人の傾向としては、回る感覚が不足しているということです。
くるりんベルトでとにかく感覚をつかませることが大切かと思います。
 そうですね。
 この6人は、できる可能性が高いです。
 踏み切りでつまずいている場合もあります。
 段階別では、踏み切りのリズム、踏み切りの強さ、振りあげ足の強さと向きも見てみてください。
 20人一度に練習するというのは、大変ですね。
 少しずつでも続けることが大事なのだと思います。がんばってください。
 貴重な実践報告と情報ありがとうございました。

 村田先生、鮫島先生の実践報告を拝見して、私も勇気づけられます。
 体育大会も終わり、昨年から引き続き、逆上がりができないIさんの指導を本格的に始めるつもりです。
 このIさん。今まで何に対しても消極的だったのですが、応援団に立候補し、練習をしてきました。ちょっぴり積極的になってきたのがうれしい。

逆上がり全員達成(村田正樹先生)

 3年生の子どもたちと、逆上がり全員達成にに向けて取り組んできました。その結果、昨日最後の1人が逆上がりをできるようになりました。
 指導したのは17日間です。
 鉄棒MLで、1回ごとの指導について報告してきたものを、HP化しました。

「めざせ 逆上がり全員達成」
 http://homepage1.nifty.com/chinusuki/tetsubou/saka/douji.htm

 よろしければご覧いただき、ご指導をお願いします。

Re:逆上がり全員達成(根本正雄)

逆上がり全員達成、おめでとうございます。

 鉄棒MLで、1回ごとの指導について報告してきたものを、HP化しました。
「めざせ 逆上がり全員達成」
 http://homepage1.nifty.com/chinusuki/tetsubou/saka/douji.htm

 拝見いたしました。素晴らしい内容です。
 写真、イラストがあり分かりやすいです。
 17日間の実践が克明に記録されています。

 多くの方の追試実践を御願いします。

Re: 逆上がり全員達成(信藤明秀先生)

すばらしいです。
まず、全員逆上がりができているという状況に対してです。
うちのクラス(5年生24人)は、現在9人で止まっています。
4月のスタート時は4人しか逆上がりができない状況でした。

サイトを見てもう一度感激しました。
今晩、もう一度一つ一つ見て、村田先生の実践を追試できるようにしたいです。
ご報告ありがとうございました。

とても参考になりました。

Tくんのその後
(村田正樹先生)

 片足振り上げによる逆上がりを達成したTくん。
 根本先生、辻岡先生、認定をありがとうございました。

 Tくんは、逆上がりに大変な意欲を見せています。できるようになったことが自信を持たせたのかもしれません。10分の休み時間でも、校庭に出て逆上がり練習を繰り返していました。
 そして、昨日(30日)、助走をしての逆上がりができました。私の目の前で2回、その他に2回、合計4回成功しました。
 今日は、去年の担任の前で逆上がりをして見せていました。「かっこいい」と言われて、うれしそうでした。

 彼のお父さんは単身赴任されているのですが、今日が体育大会の予定日だったので、帰宅されています。「お父さんに、逆上がりができるようになったことを話したら、びっくりしていた」と日記に書いていました。
 「今日は、お父さんに逆上がりができるようになったところを見てもらう」と言って帰宅しました。
 体育大会が順延したため、グラウンドにラインを引いている時に、T君とお父さんが学校の鉄棒の所にやってきました。
 Tくんはお父さんの目の前で、逆上がりやって見せました。「お父さんが記念に写真を撮ってくれたの」と、うれしそうに話しかけてくれました。
 本校の校長も、ちょうど外で作業を手伝ってくださっていました。Tくんがお父さんに逆上がりができたことを見せに来ていることを伝えると、Tくんの所へ行って、ご挨拶方々、逆上がりができるところを見てくださいました。

 「逆上がり全員達成」の認定証を、今日子どもたちに配らせていただきました。「できない子ががんばったから、みんなで賞状をもらうことができたね」と話しました。
 すばらしい記念をありがとうございました。

Re : Tくんのその後(根本正雄)

 お父さんの前でできたというのは立派です。

Tくんはお父さんの目の前で、逆上がりやって見せました。「お父さんが記念に
写真を撮ってくれたの」と、うれしそうに話しかけてくれました。

 お父さんにとっても大きな喜びであったと思います。
 村田先生との出会いが、Tくんにとっては人生を変える大きなターニングポイントになったでしょう。
 Tくんがこれからどのように鉄棒に取り組むか楽しみです。

Re: 逆上がり全員達成(田代光章先生)

3年生の子どもたちと、逆上がり全員達成にに向けて取り組んできました。
その結果、昨日最後の1人が逆上がりをできるようになりました。
指導したのは17日間です。
鉄棒MLで、1回ごとの指導について報告してきたものを、HP化しました。
「めざせ 逆上がり全員達成」
 http://homepage1.nifty.com/chinusuki/tetsubou/saka/douji.htm

 すばらしいサイトですね!感動しました。
 子どもの事実をしっかりつかみ、正確に記されています。
 これぞ実践報告だ!と感じました。
 「全員達成を目指す中で、見えてきたこと(工事中)」の部分を早くみたいです。
 田代も今年度逆上がり全員達成を目指しています。参考にさせていただきます。(もう1・2回は見直さないと・・・)

 素人質問かもしれませんが、
1.村田先生は、途中の段階から回転ベルト(くるりんベルト?)を使われましたが、何か意図はあったのでしょうか?田代は早い段階から子どもにくるりんベルトを使わせています。
2.くるりんベルトと飯田根本式逆上がり指導法を一緒に行えば、早い段階でできるようになるということになるのでしょうか?

 なんだか的を得ていない質問ですみません。(読み取りが浅いです・・・)
 今後も勉強させてください。
 よろしくお願いいたします。

41、Re: 逆上がり(村田正樹先生)

 ご質問にお答えします。

1.村田先生は、途中の段階から回転ベルト(くるりんベルト?)を使われ
  ましたが、何か意図はあったのでしょうか?田代は早い段階から子ども
  にくるりんベルトを使わせています。

 学校に回転補助具がありませんでした。そのため購入するまでに時間がかかったのです。
 私は、「くるりんベルト」ではなく「さかあがりくん」を使いました。初めてさかあがりをする子にとっては、くるりんベルトよりも腰の安定感があるように感じていたからです。
 しかし、今年の実践では「くるりんベルト」の方がよかったと思う部分があります。それは「緩める」という点です。
 「さかあがりくん」にはベルトを緩めて使うという思想はありません。そのため、年数が経ったものだと回転中にバックルが外れることがあるのです。昨年経験しました。
 また、「どれだけ緩めてできたか」を子ども自身に認識させにくいのです。幸いなことに、今年はT君専用という形で使えましたが、人数が多くなると、前日はどの程度まで緩ませていたのかを記録しておくことが難しいです。
 「ベルトを緩ませて使う」という思想の凄さを、今年の実践で感じています。緩ませて使うことで、重心の上方移動の負荷をかけていくことがよくわかりました。

2.くるりんベルトと飯田根本式逆上がり指導法を一緒に行えば、早い段階
  でできるようになるということになるのでしょうか?

 段階別鉄棒で逆上がりができれば、ベルトは使いません。段階別でもできない子には、さかあがりくんもいっしょに使わせます。
 T君は、助走の足運びに問題がある子でした。助走をさせると、足の振り上げがうまくできない子だったので、最初はベルトを着けたまま、足を振り上げる勢いだけで逆上がりをさせました。
 段階別鉄棒は、必然的に助走を必要とします。助走と踏み切り局面を上手くつなげないT君には負荷が大き過ぎると考えたので、踏み切り局面から指導したのです。
 ベルトはきつく締めた状態から、徐々に緩めていきました。一番緩めた状態でできるようになってから、段階別鉄棒と組み合わせました。
 このような練習を繰り返したことで、重心の上方移動に必要な技術をT君が身につけていったのだと思います。
 最終的には、ベルトを外しても段階別鉄棒で逆上がりができました。

42、逆上がり、全員達成(信藤明秀先生)
Date: Fri, 20 Feb 2004 22:20:55 +0900

 本日、逆上がりをクラスの全員ができるようになりました。
 5年生24人です。

 年度始めには、逆上がりが出来る子が4人でした。
 クラスの半数あたりで停滞していた時期が長かったのですが、3学期の寒い時期になって、なぜか子どもたちにエンジンがかかりました。
 一人出来始めると、波及していくように、他の子もできるようになりました。
 あと一人になってから、1ヶ月弱。ついに今日を迎えました。

 今年は春から、外での体育の時間のときに、5~10分程度、鉄棒の授業を行ってきました。
 くるりんベルトと、飯田・根本式の逆上がり指導法が特に強い見方でした。

 来週は、子どもたちと「逆上がり全員達成パーティー」の相談です。

43、Re: 逆上がり、全員達成(佐藤貴子先生)
Date: Sat, 21 Feb 2004 22:22:37 +0900

 逆上がり、全員達成おめでとうございます。
 よかったですね。すごいです。
 私も、今年度は全員達成を目標に、運動場の体育の時は毎時間、少しでも鉄棒にさわるように取り組んできました。
 あと二人。現在、一人はもう一息。もう一人は、今年度中はきびしいかな・・・と思っています。
 先生のメールを読んで、あと少し、あきらめず最後までできるところまで、がんばろうと思いました。
 逆上がりの全員達成パーテイ、いつかはやりたい!!
 ありがとうございました。

44、Re: 逆上がり、全員達成(藤澤芳昭先生)
Fri, 20 Feb 2004 23:41:31 +0900

本日、逆上がりをクラスの全員ができるようになりました。
5年生24人です。

 おめでとうございます。すごいと正直思います。
 近年は逆上がり全員達成がすごく難しくなってきています。
 子ども達の生活の変化や体力の二極化によって、全員達成は至難の技です。
 それを成し遂げられたのです。素晴らしいです。
 24人中4人から出発されたというのも、信藤先生の信念を物語っています。
 いいメールをありがとうございました。
 私も全員達成目指して、頑張ります。

45、Re: 逆上がり、全員達成 (田代光章先生)
Date: Sun, 22 Feb 2004 00:51:04 +0900

本日、逆上がりをクラスの全員ができるようになりました。
5年生24人です。

 5年生!正直びっくりしています。
 「5年生になると難しい」
と心のどこかで思っていたからです。
 4人からのスタート。そして全員達成。
 すばらしいドラマです!

今年は春から、外での体育の時間のときに、
5~10分程度、鉄棒の授業を行ってきました。
くるりんベルトと、飯田・根本式の逆上がり指導法が特に強い見方でした。

 隠し技、さまざま教えていただきたいです。
 また、体育の講座でお話できればと思っております。
 田代もさかあがり全員達成目指して、最後の追い込みに入ります。

 ありがとうございました。

46、Re: 逆上がり、全員達成 (根本正雄)
Date: Sun, 22 Feb 2004 04:17:53 +0900

 逆上がり、全員達成おめでとうございます。
 全員達成とは素晴らしいです。
 特に逆上がりが全員できると、学級の子どもの一体感が出ます。
 パーティーが楽しみですね。

47、逆上がりのこと1 (信藤明秀先生)
Date: Wed, 25 Feb 2004 22:09:45 +0900

 全員逆上がり達成からもうすぐ1週間になります。
 今、たどってきた道を少し振り返っています。

 「体育の授業で外に出たときには、必ず5分か10分鉄棒をするよ。」
というのが、今年の体育の授業のやり方でした。
 向山洋一体育実践研究会SPECIAL EDITION VOL.8(p4)に載っていた伴先生の追試です。
 伴先生は次のように話しています。

─────────────────────────────
「これは帯で15分とか、5分の帯で、鉄棒そうだよね。5分の帯でズーッと帯でやっていくから、最終的にみんなができるようになるっていうのが構図じゃないですか。
─────────────────────────────

 1学期から実践してきた内容は大きくいうと2つです。
 ① ダンゴムシ
 ② 足抜きまわり

 これを下準備として取り入れ、それから逆上がりに挑戦させていました。

 また、私の学校では、週に1時間、学年2クラスの合同体育がありますので、そのときに、隣のクラスと「逆上がり競争」をし続けました。
 30秒の間に逆上がりができる子が多い方が勝ちというのです。
 出来ない子は、ダンゴムシを○秒しようとか、足抜きまわりを○回しようとか指示してやっていました。

48、 [taiiku-kenko:1334] 逆上がりのこと2 (信藤明秀先生)
Date: Wed, 25 Feb 2004 22:25:27 +0900

 今年の春、くるりんベルトを学校で購入しましたが、はじめのうちはあまり使う子がいませんでした。
 くるりんベルトの威力が発揮され始めたのはずっと後(秋から冬)のことなのです。

 2学期末までに14人ほどの子ができるようになりました。
 そして、3学期。
 立て続けに6人ほどができるようになりました。
 よいことが学級内に波及していくということを目の当たりにしました。

 ラスト5人ほどになったころ、くるりんベルトとが威力を発揮し始めました。
 くるりんベルトを使って練習したらできたという子が数人現れ、私もそれでやってみたいという流れが起きました。

 このころから私も昼休み・放課後に練習している子につきました。
 くるりんベルトを使ってもうまく回れない。
 跳び箱を使ってもうまく回れない子を私が補助に入ってどんどんまわしました。
 子どもたち同士が補助することもありましたが、やはり教師が補助する方が回転するスピード、スムーズさ、安全性などずっとよいのです。

49、[taiiku-kenko:1336] 逆上がりのこと3 (信藤明秀先生)
Date: Wed, 25 Feb 2004 22:25:33 +0900

 しかし、残った3人はそれではなかなか出来るようになりませんでした。
 ここで威力を発揮したのが、飯田・根本式逆上がり指導法です。
 体重の比較的重い女の子が二人、この方法でできるようになりました。
 くるりんベルトを併用しながらですが、跳び箱の段数は同じでも、くるりんベルトをつけたりはずしたりしながら練習しました。

 最後の一人は男の子でした。
 今年の春ころは、ふとんほし、前回りができなかった子です。(これは数週間でできるようになりました。)
 この子は3学期になってもダンゴムシが1秒もできませんでした。
 こうなるまで私が見落としてしまっていたのです。

 それからというもの、毎日のダンゴムシ練習をすることとくるりんベルト、跳び箱と踏み切り板を毎日出して練習を続けました。

 だんだん足の振り上げが強くなってくるのを感じていたある日の放課後、最後の一人がついに逆上がりができるようになりました。
 最後の一人になってから約1ヵ月後のことでした。
 周りにいた子があまりに嬉しくて、会議中の私を走って呼びに来ました。
 あまりの嬉しさに、周りの子がみんなで逆上がりをして喜んだということを後で聞きました。

 3学期は、逆上がりが出来るようになった子が他のこの練習に付き合っている姿がずっと見られていました。
 「練習したら絶対できる」という自分の経験があって、それに基づいていっしょに練習している。
 そんな感じでした。

 最後まで読んでくださりありがとうございました。

50、 Re: 逆上がり、全員達成(鮫島 秀己先生)
Mon, 23 Feb 2004 22:58:22 +0900 (JST)

本日、逆上がりをクラスの全員ができるようになりました。
5年生24人です。

 逆上がり全員達成おめでとうございます。
 5年生で、しかも20名の子どもをできるようにさせたとのこと、本当に心から敬意を表します。
 私も全員達成を目指して頑張っていますが、現在残り2名で停滞中です。
 全員達成できたのは信藤先生のご指導のたまものです。
 私も元気をいただきました。

今年は春から、外での体育の時間のときに、
5~10分程度、鉄棒の授業を行ってきました。
くるりんベルトと、飯田・根本式の逆上がり指導法が特に強い見方でした。

 体育での鉄棒は春からずっと、3学期になってもされていたのでしょうか?
 私はもっぱら休み時間だけでの指導です。
 やはり体育の時間でももっと鉄棒にふれておくべきだったと反省してます。

 とにかく私も全員達成に向けてがんばります。
 どうもありがとうございました。

51、Re: 逆上がり、全員達成 (信藤明秀先生)
Date: Wed, 25 Feb 2004 22:31:14 +0900

体育での鉄棒は春からずっと、3学期になってもされていたのでしょうか?

 はい、先のメールにも書きましたとおり、春からずっと帯として設定しておりました。
 外で出来る体育のときは必ず鉄棒に触るようにしていました。
 授業の中で確保して、その上ではじめて自分で練習をすることがのっかってくるのだと考えています。
 漢字練習でも同じですものね。

 私がこの方法をはっきりと取り入れたのは今年が初めてでした。
 その今年、私の教師生活で初めて全員逆上がりを達成することが出来ました。

 また、いろいろと勉強させてください。
 さらに私もがんばります。

52、Re: 逆上がりのこと3 (辻岡義介先生)
Date: Wed, 25 Feb 2004 23:11:41 +0900

 TOSS体育鉄棒指導研究会の辻岡義介と申します。
 信藤先生の「逆上がりのこと1,2,3」
 大変勉強になりました。
 特に年間を見通して、体育の時間に帯取りで基礎の運動から毎回続けてきた手法、私たちの研究会に今までなかった視点でした。
 この貴重な実践を生かさせていただきたいと思います。
 ありがとうございました。

53、Re: 逆上がりのこと3(藤澤芳昭先生)
Thu, 26 Feb 2004 00:28:21 +0900

 信藤先生、縄跳び研究会の藤澤です。
 たいへん詳しい指導システムをご紹介いただき、ありがとうございました。

1,体育の帯の時間を設定する。
2、教師が休み時間に出て、補助をする。
3.逆上がり競争を仕組む。
4.仲間を引き込む。
5.くるりんベルトの後は飯田根本式を実行する。

周りにいた子があまりに嬉しくて、
会議中の私を走って呼びに来ました。
あまりの嬉しさに、周りの子がみんなで逆上がりをして喜んだということを後で聞きました。
 ああ、いいクラスだなあ。
 長縄や百人一首をすると、クラスがまとまってくるのですが、個人技である逆上がりで、そんないいクラスを創ることができたのは、信藤先生の指導力です。
 いいお話をありがとうございました。

54、 Re: 逆上がりのこと3(根本正雄)
Date: Thu, 26 Feb 2004 05:25:21 +0900

 逆上がりの実践の報告有り難うございました。
 様子がよく分かりました。
 1から3の手順が効果的であることが分かり勉強になりました。
 多くの方の参考になります。
 長い間の実践の賜だということが分かりました。

55、逆上がり報告感謝 (鮫島秀巳先生)
Fri, 27 Feb 2004 22:56:06 +0900 (JST)

信藤明秀先生。

 体育授業で、帯で鉄棒に取り組むことにより、必ず鉄棒に触れるようにされてこられたのですね。

 だからこそ、鉄棒ブームが起きるのだと思います。
 今年の私はその点が甘かったと思います。
 逆上がりができた子の中で、練習に来ないようになって、また逆上がりができなくなってしまう子もいました。
 継続した取り組みが大切なんですね。
 帯で指導されてはじめて、全員逆上がり達成ができたという事実、とても重みがあります。
 全員達成を目指すなら、それぐらいしていかないといけないと思いました。
 本当に勉強になりました。
 ありがとうございます。

 今回のメールを参考にしながら、あと残り2名(全員達成まで)の指導頑張っていきます。


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