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TOSSランドNo: 2310274 更新:2012年12月31日

集中させる指示


 原則1 じらすしていく
 原則2 小さい声で話す
 原則3 具体物を示して話す
 原則4 知的好奇心を持たせて話す

 向山洋一氏の理科の授業を参観したことがある。
 子供を引きつけ、集中した授業であった。

 今日から、理科の新しい勉強を始めます。中にいいものが入っています。みんなにはあげません。欲しい人にはあげます。
 (ハイ、ハイ、ハイと子供が一斉に手を上げる。)
 ハイと言った人にはあげません。
 (ばたばたと乱暴に手をおろす。)
 ばたんと手を下ろした人にはあげません。
 (そっと手を下ろす。)
 やっぱりあげません。ちゃんとしていない人がいるもん。
 (さっと、全員、姿勢を正す。)
 欲しい人、手を挙げて。
 (さっと黙って手を挙げる。)
 (小さい声で、ささやくように。)
 班長さん、取りにきて。
 (班長、静かに取りにいく。)

 この場面は見事であった。全員の子供が集中して、教師の話を聞いていた。
 向山氏の指示には、次の原則が使われていた。

 1.じらす
 2.小さい声で
 3.具体物をしめして
 4.知的好奇心を持たせて

 子供を集中させる方法として、じらしながら引き込んでいっている。

指示1:

みんなにはあげません。欲しい人にあげます。

 ハイ、ハイ、ハイと一斉に手を挙げた。

指示2:

ハイと言った人にはあげません。

 この指示でぴたりと静かになった。しかし、乱暴に手を下ろす子供がいたので、すかさず継ぎの指示をした。

指示3:

バタンと下ろした人にはあげません。

 全員、そっと静かに下ろした。次々に新しい条件を出されるたびに集中していくのである。
 じらしながら教師の世界に引き込んでいったのである。

 落語家は、話しの初めは小さい声で喋るのが常識であるという。
 最初から大きな声で話していくと、聞かないそうである。小さい声から始まり、次第に大きくなっていくと良く聞いてくれるのだそうだ。
 向山氏の授業も同じであった。2年生であったが、大きな声は出されなかった。

指示4:

(小さな声で、ささやくように)班長さん、取りにきて。

 この指示で班長は、静かに取りにいった。回りの子供も静かである。
 子供が騒いでいると、教師は大声で指示したくなるものである。これは、逆効果である。
 むしろ、小さい声で静かに話していくほうが集中する場合が多い。

 この後、向山氏はK男君だけにそっと見せている。
 具体物を一人だけに示したのである。全員に見せるより効果的であった。
 何故なら、見たいものが見られないことによって、知的好奇心余計に高まったのである。
 「見たい」という欲求によって、子供は次第に集中していった。
 子供の欲求をうまく引き出すことによって集中させることができるのである。


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