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TOSSランドNo: 9224896 更新:2012年12月31日

特別支援学級の実践〜うつしまるくんでワーキングメモリの検証をする


「うつしまるくん」が検証教材

ワーキングメモリーの強弱を検証するための教材は次である。

うつしまるくん

次のようにする。小野隆行氏の追試である。

①10分間スピードチェックを定期的に
  実施する。
 ②記録していく。
 ③対象者を観察する

これで「検証」できるのである。
 10分間でどれだけ写せたか、ということは、次のように言い換えることができる。

どれだけ、まとめて書くことができたか。

 「一文字ずつ見て」写す場合と「言葉のまとまりを覚えて」写す場合では、写すスピードが違ってくる。
 例えば、「食べ物を」という言葉を写すとしよう。ワーキングメモリが弱いと次のように写している。

手本を見る→「食」を写す→手本を見る
 →「べ」を写す→手本を見る→「物」を
 写す

 ワーキングメモリが強い場合は次のように写すはずである。

手本を見る→「食べ物を」を写す

ゴールを明確にする

特別支援学級3年生の実践例を示す。
ワーキングメモリが強くなった、ということは次のようになればいいと仮定する。

10分間スピードチェックで言葉をまと
 めて写せるようになればいい。

数値目標は熊本県海浦小学校(吉永順一校長)が提案した「学年×60字」である。
 達成できた=まとめて書いた
 と言える。
 以上2つを「ゴール」とする。
 目標を達成するためには、どのような力が必要かを抽出する。私が考えたのは次の通りである。
 ①ひらがな、カタナカの読み書きができ
  る。
 ②当該学年までの漢字を読むことができる。
 ③漢字を写すことができる
 ④言葉の意味を知る。
 ⑤文節で音読できる
  ※拾い読みからの脱却
 ⑥聴写ができる
 ⑦2文字以上の言葉をまとめて書くことが
  できる。
 ⑧2つの以上の事柄を保持する場面を数多
  く設定する

3 向山型国語がワーキングメモリーを強化
 する
 8つの観点を行うために向山型国語の指導法を取り入れた。次のようにした。
 ①②③→向山型漢字指導法
 向山漢字指導法は「画数を唱える」という場がある。これによって画数の記憶保持の訓練ができる。画数を唱えるということは漢字が変わってもやり方は同じである。また指書きを10回と決めている。最初は百玉ソロバンを使って1回書いたら、1個移動させる、という方法をとっていた。しかし、3年目になると、3回書いて3個移動させる、ということを行うようになった。つまり「3つ」まで記憶保持ができるようになったことを意味する。
 ④→一字読解指導、向山型辞書引き
 言葉を写す際に、意味が分かる言葉ならさっと書くが、意味が分からない言葉は一文字ずつ写す、という実態があった。意味が分からない、言葉を知らない(聞いたことがない)ことが子どもたちにとってどれだけ負担かということである。1、2年生までは、新しい言葉が出たら、意味をその場で教えていた。支援学級の多くは「身近なもの」を教えていく。しかし、私はそれだけなく教科書に出てくる言葉も教えていった。3年生からは向山型辞書引きでゲームのようにして学習している。
 ⑤→向山型音読指導
 向山型音読指導は10以上のパターンを使って音読させていく。
 特に「追い読み」に読みのコントロールができる。さらに、「教師との交代読み」でどのくらい読めるようになったかを判断することができる。変化をつけて、何度も飽きさせず練習することができる。読みの確保ができるのである。
 ⑥⑦→うつしまるくん 向山型作文指導
 聴写の技能は「聞いたことを覚える」と訓練になるからである。視写する場合、心の中で「言葉を音読する」。声には出ないが聴写していることになる。また、向山型作文指導による聞き書きを行う。「一番印象に残った場面から書き始める」という実践がある。これを応用して、行事の後や日記で最初に「一番、心に残ったこと」を発表させる。
 例えば、「アイスクリームを作ったこと」としよう。「アイスクリームを作りました」と書きなさい、と指示する。黒板に「アイス」と書いて、すぐに消す。すぐに消すことがポイントだ。この場合、3文字の記憶保持の訓練になる。
 ⑧→向山型音読指導、直写ほか
 2つ以上の事柄を保持する場面を多く設定する。向山型音読指導や直写では1回読んだら○を1つ塗る、という活動がある。これを続けて行けば、2回読んで2つ塗る、ということが生じてくる。指導しなくても続けていけば子どもたちが自分たちで行うようになった。
 以上の実践を行うことで、3年生の1学期に10分間で200字を写すことができるようになった。


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