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TOSSランドNo: 8119741 更新:2012年12月31日

向山型要約指導の基本文献


向山型要約指導 基本文献

 「向山型要約指導」に関する基本文献は、次の通りである。

1 『教室ツーウエイ』1991年2月号
2 『教室ツーウエイ』1992年11月号
3 『教育トークライン』1993年9月号

特集名を見れば明らかである。

 1→「向山式要約指導」
 2→「続、向山型要約指導法」
 3→提案!「向山洋一要約指導」第三の方法(完結編)

 1で向山式要約指導法が発表され、2で続編(全文要約)、3で完結である。
 上記3つの文献を読めば、向山型要約指導がどのようなものであるかが分かる仕組みになっている。
 上記3つの文献が骨格である。
 さらに、補充するという意味で次の文献をあげる。

4 『授業の知的組み立て方』(明治図書)PP43-44
5 『向山型国語教え方教室呼びかけ号』(明治図書)PP5-7 PP12-17
6 『向山型国語入門Q&A小事典』(明治図書)PP28-37
7 『向山型国語全パーツ10の原則』(向山型国語熊本塾編)pp1-21

1 『教室ツーウエイ』1991年2月号
 この文献には「桃太郎の要約指導」及び「段落要約」の仕方が掲載されている。
 また、「要約させれば、ほとんどの答えは同じになるものなのだ。ならないのは指導が悪いからだ」と強烈な主張があったということでも第一文献である。
 桃太郎の要約指導である。桃太郎の要点を引用する。(枠囲みの中である)
 1 桃太郎の話を20字以内にまとめなさい。句読点も字数に入れます。
  (注 野口 この後 10点満点で評定する)
 2 桃太郎の話で、大切な言葉を三つ書き出しなさい。
 3 三つの言葉から、一番大切な言葉を選びなさい。
 4 三つの言葉を入れて20字以内でまとめなさい。
   その時、桃太郎で終る文にしなさい。
 次に段落要約である。向山氏は明確なやり方を示している。引用する。
 1 「第一段落を20字以内でまとめなさい」と発問し、ノートに書かせる。
  子どもは、あれこそと苦心して、書き出す。できた子は、黒板に書かせる。一人また
  一人と黒板に書いていく。
 2 黒板に10人ほど書いたら、全員書くのをやめさせる。「先生が採点していきます」といって採点していく。
  一つ読み上げ「これは、とってもいいですが、もうちょいですね」などと言って「二点」などど書く。採点基
  準はお分かりだろうけど、最も大切なキーワードが入っていれば四点、他に三つのキーワードとして、一つに
  つき二点というように定める。但し「日本語としておかしい」というのは、極端に減点する。
 3 採点した後「もう一度書き直してごらんなさい」と言って、再度、ノートに書かせる。子どもは熱中する。
   再び、できた順に10名ほど書かせる。採点した後、その点数について説明する。つまり、「大切な言葉一つ
  につき何点」と教えるのである。
 4 そして、もう一度ノートに書かせる。「まだ黒板に書いていない人、黒板に出なさい」と指示する。八点、九
  点、一〇点の高得点が続出する。ここまで、ほぼ一時間である。これだけで子どもは、要約指導が大好きにな
  る。黒板に出て書くのを何とも思わなくなる。
 5 次の時間に、第二段落・第三段落をやる。この場合も、黒板を使う。三時間目は、ノートにその後の段落を 
  要約させる。私の場合は、要約指導を三時間ほど続ける。教材のすべてを終わらなくてもいい。三時間すれば 
  要約の基本的なことは身につけられる。

 上記5点が向山氏が示した段落要約指導の手順である。ここまで詳しく説明している実践例はない。
 ポイントは忠実にその通りに行う
ということである。そうしないと要約指導がめちゃくちゅになる。
 例えば、最初20文字でまとめさせた時にキーワードを教えるということである。
 子どもたちは最初は分からないのである。
 だから「苦心」と向山氏は述べているのである。
 次に間違いやすいのは評定を3回行うということである。
 説明しては駄目だ。3回とも評定の意味が違う。
 1回目の評定はほとんど何も言わないで点数をつける。
 説明しないのである。二回目の評定で「キーワードにつき何点」と教えるのである。
 二回目で分かったという状態になるから三回目の評定で高得点が続出していくのである。
 さらに「次の時間に第二段落・第三段落をやる」ということである。
 最初の段落でやり方を学び、そして、練習・習熟をしていくのが2・3段落なのである。 
 段落要約を1時間やったらokということではない。繰り返しが大切なのである。

2 『教室ツーウエイ』1992年 11月号
 続、向山式要約指導法は全文要約がテーマである。
 向山氏が述べていることを引用する。
 全文の要約指導は、次のところが違う。
 一 全文要約を三十字以内とする。
 二 重要な段落をさがさせ、重要な一文を選び出す。
 三 重要な一文を補完する文がある時は、その文も含める。

 基本的には段落要約指導と同じである。これが第二の方法である。

3 『教育トークライン』1993年9月号
 向山氏は次のように述べている。

向山式要約指導法は「段落要約」「全文要約」の二つが『ツーウエイ』で発表された。
  全文要約では「大切な一文を選択する」ことがポイントであるが、この部分がイマイチ不透明であった。そこ
 で、もっと分かりやすく科学的に指導法を確立させることが課題となった。その答えが、本誌特集の、第三の方
 法である。

つまり、全文要約指導法を修正した形なのである。
 それが第三の方法である。
 第三の方法には法則が4つある。
 以下である。

法則一 まずまとめの段落をさがす。文章全体のまとめは、最初の段落か最後の段落にある。
 法則二 まとめの段落から「考え」の文をさがし出す。まとめの段落は、「考え・主張」の文とそれを説明するエ
    ピソード・例示から成り立っている。例示の文は、文頭に「たとえば」をつけてみればよい。
 法則三 一段落が一文の時は、一つの文の中の大切なフレーズをさがす。一つの文でまとめの段落を構成してい
   るときは、一つの文に「考え」と「例示」が含まれていることが多い。接続助詞に注目することで「考え」
   を特定できる。
 法則四 最も大切な「一語」を選び、この言葉が文末に来るように「考えの文」をまとめる。

この法則は具体的な形になっている。法則一などまさに誰でもできる。最後か最初を見ればいいからだ。向山氏は次のように授業を展開している。
 
 まとめの文は、最初か最後です。最初の段落の数字に○をしなさい。最後の段落の数字に○をしなさい。何番と何番ですか。(子ども 1番と15番)
 この場合、1番がまとめであるか、15番がまとめであるか、あるいは1番も15番も両方まとめであるか、どれですか。意見を決めてください。
 
 法則二については次のように展開している。

ここにはいくつの文がありますか。(子ども 二つ)二つですね。○が2つありますからね。二つの文章ですね。こういう時は考えを述べている文と<わかるかなといいながら板書>エピソードや例示を示している文に分かれます。考えを示しているのはどちらですか。考えを示している文の横に線を引きなさい。二つのうちどちらかです。

法則三については次のように展開している。

 最後の段落にいきます。(文章を読む)これ困っちゃいますね。文はいくつですか。一つしかない。一つの文ですから、どれが大事かといったら全部大事です。ところが、一つの文を二つに分けている言葉があります。何という字ですか。それを○で囲みなさい。この文を前と後ろに分けている言葉。 このようにして接続助詞を探し出させている。

法則四については次のように指示を出している。

この二つのまとめの文章から、一番大事な事を選ぶとすると何になるか○で囲みなさい。

 全文要約を行う場合、第三の方法がわかりやすいし、指導しやすい。

4 『授業の知的組み立て方』(明治図書)PP43-44
 これには向山式要約指導のステップが箇条書きで書かれてある。わかりやすい。そこだけに目がいきがちだが、要約指導の授業論が書いてある。例えば、これである。「そのことを繰り返しながら、子どもが工夫し、頭を働かせるのを待ち、全体がやる気を示し、向上してから、きちんと教えてやるのである。」
 つい読み飛ばしてしまいそうなところ。ここが大切なのである。

5 『向山型国語教え方教室呼びかけ号』(明治図書)PP5-7 PP12-17
 向山型国語の雑誌である。呼びかけ号には要約指導の基本的な考え方ややり方が書いてある。わかりやすい。

6 『向山型国語入門Q&A小事典』(明治図書)PP28-37
 次のQ&Aが書いてある。「三つのキーワードの決め方、要約文の点数のつけ方、全員が同じ答えになる要約文作りのポイント、全体の要約文は問いと答えを対応さえて、要約文の授業を短く終わらせる方法」である。
 誰もが一度は悩むところである。例えば、キーワードの決め方などは悩みの大きな一つだと思われる。

7 『向山型国語全パーツ10の原則』(向山型国語熊本塾編)pp1-21
 向山実践、及び、要約の実践の文献から10の原則を導いた論文である。6の本にも引用されている論文であり、向山型国語教え方教室(講座)でも石黒氏から引用された論文である。 


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