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TOSSランドNo: 4316690 更新:2012年12月31日

初任者研修資料「総合的な学習の時間で育てたい力」


 総合的な学習は、2002年に小学校に導入されました。
 内容などは、指導要領総則の中の、第3「総合的な学習の時間の取り扱い」に詳しいが、その前に出された教育課程審議会の中間まとめの中でなぜ、総合的な学習の時間が小学校に導入されたのかがかなり詳しく書かれてあります。
 文部科学省のホームページからダウンロードできるので、原典に当たるという意味からも今後このようなものは1度読んでみることをお勧めします。
 
 総合的な学習を行うにあたって忘れてはならないことが2つあります。

1、21世紀に「生きる力」を育てる。
2、貴重な国語や算数といった教科を削って作られたものである。

○「21世紀に「生きる力」を育てる。」について
 総合的な学習(以下総合と記す)は、21世紀に必要だから誕生したのです。中間まとめには、「主な課題に対する基本的な考え方」として長文にわたって、道徳教育・国際化・情報化・環境問題・少子高齢化への対応のためである、ということがかかれてあります。
 つまり、総合では「児童の興味・関心から」とよく言われますが、それより前に4つの大きな課題(国際理解、情報、環境、福祉・健康)があることがわかります。
 ちなみに、ドイツのケルンサミットでのケルン憲章の中で小渕首相は、21世紀型の基礎学力は、読み・書き・算とIT技術(パソコン)・英会話だとはっきり明言しています。
 
○「貴重な国語や算数といった教科を削って作られたものである。」について
 貴重な教科の時間を削って年間100時間以上もの時間を作り出して総合はできました。
 ということは、その貴重な100時間で何をやってもいい、適当でよいなどということはない、ということです。
 例を出せば、100時間まるまる米作りとか、そば作りとかに当てていいわけがない、ということです。
 原典にあたればさらにはっきりします。指導要領です。指導要領には以下のように記述されています。

3 各学校においては、2に示すねらいを踏まえ、例えば国際理解、情報、環境、福祉・健康などの横断的・総合的な課題、児童の興味・関心に基づく課題、地域や学校の特色に応じた課題などについて、学校の実態に応じた学習活動を行うものとする。

 この「例えば」というのは代表的な例示を表します。例示されたことをまず考えます。実は例示された順序も当然ながら、考え抜かれた配列になっています。もちろん重要な順に配列されています。なぜなら、国家の基本方針ともなるべきものだからです。
 
 「例えば」という文言を逆手にとって、「例えばだからしなくてもよい。」というもっともらしいことが以前はささやかれておりました。しかし、これは大間違いです。
 指導要領には「例えば」という文言が5箇所、大きく見て3箇所に使われています。1つはこの総合の「例えば」です。あとの2箇所を見れば、この「例えば」がしなくてもよいなどとは絶対に言えないことがわかります。
 探してみてください。
 
 総合的な学習で育てる力は、教科教育で培った基礎学力を土台にして応用していくべきものです。また21世紀の課題(例:少子高齢化・情報化社会・国際社会・環境問題)の中で生きていけるような力を育てていかねばならないのです。そのために小学校で行うことはおのずと見えてきます。
 
 最近の動向では,もっとも新しいのが2006年2月13日に出た初等中等教育部会 審議経過報告です。このように常に原典に当たることが必要です。
 この中の2項目の(3)に総合的な学習の時間の改善,が書かれています。

○総合的な学習の時間については,義務教育答申では,「大きな成果を挙げている学校がある一方,当初の趣旨・理念が必ずしも十分に達成されていない状況も見られる。また,義務教育に関する意識調査の結果によると,総合的な学習の時間については,全体として評価が高いが,小学校と中学校では教師,保護者,子どもの意識や評価に差があることが明らかになった。」と分析している。
○その上で,「思考力,表現力,知的好奇心や自分で考える力などを育成する上で総合的な学習の時間の役割は今後とも重要であるが,同時に,授業時数や具体的な在り方については,各教科などとの関係を明確化するなど改善を図ることが適当である。その際,全国的に一律に定めるのか,学校の裁量による弾力的な取り扱いができるようにするのかなどを考慮する必要がある。」としている。
○さらに「学習が効果的に行なわれるよう,学校に対する支援策を充実することが必要である。」と指摘している。

 これは,一部を抜粋したものです。できれば全てプリントアウトして熟読しておくことがよいでしょう。
 
 また,今話題になっているもので総合的な学習の時間に是非,取り扱って子どもたちに力をつけていきたいものに,「食育」「キャリア教育」「金銭教育」「エネルギー教育」「伝統文化教育」などがあります。
 教材研究は大変ですが,非常に子どもたちにとって大事な問題を含んでいます。是非,計画的に総合的な学習の時間の中で取り入れていってはいかがでしょう。


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