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TOSSランドNo: 8945384 更新:2012年11月29日

車椅子の介助の仕方を知る授業


指示1:

 次の絵を見て、分かったこと、気づいたこと、思ったことをノ-トに3つ以上書きなさい。(下の絵は高橋令氏の実践で示された絵。教室ツ-ウェイ96年12月号臨時増刊「ジュニアボランティア教育テキスト集」(明治図書)35頁より)

Irasuto11

 数分後、発表させた。 
 階段がある、自転車が2台ある、横断歩道があるなどの発表の後に、車椅子の人に関する発表がすぐに出た。
 「車椅子は足が不自由な人が使う」という発表まで出た。D君は車椅子に乗った体験談も話した。

発問1:

 みんなも将来、車椅子に乗る可能性はありますか?

 29名の子が乗る可能性があると言っていた。交通事故で、お年寄りになった時倒れただけで(お年寄りは骨が弱い)、スポ-ツのけがで、などの理由を挙げていた。
 私も、将来何が起こるかもわからないので、どの子も車椅子に乗る可能性があることを話した。

 発表は次第に、車椅子の人にとって困る所に集中していった。 

・ 段差のそばに自転車が2台置いてあるので、狭くて通りにくい。だから、誰かが自転車をのけないといけないと思う。
・ 坂道なので、スピ-ドは出やすいので、怖いと思う。            
・ 砂利道ではデコボコしているから、進みにくい。
・ 階段では登ることが難しい。                          
・ 段差も登りにくい。
・ バス停で、バスに乗る時乗りにくい。                     
・ ドアが自動ドアでないので、開けにくい。
・ 坂道をのぼるときは、車椅子に乗っているから、逆にのぼりにくい。   
・ 歩行者信号がないので、なかなか横断歩道を渡ることができない。

指示2:

 「段差も登りにくい」という発表がありました。T君は「人がいないと困る」と言っていました。自分が車椅子に乗った人だったとします。自分なら段差ぐらい越えることができると思う人は、立ちなさい。

 8名の子が立った。
 そこで、隠してあった車椅子2台と、段差にするメザラを2台準備した。
 目の前で、自分一人で段差を超えることができるか、挑戦してもらった。誰も越えることはできなかった。感想を聞くと、「難しい」などと言っていた。

発問2:

 車椅子に乗って段差を越えるのは、たいへん難しいのです。慣れるまで、「人がいないと困る」、誰かの手をかりる必要があるのです。
 車椅子の人が、段差のある所で困っています。上がろうとしているのです。あなたが助けることになりました。どのようにしますか?

 4人してみたが、うまくいかなかった。そこで、ステッピングレバ-を踏んで段差を越えることを教えた。 
 車椅子が重くて1人で無理な場合は、2人で協力してすることも教えた。
 早速、全員、交代でやってもらった。乗っている人に振動が伝わらないように、静かにしていたのが印象的だった。

発問3:

 車椅子の人が、段差のある所で困っています。降りようとしているのです。あなたが助けることになりました。どのようにしますか?

 Y君にしてもらった。振動が伝わないように、静かに後ろから降ろしていた。「その通りだ」とほめた。
 前から降ろしてはいけないことを教えた。前から降ろすと、前に落ちそうになり恐怖心が起きること、落ちてしまうことがあることを説明すると、納得していた。
 早速、全員、交代でやってもらった。慣れてきただろう。段差を降ろす方が、さらに上手にできていた。

発問4:

 みんなは、車椅子の人が段差の所で困っている場合の助ける練習が、上手にできました。すばらしいですね。
 車椅子の人が、段差の前で困っているように見えます。その困っている人に、あなたが声かけをします。どのように声かけをしますか。先生が車椅子に乗りますから、声をかけて下さい。10点満点で採点します。 

子どもたちは、次々に声をかけてきた。「手伝いましょうか?」、「どうしましたか。助けてあげましょうか?」、「どうしましたか。押してあげましょうか?」などと声かけをしてきたが、最高は6点だった。
 そこで、Y優君に車椅子に座ってもらい、私がやって見せた。
 私はしゃがんで、目線の高さをそろえた。そして、「こんにちは。どうかしましたか。(はい、段差がのぼれないのです。)では、お手伝いをしましょうか。(はい)」と話しかけた。①目線の高さをそろえること、②相手の意思を確認することを教えたのである。
 
 最後に、熊坂さんという女の子の作文を読んだ。体験をさせた後は、このような力のある作文を読むことで、ピリッと授業が引き締まる。

    車椅子の人                   熊坂 佳子
 車椅子の人がいました。大阪駅の階段の下を見ていました。一人で降りられないから困って いるんだな、と思いました。 大人の人がたくさん通っているのに、みんな知らん顔です。佳子 は 助てあげたかったけれど、体が小さいし、力もないから、助けてあげられない。「どうしよう。」思った時、パパが車椅子の人の所へ行って、「よかったら、もちましょうか。」と言いました。もう一人のお兄さんにも頼んで、みんなで力を合わせて、車椅子の人を東口まで運びました。 車椅子の人は、よくお話できなかったけど、本当にうれしそうでした。佳子は車椅子の人に「気をつけてね。」って言いました。パパが「みんなで力を合わせて、助け合ったら、気持ちがいいね。」って言いました。困っている人を助けてくれて、パパありがとう。佳子もうれしかった。  
                水野茂一編「心よ育て」(シングルエイジ教育研究会)76頁

 「学習のまとめ」を書かせて、授業を終えた。

2.授業の感想
・ くるまいすの人は、だんさをのぼったり、階だんをのぼったり、バスに乗ることは、わたしたちはらくでも、くるまいすの人にはとてもたいへんなことだと思いました。
  ほかにも、坂道をのぼったり、ドアをあけたり、自転車のすきまを通ったり、じゃり道を進んだりすることは、わたしたちにはらくでも、くるまいすの人には大きなかべ だと思いました。
・ こまっている人に親切をすると気持ちがいいと思いました。ぼくだったら、近くの大人の人に「あの車いすの人がこまっています。だから、助けてあげてください。」と言います。作文に書いてあることもいいと思います。人を助けることはいいことだと思います。
・ 車いすにのっている人がこまっていたら、助けてあげようと思いました。自てん車をとめる時に、車いすにのっている人が通るかもしれないから、はしっこの方にとめておこうと思いました。じゃり道でこまっていたら助けてあげようと思いました。


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