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TOSSランドNo: 9849182 更新:2012年12月31日

花育 チューリップの町「砺波」


1 タネでも増えるチューリップ

チューリップは球根で栄養繁殖する植物だが、タネから育てることもできる。
他の植物と同様、頭注におしべの花粉がつくと子房がふくらみ実になる。
その中に数十個のタネができる。

2 チューリップの品種改良

チューリップは交配しタネから育てることで、新品種を誕生させることができる。
チューリップ狂時代に数多くの品種が登場したのはこの方法からなのである。
また、現在も新種作りはプロの間で盛んに行われている。
しかし、チューリップの新品種の開発とひとくちにいっても平均20年以上はかかる。
長い年月をかけてチューリップの品種改良は行われるのである。
チューリップは咲いた花の雌しべに花粉がつき、受粉すると雌しべのサヤの部分が大きくなり、2カ月ほどすると茶色く変色する。
そのサヤの中にできるのが種である。
これを秋にまくと翌年春には芽を出し、ネギの苗程度に育つ。
その苗からとれるのがマッチ棒の先2個分くらいの球根である。
この球根を植えて、次の年には少し大きい球根をとる。
これを繰り返して、5年目に初めて花が咲く。
交配の手順としてはまず、父方のチューリップの雄しべから花粉を採集。
一方、交配前の母方の花には雌しべに花粉がつかないようにするために、あらかじめ雄しべを取り除き、紙袋をかける。
そして雌しべが育ったら、採集しておいた花粉をつけ、他の花粉がつかないよう雌しべの先にアルミホイルをかける。
これらはすべて手作業で行われる。
大変な作業である。

3 砺波市とチューリップ

(1)栽培面積日本一
砺波市はチューリップの街である。市の花もチューリップになっている。市章にもチューリップがデザインされている。また、ゴールデンウィークには砺波チューリップフェアが開催され期間中は30万人もの観光客が訪れる。そんな砺波市のチューリップの栽培面積は30haと日本一である。また、球根生産球数も727万級とこれも全国で1位2位を争っている。砺波市は名実ともにチューリップの町なのである。

(2)チューリップ生産に適した土地
チューリップが国内で栽培されるようになったのは、大正7年からである。小作農の長男に生まれた水野豊造(ぶんぞう)氏が栽培に成功し、同氏が中心となって周辺農家を巻き込んだ生産体制が整えられた。肥沃で良質な水を含んだ扇状地が発達している砺波平野は、チューリップの栽培に適していた。また冬場に降り積もる雪が、地中の温度と湿度を一定に保ち、秋に植えた球根を霜柱などの害から守った。花が咲いてからの約1カ月間に球根が最も肥大する時期が、1年のうちで最も晴天の多い季節にあたることなど、自然条件に恵まれていた。水田のために整備された用水によって充分に灌水できる環境が整っていること、農業協同組合が設置され組織的な取り組みが行われてきたなどの背景も、チューリップ栽培が普及した要因となった。

(3)オランダで評価される砺波のチューリップ
オランダは世界のチューリップの花の生産量の60パーセントを占めるチューリップ王国である。そのオランダで砺波で品種改良されたチューリップが高く評価されている。
砺波で品種改良され流通しているチューリップは約40品種である。その中でも「黄小町」「白雲」「初桜」「夢の紫」はオランダで特許を取得しており年間5百万円以上もの許諾料が富山県に支払われている。4つの中でも最も評価されているのは「黄小町」である。「黄小町」は黄色が鮮やかであり、一重咲きの大輪の花が咲く。また花もちがよいため、花壇に最適である。これらの特徴がオランダでの高い評価につながっている。

4 花育と本時とのつながり

花育活動推進委員会では、花育を

屋内外を含めた生活環境に花や緑を回復し、花や緑を身近に感じ、かかわりたいと思えるような環境を積極的に整え、幼児・児童一人一人が鼻や緑のある快適環境の創造に参加しようとする姿勢を育み、花と緑を楽しむことができる健全かつ多様で豊かな心を培う教育活動
(『花育活動推進方策』より)

と考えている。また、花育の教育上の効果として以下の5つを挙げている。

(1) 感謝する気持ちを育む
(2) やさしい気持ちを育む
(3) 探究心や想像力を育む
(4) 人とのつながりを作り、広げる
(5) 波及効果への期待

学校花壇をきれいな花で彩る学校は多いだろう。私の学校でも花壇には季節に合わせて花が植えられている。学校花壇でもチューリップは大活躍である。秋には球根を植え、翌春にはチューリップのきれいな花が学校を彩る。また、富山県花卉農業協同組合からは砺波地区の学校にチューリップの水栽培セットが配られ、真冬の教室の中でチューリップの花を咲かせる。
このように、砺波地区ではチューリップはとても身近な存在である。授業を通して、子どもたちにとっては何気なく咲いている砺波のチューリップが海外でも高く評価されていることを知る。そうすれば、チューリップにより愛着をもち、花と緑を楽しむことができる豊かな心を培うことにもつながると考える。

5 本時の展開について ○子どもの発言 ・子どもの動き

発問1:

チューリップは植えてからどれくらいたつと花が咲きますか。

○半年。

説明1:

5年です。

指示1:

その秘密が、手元の封筒の中に隠されています。
開けて見てみましょう。

チューリップの種を封筒の中に入れて、全員に配っておく。

・袋の中を開けて、中身を見る。

発問2:

これは何だと思いますか。

○チューリップの種

説明2:

そうです。チューリップの種です。
みんなは11月、花壇にチューリップの球根を植えましたね。
すると4月には花が咲きます。大体6ヶ月で花が咲きます。
でも、種を植えると5年かかるんです。

指示2:

手元にワークシートがあります。出しなさい。
①の写真の下に1年目と書きなさい。

まだまだ花は咲きません。

・ワークシートに記入する。

指示3:

②の写真の下に2年目と書きなさい。

咲きません。ちょっと種がふっくらしてきました。

指示4:

③の写真の下に3年目と書きなさい。

球根らしくなってきました。

指示5:

4年目、5年目も書きなさい。

5年目にやっと花が咲くんですね。

説明3:

ボードを見ます。
種から咲いた花はどんな色の花が咲くか分かりません。

説明4:

もしかしたら、新しい品種ができるかもしれません。
この方法を利用して、富山県花卉農業協同組合では、品種改良に取り組んでいます。
約40種類のチューリップが作られました。

今日はその中の一つを持ってきました。

説明5:

この花は黄小町と言います。言います。さんはい。

発問3:

この黄小町はとってもすごいんです。
写真を見ます。
黄小町です。
どこに咲いていると思いますか。

○砺波 ○長崎 ○アメリカ ○オランダ

説明6:

これはオランダです。
オランダはチューリップ王国でしたね。
そのオランダに黄小町が咲いているんです。
(以前にオランダがチューリップの球根生産量世界一だということを学習したとする。)

発問4:

ある国で作られた花を違った国で育てる場合は、お金を払わなければいけません。
チューリップの場合、普通は10万円だそうです。
黄小町はどれくらいだと思いますか。

説明7:

500万円です。
これはチューリップにしたら相当高額なのです。
砺波で生まれたチューリップが、チューリップ王国オランダでもとても高い評価を受けています。


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