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TOSSランドNo: 7536822 更新:2012年12月31日

中学1年生 白銀の3日間


夏休みが終わり、2学期が始まると同時に、学校祭がせまっている。
必要な指導は、次の4点である。

1 生徒の観察
2 提出物の確認
3 当番係の決定
4 生徒の意欲を喚起する話

1 生徒の観察

1~3日目は特別な日程が入ることが多い。
教室の黒板に日程を書いておく(前日でも良い)。

早めに教室に行き、入ってくる生徒と挨拶を交わす。
生徒を観察するためである。
「おはようございます」
「おはようございます」
次のようなことをチェックする。

声に元気があるか。
表情はどうか。
服装はどうか。

気になった生徒は、覚えておいて、後々様子を観察し、それでも気になった場合は個別に呼んで「どうしたの?」と聞く。

気になった生徒は、覚えておく。
後々まで様子を観察し、それでも気になった場合は個別に呼んで「どうしたの?」と聞く。

2 提出物の確認

1 チェックの仕方

提出物は、必ずその場で中身をチェックしておく。

提出物のチェックはその場でおこなう。
後に回さない。
(教科担任に出す学校がほとんどだと思うが、私は担任として最低限のチェックをした)
数学なら、連立方程式などの文章題ができているか。
国語なら、抜き出して40字で書く記述式問題ができているか。
このように、少し手間がかかるような問題がある頁を選ぶ。

「国語の○○頁を開きなさい」
開いた問題集をチェックして歩き、書いてある生徒の肩叩きをする。
ときどき、頁の前後も見て歩く。
回答欄がスカスカの生徒は不合格だ。
もちろん、生徒の実態に合わせて判断することが大切だ。

「肩をたたかれた生徒はその場に立ちなさい」
「今、立った人は合格です」
このように、その場でチェックしてしまうことが大切だ。

そして次のように言う。
「問題集がスカスカの人は時間をあげます。スカスカのまま提出すると後で呼び出します」

手抜きをさせない。その場しのぎのやり方は、後々くせになる。
いずれ教科担任から厳しいお小言を食う。
そして、再度のチャンスを与える。
ここが大切だ。

2 提出物の集め方

提出物を集めるときは、「グループ毎」に集めるという方法をとる教師が多いらしい。
単なる提出物ならそれで充分だ。
だが、後で出席簿順に記録したり提出したりする提出物がある場合、野口芳宏式に出席順に集める。

指示1:

出席簿順が5の倍数の人は、自分の番数より下の数を集めなさい。

5番の生徒なら、4,3,2,1番の順に上に積んで持ってくるようになっている。3
6番(最後だけは、番数が最後の生徒)、30番、25番、20番、15番、10番、
5番の順に集めた問題集を持って来させる。

3 提出物の評価

「宿題を全部提出した人。起立」「すごい!!拍手」
「1冊だけ出していない人。起立」「りっぱだ。おしかった」
「2冊       〃        」「おしい。何か訳があったんだよね」

こんなふうに生徒を起立させ、評価する。
加点法である。
提出しなかった生徒を叱るより、よっぽど効果がある。
「9月?日までに提出しなさい。直接先生の所へ持ってくること」と締め切り期日を告げて一応の終わりとする。

3 当番係の決定

決定する際に生徒の意欲を高める話をする。
それが後述する「4」の話である。

中学校は「当番(日直・給食)」「教科の係」「清掃場所」「学級の係」「生徒会」など決める内容が多い。「座席+グループ」決めもある。
手際よくやっていかないと、時間が足りなくなる。

私は、日直に、給食、清掃、教科以外の、1日の仕事のほとんどをさせる。
日直は1名だ。出席順で回す。
ペアーやグループで日直をさせた時もあった。
だが,生徒は「大変だけど、1日で終わった方がいい。次は1ヶ月間以上回ってこないから」と言い、結局1名に落ち着いた。
中学生は大人並みの仕事がほとんどできるのだ。

学級のシステムは1学期に決まっているので、その通りに行う。

もし、変更点がある場合は、趣旨を短く説明して生徒の了解を得ることが大切だ。

「聞いてない」と不信感を持たれる。

4 意欲が出る教師の話

福井では夏休み明けに学校祭がある。
生徒に、目標になるような話をした。
話の内容を、当時の学級通信から引用する。

前に先生がいたM中学校の生徒会に、すごい生徒がいた。
体育委員長は珍しく女子だった。
体育祭リハーサルの前日、先生はたまたま残って学校祭の準備をしていたこの女子生徒を送ることになった。
帰る方向が同じだったのだ。

彼女は、車の中でぐったりしていた。
目が充血していて、額に手を当てると発熱していた。
「熱があるようだから、明日は休みなさい」
そう言って彼女を家の前で下ろした。
そして次の日が来た。
体育リハーサルがあった。
私はその子は休んでいると思った。ところが、グランドの式台に立ったのは昨日発熱してたその女の子だった。私は驚いた。

リハーサルが終わった後、私は聞いた。
「大丈夫なの?」
彼女は言った。
「熱があるけど、私の仕事だから・・・。」
私はこのとき、すごいと思った。
この情熱。この責任感。
学校祭が終了し、ステージで執行部が「ありがとう」と挨拶をする。みんな泣いていた。客席からも「ありがとう」という声が飛んだ。

彼らの涙を見て、私は中学生のすばらしさを知った。中学校に来て良かったと思った。
この純粋さは、大人には真似できないと思った。
学校祭が来ると、いつも体育委員長だったあの女子生徒を思い出す。
思い出は誰も作ってくれない。
自分で作るものだ。
涙を流せるほどの思いでは、とりわけ一生懸命何かに取り組んだ後にしか残らない。


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