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TOSSランドNo: 1211106 更新:2012年12月31日

鬼遊びの評価基準と実践


子どものころ,鬼ごっこをした経験は誰にでもある。私なぞ,小学生のころは,昼休みや放課後になると同級生だけでなく,異学年の子とも一緒に遊んだものだ。全ての子が同等の力を持っていないので,当然走力などに格差が生まれていた。その中で,年齢の上の者,リーダーシップのあるものが,格差を埋めるべくルールの改定を行っていた。とても楽しかった。同じような鬼ごっこでも,場所や構成メンバーによって,ルールは変わっていた。今,考えるに,私たちは子どものころ,集団での遊びを通して,集団で生活する術を学んできたのである。
 
 しかし,遊びである。遊びは楽しくなければならない。

 

みんなが楽しめる
 
ことがもっとも大切なのであり,楽しい遊びを通して,集団で活動するときの術を身につけさせなければならないのである。
 

 鬼遊びの目的
 

「鬼遊び」の到達度評価基準とその授業のネタ
 
 学習指導要領には,鬼遊びについて次のように書かれている。

2 内  容
B ゲーム
(1) ボールゲーム及び鬼遊びについて,易しい遊び方を身に付け,みんなでゲームが楽しくできるようにする。
 
 最終的な姿として、
 ○みんなでゲームが楽しくできるようにする。
  という点について身につけさせるのである。しかし、子どもの具体的な到達の姿(評価基準)を設定して指導を行わなければ,放課後の遊びと同じになってしまう。

 評価基準の設定
 
 
  ○みんなでゲームが楽しくできるようにする。
  どんな鬼からも逃げ回る足の速い子(めだつ子)が,運動の能力が優れている(到達している)と考えがちだが,「みんなが楽しいか」と言う視点で考えると,到達していない。
昼休みの子どもたちの鬼ごっこを見てみると,次のような姿を見ることができる。
  ・鬼が続くと,やめる。
  ・着いた着かないでけんかする。
  ・鬼に着かれなかったと自慢する。
・力の弱い子がいつまでも鬼をさせられる。
   以上の点から,次のような評価基準を設定すれば,みんなでゲームが楽しくでき  るようになる。
 

 ○けんかをしないことができる。
  
 ○力の弱い子を考えたルールの改訂ができる。
  (弱者〔運動が不得手な者〕に対して,力を加減する。鬼の続く回数の限度)
 

3 「鬼遊び」の到達度評価基準の〔授業のネタ〕
 
 1年生の先生にお願いして,おにごっこの授業を1時間させていただいた。授業のネタとして実践記録を載せる。
 
 5月22日 火曜日 3校時  1年1組 男子12名 女子13名 計25名
                           場所 体育館
枠囲みは教師の指示や発問
 
   バレーコートのラインを使う。
 一年生はラインを出ないようにと言っても,ラインが目に入らなくなってしまうことが予想されたので,カラーコーンを四隅と線の真ん中に置いた。
準備運動を終えた後,

指示1:

青い円の中に集まります。

 指示を行うために,バスケットのセンターサークルに集めた。1年生はすばやく集合することができた。
 すばやく集まったことを誉め,鬼ごっこのルールの説明をする。
A おにごっこ
(ルールの改定編)
 1年生は体育館中を走り回ることが予想できたので,

説明1:

鬼ごっこをします。鬼にタッチされたら四角の外に出ます。
カラーコーンの外に出た人も,鬼にタッチされたのと同じです。
健太君と良子さんは鬼になってください。鬼は帽子が白です。他の人は,帽子を赤にしなさい。 次の鬼は,最後にタッチされた人です

 事前に担任に,足の速い子を聞いていたので,最初の鬼は,教師のほうで足の速い子を選んだ。
 全員が鬼にタッチされた所で終わりである。
 
 1分3秒で全員を捕まえることができた。
 
 一人の元気のいい男の子が,「自分は線からはみ出した」と自分から申し出ていた。終わった時点で,その子をみんなの前に呼び誉めた。
太田君は,正直で素晴らしい。 彼のようにすると,鬼ごっこも楽しくなるね。
 とてもうれしそうにニコニコしていた。他の子からも自然と 拍手が出ていた。
 なかなか自分の行動を抑制することができない子だと担任から聞いていたので,彼の行動に注目していたのだが,言葉かけができてよかった。この後も,模範的な行動が見られた。
 先ほどと同じように鬼ごっこを行った。
先につかまった子が,応援を始めたので,取り上げて誉めた。
「小百合さんえらいね、捕まっちゃったけど、友達を応援してあげているんだね」
 
 言葉かけをしたところ、横に座っていた森山君が「鬼もがんばれ」と大きな声を出した。

 

「森山君も応援してあげているんだね。えらいね。」
 
と言葉かけをした。低学年の場合、集中力が持続しないことが多く自分勝手に遊んでしまうことが多いが、応援することを認め促すことで、
応援をしている子どもたちの場も盛り上がっていった。全体が一つにまとまっていった。
 上手に逃げた人、一生懸命追いかけた鬼さんよくがんばりましたね。でもね、早く捕まった人も大きな声で応援してくれました。とっても楽しくなりました。みんなで拍手しましょう。
  拍手が終わった後、

指示2:

今度は「鬼」と「逃げ手」で勝負です。2分以内に,鬼が全部捕まえることができ
たら,鬼の勝ちです。一人でも残ったら,逃げているみんなの勝ちだよ

同じことを繰り返しても飽きるので,変化のある繰り返しをねらった。
鬼は最後にタッチされた。あすかさんと昇平君お願いします。
 
 実はね、さっき鬼さんが、「みんな早くて捕まらない」と困っていたんだよね。それじゃ鬼さんもおもしろくないよね。何かいい方法がないかな。
 
 「先生、鬼さんが「止まれ」といったらみんな止まるようにしたら。」
 「でも、それじゃすぐ捕まっておもしろくないよ」
 「だったら、少しだけ止まっているようにすれば」
 「でも、何回かしたらみんな捕まるやん」
 「じゃ、一回だけ行っていいことにすれば」「そしたらそうしようか」 

みなさん決まりましたか。
 
  先生、鬼さんが一回だけ「止まれ」と言ったら少しだけ止まることにしたよ。

少しだけといってもよくわからないね。よし、先生が3秒計ってあげましょう。
 
 「先生、それでいいよ。早くやろう。」

 

続いて第二回戦  一度だけの3秒止まれ鬼ごっこ。
時間は2分だよ
 
 今回の鬼は、2分31秒で全員を捕まえることができた。
 

 

残りは、後少しだよ。がんばれ
 
といった後の応援席の子どもたちの盛り上がり方はものすごかった。逃げる子、鬼の双方を応援する声が体育館中に響き渡っていた。
 

 

 教師はゲームが円滑にいくように、見学している子どもたちにも参加させる手だてを講じなければならない。
怠ると、空白の時間ができてしまい全体がだれてしまう。 

 

B いろいろな鬼ごっこ
 
 

 

 次は、助けてケロケロ(幅が広がる鬼遊び 法則化オホーツク青木勝美氏 追試)という鬼ごっこをします。つかまった人は,かえるのまねをして,「助けてケロケロ」と言いながら,ピョンピョンとカエルとびをします。つかまっていない人に,頭をなでてもらうと生き返ることができます。2分以内に全員つかまえると鬼の勝ちです。
 
 
 助けてケロケロ【2分バージョン】では、時間内に全員を捕まえることはできなかった。
「先生、さっきみたいに3秒だけ止まれってできないの」とほとんどの子から質問がでた。
 

 

3秒止まれのルールを付け加えますよ。 みんないいですか。
 
「やるー」足の速い子もそうでない子も、意欲満々だった。
 実際,オニは1分40秒で全員を捕まえることができた。

 

 次は、手つなぎ鬼をします。 捕まったら手をつなぎます。鬼が4人になったら二人ずつに分かれてください。
 
 子どもたちをはじめに二人だし、「一人捕まりました」といいながら、4人までにし、そこで、二人ずつの鬼のチームを作った。

 

では、やってみましょう。時間は2分間
 
 一年生である。はじめは二人組に分かれるのはうまくいかなかったが、声をかけていくうちにできるようになってきた。
 鬼ごっこのなかで、鬼同士ではさみうちにしたり、声をかけ合って、角に追いつめたりしていた。

さっきね。鬼同士で声を出したり、助け合って捕まえたりしている人がいました。みんなで助け合えば、足の速い人も捕まるよ。では、二回目、はじめ。
 
2回目はうまくいった。子どもたちはスムーズに進めることができた。
 
 オニ同士協力して捕まえていた子どもたちを誉めたためか、声をかけ合い、どんどん捕まえていく、1分40秒で全員が捕まった。。

はい、これでおしまい
 
 ここで,授業を終了した。「エーまだしたい。」という声が聞かれた。子どもたち、45分ほとんどを走り回っていたにもかかわらず、やる気満々だった。


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