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TOSSランドNo: 5600129 更新:2012年11月30日

中学校へ新しく赴任された先生に


(1)「当たり前」ができれば、それですばらしい。

 おかしな話だと思うかもしれませんが、中学では「あたりまえのことがあたりまえにできる」ことが、それだけで「すごい!」と思えることがあります。
 だから、入学直後の新1年生の学年集会では「今より下がるな!」と訴えたことがあります。

説明1:

今のみんなは素晴らしい。
 そこでお願いがあります。
 それは「今より下がるな」ということです。
 「今できていることを最低ラインにして、さらに成長してほしい。」ということです。
 中学校に慣れるということは、服装をくずしたり、授業をさぼったり、先生にさからったりすることではありません。
 今できていることはそのまま続け、さらに部活動でも活躍し、勉強でも伸びていってほしい。
 気が緩んで自分のレベルが下がることがあるかもしれません。
 そんな時、先生たちは『1年生の4月はちゃんとできていたぞ』と言い続けます。
 みなさんは、自分にいつも『自分は下がっていないか』を問いかけてみてください。

このようなスタートがあり、行事後や学期末には
 「よくがんばったよ」
 「成長しているよ」
と認めました。
 極端にいえば、嘘でもいいから
 「がんばっているよ」
 「よその先生がほめていたよ」
と持ち上げました。

 そのような支援があって、中学生は前を向いて歩くことが「当たり前」になっていきます。
 多くの生徒は後ろ向きな生き方を否定するようになります。
 後ろ向きな生き方は楽であり、前向きな生き方はしんどいです(それは教師でも大人でも同じです)。
 しかし、しんどさの先に幸せがあることが分かれば、生徒は信じて生きていけます。
 だから「努力の大切さ」「努力の先に幸せがあること」を繰り返し語って生徒の進路を支えていくのです。

TOSSの中学教師の方針は多くが、率先垂範・凡時徹底そのものです。

これは、向山洋一氏の学級経営の柱の1つである「ささいなことにも全力を尽くす・ささいな乱れも見逃さない。」と同義だと言えるでしょう。

※かつてNHKの『プロフェッショナル』で、名パテシエの杉野英実氏が紹介されていました。
 1991年に世界の菓子職人の頂点に立たれた方です。
 「職人が楽をしようとするとロクなものにならない。大事なことは当たり前のことで、当たり前を積み重ねると特別になる。」
と語っていました。

※ある学校の学年目標に「合言葉はABC」と貼ってありました。
 中身は「A・・あたりまえのことを  B・・バカにしないで  C・・ちゃんとやろう」です。
 『あたりまえのことを バカになって ちゃんとやる』小宮一慶著(サンマーク出版)という書籍があります。
 「あたりまえのこと=A、バカになること=B、ちゃんとやること=C」の意味で、この書籍が元になっているのかもしれません。

(2)中学生のパワーに圧倒される

 中学生は、もちろん大変な生徒ばかりではありません。
 当然ですが、いい子はいい子です。
 そのことも、みなさんにきちんと伝えておかなくてはいけません。

説明2:

 春休みに中学校に出向くことがあり、ほんのわずかですが、中学生に触れました。
 真面目な中学生=ごく普通の中学生は、優秀な小学生よりレベルが高いです。
 そういう意味では、小学生より「すごさ」があり「パワー」があり「配慮」があります。

例えば、本校の6年生が卒業式に『旅立ちの日に』を歌います。
 一生懸命歌いますが、そんなのは合唱コンクールの中学生の歌に比べたら何十分の一の迫力しかありません。
 体育館に響き渡る声量もそうですが、何より歌に込める感情が違います。

同じことは掃除でも言えます。
 確かに小学生は熱心に掃除をやります。中学生の方がサボる子は多いかもしれません。
 しかし、真面目にやる中学生の清掃の質は、小学生の比ではありません。
 多くの小学生にとって掃除は「体を動かす楽しみ」の1つであり、「毎日の決められた行動」の1つですが、中学生になると、本来の掃除の意味を考えて行動します。
 本気になった中学生の掃除はすがすがしく、「そこまで気がつくか!」と何度も感激したものです。

 同じことは「あいさつ」にも言えます。
 意味のある=心からの「あいさつ」を言うのは中学生の方が多いと私は思います。

説明3:

中学生には、すごいパワーがあります。
 スポーツの世界では、オリンピックに出たり、日本記録を出したりする子が出ます。
 岩崎恭子は中学生でオリンピックで金メダルをとりました。
 浅田真央は年齢制限でオリンピックは逃したが中学生で世界選手権優勝でした。
 芸能界でも、中学生で大活躍する人もたくさんいます。
 中学生は、もう「将来」が始まっており、日本を支え始めているのです。

 「この子には、将来かなわないだろうな」と感じることもあります。
 「この子には、もうかなわないな」と感じることもあります。
 小学生を相手にしては、めったに感じないことですが、中学生を前にするとよく感じたものでです。

中学校教師になる皆さんには、「大変だよね」ではなく,「楽しみだよね」とエールを送ります。


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