5年算数の単元、「倍数と約数」(東京書籍)の最初の導入を授業する。教科書の挿絵から状況設定を行い、授業の見通しを立てさせる。実際に言わせる(たたかせる)など簡単な作業を通して、AD/HDを含めた学級全体を巻き込んでいく。また、教科書の表に書き込ませるなど全員が通過できる作業を通して、リズムを作り、誉めることによってAD/HD児を学習に参加させていく。
この授業のねらいは、AD/HD児が目立たない様に集団を制御していくことにある。
(スマートボードに教科書の黒板の図を提示する)【視覚化】
指示1:
教科書○ページ。同じ絵があるページ。開けた人。
「速いなぁ。」【快感】「お隣と確認。お隣がまだの人。」【確認】
「合図に合わせてリズムを取っています。リズムの取り方。合図に合わせて同時に。」【見通し】
指示2:
合図、と書いてあるところ指さしなさい。【作業】
指を右に動かしていきます。
「最初にある数字は?みんなで。」
「1です。そう、続けて。」
「2,3,4,5,6,7,・・・。」
発問1:
「カスタネット。最初は。」
「休む。」
発問2:
「次は。」
「休む。」
発問3:
「その次。」
「カチャ。」
「上手!」誉めながら最後まで行う。【評価】
トライアングルも同じように行う。
教室を半分に分けて、カスタネット役、トライアングル役を決める。
指示3:
先生が合図を言います。みんなはそれぞれの楽器のところを読むのですよ。
「1」【リズム】
「休む。(休む)」
同じように7まで繰り返す。
「8」
「休む。(チン)」
「9」
「休む。(休む)」
指示4:
教科書に戻ります。
つけて読みます。カスタネットとトライアングルが同時に鳴るのは、合図がどんな数の時ですか。
☆の1。カスタネットとトライアングルを鳴らすのは、それぞれ合図がいくつの時ですか?
発問4:
「先生と一緒にやります。×は休み。○は、ならすです。」
「カスタネット。1は、×。2は?」
「×」
発問5:
「3」
「○」
指示5:
4は、どうなりますか。教科書に書きなさい。【作業】
「■■君。」
「×です。」
「その通り。」
「5は、△△君」
「×です。」
指示6:
同じように教科書に書き込みます。トライアングルまでやるんですよ。【作業】
(机間巡視をする。)【机間巡視】
指示7:
「答え合わせをします。カスタネットの6回目は、○○君。」
「○です。」
指示8:
丸付けるんですよ。【作業】
「7は。全員で。」
「×です。」
11回目までする。トライアングルも同様。
発問6:
カスタネットを鳴らすのは、合図がいくつの時ですか。○○君。
「3,6,9の時です。」
「そうだね。次のページ。」
指示9:
青で囲んであるところ。読みます。3,6,9のように・・・。
3,6,9のように・・・
指示10:
太字で書いてあるところ強く読みます。【変化】
発問7:
「0は、倍数に入りますか?」
「入りません。」
発問8:
トライアングルを鳴らすのは、合図がいくつの時ですか。□□さん。
「4,8,12の時です。」
発問9:
最初にカスタネットとトライアングルが同時に鳴るのは、合図がいくつの時ですか?また、次に同時になるのは、合図がいくつの時ですか?
最初になるのは?
「12」
発問10:
次は?
「24」
「どうしてわかったの?」
「教科書に書いてあるからです」。
説明1:
「そうだな。確かめてみるぞ。スクリーン見て。」
スクリーンで確認する。
指示11:
まとめを読みます。さん、はい。
「12,24,36の様に3と4の共通な倍数を3と4の公倍数と言います。」
【テンポ】は、挿絵の確認と表を言わせていくところ、教科書の音読を速く。後は、ゆったりと進めていく。
0回すごい!ボタンが押されました