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TOSSランドNo: 1215109 更新:2012年12月30日

山本真吾氏のバレーボールの指導


 1週間でバレーボールをマスターする方法を紹介している。
 バレーボールは中学校で学習する教材である。ネットをはさんで相手の陣地にボールを落としたほうが勝ちとなるネット型の教材である。 
 1週間の指導でマスターする方法を山本真吾氏が分かりやすく述べている。

1.バレーボールの基礎感覚づくり

 小学校から入学した中学1年生の生徒に、いきなりバレーボールの授業をしても、直ぐにはできない。ネットをはさんでボールを上げ、相手チームのコートに返すには基礎感覚ができていないと難しい。
 バレーボールに必要な基礎感覚がなければ、ゲームを楽しむための技能は身につかない。山本氏真吾氏は、基礎感覚として次の三点を挙げている。

 ① キャッチ&スロー感覚とボールタッチ感覚
 ② 投感覚・打つ感覚
 ③ ダッシュ&ストライプ感覚と視覚調整感覚

 キャッチ&スロー感覚とは、相手にボールを投げて、手でキャッチして、相手に投げる感覚づくりである。最初から飛んできたボールをレシーブすることは難しい。
 ボールをキャッチして、投げる。徐々にボールを持っている時間を短くしていく。このようなキャッチ&スロー感覚をつける練習を行っていく。
 この時、ボールを扱うのは手の平ではない。指だけでふれる感覚を体感させ、ボールタッチの感覚をつけさせていく。
 次は投感覚・打つ感覚である。これはサーブを打つ感覚作りである。
 アンダーハンドサーブはボーリングの投動作と同じである。そのためにボールを転がす、投げる動作から始めていく。
 いきなりアンダーハンドサーブは行わない。どのように投げるのかのイメージができていないと難しい。ボールを転がすイメージで練習を行うことによって、投げる感覚が身に付き、打つ感覚も身に付いていく。
 最後はダッシュ&ストライプ感覚と視覚調整感覚である。ボールをレシーブするには、ボールの落下地点に素早く入らなければならない。しかし、速ければよいというものではない。落下地点で止まることが必要である。
 素早く入りぴたりと止まるダッシュ&ストライプ感覚が求められるる。そのためには、ボールの動きに合わせて、自分の動きも調整する視覚調整感覚が大事である。
 山本氏は【基礎感覚をつくる運動】として、具体的な運動を多く紹介している。バレーボールを初めて体験する生徒でも楽しくできるステップが示されている。

2.バレーボールの基礎技能づくり

 基礎感覚づくりの次は基礎技能づくりである。山本氏はバレーボールの基礎技能をサーブ、パス・トス、レシーブ、アタックの4つのスキルに分けて考えている。これらの基礎技能をドリルゲームにより身につけるようにしている。

 ① アンダーハンドパス
 ② オーバーハンドパス
 ③ アンダーハンドサーブ
 ④ サイドハンドサーブ
 ⑤ フットワーク

アンダーハンドパスの基礎技能を高めるために、次のステップで指導している。この順序で指導していくと上達が早い。

 ① ボールを投げる・キャッチする
 ② 「構え」を作る
 ③ 運ぶように投げる
 ④ 腕の面を作る
 ⑤ ボールを当てる

 オーバーハンドパスの基礎技能を高めるために、次のステップで指導している。オーバーハンドパスをまったく経験していない生徒でも、分かりやすく技能が身に付いていく方法である。

 ① 手の形を作る
 ② ボールを投げる・キャッチする
 ③ オーバーハンドパスはなぜ飛ぶのかを理解させる
 ④ ボールを持つ時間を短くして投げる
 ⑤ ボールを飛ばす

 アンダーハンドサーブの基礎技能を高めるために、ボールを転がす方法から指導している。この指導は優れている。
 普通はいきなりボールを打つ練習から入るが、アンダーハンドパスの動きを理解させるために、ボールを転がしている。アンダーハンドの技能を高める方法として優れている。

 ① ボールを転がす
 ② ボールを投げる
 ③ ボールを打つ

 サイドハンドサーブの基礎技能を高めるために、ボールをいきなり打つのではなく、手で投げるところかに入っている。ボールを手で投げることにより、サイドハンドの感覚が分かる。

 ① ボールを投げる
 ② ボールを打つ

 フットワークの基礎技能を高めるために、次のステップで指導している。バレーボールではフットワークが必要である。パス、サーブ、アタックの練習は意識して行う。しかし、フットワークの指導は行われない。山本氏はフットワークの指導について、具体的に紹介している。

 ① 前のフットワーク
 ② 後ろのフットワーク
 ③ 左右のフットワーク(サイドステップ)
 ④ 左右のフットワーク(クロステップ)

3.バレーボールの運動課題づくり

 最後は運動課題作りである。バレーボールの技能の向上にしたがって、ルールを変更しながら楽しむようになっている。

① ラリーが続くゲーム

② ボールにたくさん触れるために

 ア 1人での練習(ワンバウンドパス)
 イ 円陣パス

③ ボールの方向転換

 ア 2人での練習
 イ 3人での練習
 ウ 4人での練習

 ボールにたくさん触れるために一人での練習で、ワンバウンドパスを取り入れているのは効果的である。一人でワンバウンドをさせながらの練習は、自分のペースで練習できる。
 いきなり集団でのラリーを行うのではなく、ワンバウンドから入ることにより生徒はゆっくりとラリーの練習ができる。

④ 課題づくりのゲームのルール

 ア サーブのルールを工夫する
 イ 返球回数・方法を工夫する
 ウ 得点方法を工夫する

 ルールは生徒の実態に合わせて工夫していく。まったくサーブが打てない、ラリーが続かない。そういうときには、生徒の実態に応じてルールを変え、実態に応じて楽しめるようにする。
 山本氏は本書で具体的なルールの工夫の実践例を紹介している。学級の実態に応じて取り入れて指導していってほしい。

⑤ 授業を支える片々の技術

 ア コートのラインの名称と長さの確認
 イ 2人組の練習でローテーションを覚える

 一般的な技術指導ではなく、効率的な授業を行うためのポイントが紹介されている。
 コートのラインの名称と長さを指導することによって、授業がスムーズにいく。簡単なことであるが、授業に必要な事項である。

4.. バレーボールの発展学習と補充指導

 発展学習と補充指導がまとめられている。

① 発展学習

 実際のバレーボールの授業では、アタックの練習まではなかなかいかないという。必然的にアタックの練習は発展学習になる。
 パス、レシーブ、サーブが上達した生徒に練習させていく。あるいは部活動の練習などで行っていく。次の順序で指導していく。

 ア アタックの基礎感覚 
 イ アタックの基礎技
 ウ アタックの練習方法

② 補充学習

 山本氏は補充学習でバレーの語源を指導している。「バレーボールのバレーは、地にボールがつかないうちに打ち返す意味のボレーが語源なのです」と述べている。
 テニスのボレーから由来しているのである。語源を知ることによって、生徒は一層バレーに親しみを感じる。
 このような指導によって、バレーの意欲を高め、楽しくできるように指導している。

 ア バレーの語源
 イ バレーボールのコートを使って
 ウ 審判・得点係いらずのゲームの運営法

 以上の内容を基にして、1週間でバレーボールがマスターできるように構成されている。
 1時間ごとの展開が発問・指示の内容で示されているので、誰でも指導できる。楽しいバレーボールの授業作りをしてほしい。


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