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TOSSランドNo: 1033022 更新:2012年12月30日

楽しい!「慣用句」の授業


 新学習指導要領「伝統的な言語文化に関する事項」に対応した慣用句の授業です。
「慣用句」を単に知識として「習得」するだけでなく、
慣用句を「活用」できるようにするために、
「作文」を軸にした展開になっています。

説明1:

昨日、先生ね、家の柱の角に頭を思い切りぶつけちゃいました。痛かった~!

 柱に頭をぶつけている写真を提示して、状況を説明する。

発問1:

こういうとき、「(  )から火が出る」といいます。
何から火が出るといいますか。(目)

 慣用句、「目から火が出る」の「目」の部分を
 隠して提示し、何から火が出るかを問う。

説明2:

そう、こんなふうに目から火が出ちゃいました。
(先ほど提示した、頭をぶつけている写真の目から火を出す)
というのは、もちろん冗談。本当に目から火が出るわけありませんよね。
この場合は、目から火が出そうなくらい痛いという意味になります。
このように、元の意味とは違う使われ方をする決まり文句を、
「慣用句」と言います。
言ってごらんなさい。(慣用句)

 「慣用句」の意味について説明する。

発問2:

では、次の問題です。この絵を見て考えます。
男の子がお母さんから、毎日何度も同じことを言われています。
こういうとき、「(   )にタコができる。」といいます。
何にタコができるのでしょう。
ヒントは顔の中のどこかです。わかった人は、
せーので、タコができるところを手でつまんでごらん。
「せーの」(耳をつまむ)

 「耳にタコができる」という慣用句の状況を表している
 イラストを提示して、考えさせる。

発問3:

次の問題です。男の子がびっくりした表情をしています。
(目を丸くしている男の子のイラストを提示する)
こういうとき、「目を(   )する」。といいます。
(   )に入る言葉は何だと思いますか。
お隣さんと相談してごらん。(丸く)

 目を丸くしている男の子のイラストを提示して、
 考えさせたのち、挙手指名する。(目を丸くする)

説明3:

その通り。何かを見て、すごく驚いたときに、「目を丸くする」というのです。

指示1:

では、今度は、「目を丸くする」という慣用句を使って、
短い文章を考えてみましょう。
読みます。(文章を提示)
「動物園にいった。(    )ので、目を丸くした。」
動物園に行って、何を見て目を丸くしたのでしょうね。
(    )の中に入る言葉を考えてノートに書きなさい。
書けたら先生に見せに来ます。

 「目を丸くする」という慣用句を「活用」した文章を考えさせる。
 (  )に当てはまる言葉を考えて入れ、文章を完成させる。
 「動物園に行った。ライオンのオリに猫が入っていたので、目を丸くした」
 「動物園に行った。キリンの首が短くなっていたので、目を丸くした」など。
 書けた子から持って来させて丸を付け、自分で板書させる。
 それにより、まだ書けない子のヒントにする。書けた子は、二つ目、三つ目を続けてノートに書いていく。

説明4:

みんなおもしろい文を考えましたね。
先生も一つ、こんなのを考えました。
「動物園に行った。ティラノサウルスがオリに入っていたので、目を丸くした」

 数人に文章を読ませて発表させたのち、
 教師の考えた文章を提示する。

発問4:

では、次です。
目を丸くすると似た意味で、驚いて茫然としてしまうようなときには、
「目が(  )になる」。といいます。(イラストを提示する)
(  )に入る言葉は何だと思いますか。(点)

「目が点になる」という慣用句の状況をイラストを提示して説明する。

発問5:

では、今度はこの「目が点になる」を使った文章を考えましょう。
読みます。(文章を提示する)
「学校に行く途中、ふと足下を見た。(     )ので、目が点になった。」
(    )に入る言葉を考えて、ノートに書きなさい。
書けたら、また先生に見せにきます。

 「目が点になる」という慣用句を「活用」した文章を考えさせる。
 (  )に当てはまる言葉を考えて入れ、文章を完成させる。
 先ほどと同様、持ってこさせたのち、板書させる。

説明5:

今度もみんな、とてもおもしろい文章を考えましたね。
先生は、こんなのを考えてみました。
「学校に行くと中、ふと足下を見た。スリッパをはいていたので、目が点になった。」

 児童に発表させたのち、教師の考えた文章を提示する。

説明6:

実は、昔から多くの人に読まれている、有名な小説の中にも、
慣用句はたくさん使われています。
題名、作者を読みます。(吾輩は猫である。夏目漱石)

「吾輩は猫である」の原稿の一部を配り、題名・作者名を読ませる。

指示2:

この小説のどこに、「慣用句」が使われていますか。
見つけたら、慣用句の部分に鉛筆で線を引いてごらんなさい。

 夏目漱石の「吾輩は猫である」の中で
 慣用句が使われている箇所を見つけさせ、
 線を引かせる。
 線を引いた箇所を発表させる。

説明7:

このように、慣用句は普段の生活の中でも、小説の中でもたくさん使われているのです。
慣用句を使うと文がおしゃれになって、作文が楽しくなります。
普段からどんどん慣用句を使っていきましょう。

指示3:

最後に今日の授業の感想を、「慣用句」を使って書きなさい。
教科書や、学級文庫にある慣用句の本を見ても構いません。

 本時に学習した慣用句や知っている慣用句を使って感想を書かせる。
 時間があれば発表させる。
 同時に、日記の宿題も慣用句を使って書いてくることを課題とする。

《先行実践》
 河田孝文氏  日本言語技術学会2009.3.7付属新潟小学校 河田孝文氏の授業
 澤田智志氏 「伝統的な言語文化 慣用句」 TOSSランドNo: 4087527

《参考資料》
 向山型国語教え方教室№052 09.11-12月号 河田孝文氏論文
 「慣用句・故事成語を扱うポイントと教師に必要な技能」
 国語教育 2010年6月号 河田孝文氏論文
 「ことわざ・慣用句・故事成語」授業づくりのアイデア 作文活動を軸にする」


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