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TOSSランドNo: 4940499 更新:2012年12月30日

祝日法(染谷幸二氏の追試)


授業開きは楽しく行いたい。特に中学校三年生は受験や卒業と言ったプレッシャーと闘いながらの学習となる。
また公民分野は抽象的な事柄を多く学習する分野だ。できるだけ、実生活と結び付けて授業を展開したい。公民を学習で一年間を貫くキーワードとして「法律に書いてあるから」ということを授業開きで押さえたい。
持ちあがりの三年生の場合、授業のシステムを一から教える必要はない。思いださせるという手法があっていると思う。
ゆえに私は中学校三年生の授業開きでは染谷幸二氏の祝日法の授業を行っている。以下実践である。

一枚の写真を提示した。

発問1:

何月何日にとられた写真ですか?

生徒からはすぐに1月1日であると答えが返ってくる。初詣の写真である。初みくじと書かれた看板や多くの人で賑わう境内などがヒントである。理由を言えた子をほめたり、発表の仕方を教えたりもする。三年生なので授業のシステムを思いだしてもらう。
教室のカレンダーを指さしながら次の発問をする。

発問2:

1月1日は赤色で書かれています。祝日だからです。何の祝日ですか?

祝日名をノートに書かせて持ってこさせる。ここでは授業中にノートを持ってくるときのシステムを確認する。
「元旦」と書いてくる生徒がいる。この漢字は難しいのでいわゆる「できる子」が書いてくることが多い。しかし、これは間違いである。笑顔で「違います!」と言う。優秀な生徒が「こんなの簡単だ」と思っていたら、間違えたのである。教室に小さな逆転現象が起きる。だから授業が引き締まってくる。正解は「元日」である。生徒は「同じじゃん!」と言ってくる。同じではないのだ。元日と元旦では意味が違う。元旦とは元日の朝のことである。当然カレンダーにも元日と書いてある。
別の写真を提示して同じように聞いた。

発問3:

何月何日にとられた写真ですか?

5月5日である。「五月人形の前で記念撮影しているから」という理由も答えさせる。

発問4:

5月5日も赤色になっています。祝日だからです。何の祝日ですか?

次々と生徒がノートを持ってくる。さきほどより「簡単だ!」と思う生徒が多く、我先にとノートを持ってくる生徒が現れた。しかし、どの子も不正解がつづく。多く生徒が「子供の日」や「子どもの日」と書いてくるのである。「端午の節句」と書いてくる子もいる。
学力の低いいわゆる「できない子」が他の生徒より遅れてノートを持ってくる。ノートにはひらがなで「こどもの日」と書いてある。これが正解である。間違えた子が「えー!!」と驚く。正解した生徒に黒板に板書してもらう。
またも生徒は「同じじゃん!」と言ってくる。同じですか?と私は聞きかえす。すると今度は他の生徒から「違う」「ひらがなじゃなくちゃいけないんじゃない?」「カレンダーもそうなっているよ」という声があがる。

発問5:

絶対に「こども」はひらがなでなければなりません。どうしてですか?

ありきたりの知識では答えられないから授業が知的になる。また間違いの敷居も低くなっているから答えやすい。これも授業開きで確認したいことである。正解は「法律に書いてあるから」である。祝日法と言う法律がある。日本は法治国家である。祝日も法律なしに勝手に変えることはできない。全ては法律に基づいている。このことは公民の授業の中で何度も繰り返されるキーワードである。
そして祝日法の一部を提示する。

こどもの日 5月5日
こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、( )に感謝する。

( )に入る言葉を予想させる。正解は母である。

発問6:

祝日には目的があります。次の目的は何の祝日の目的でしょうか?

(1)おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます。
(2)海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う。
(3)自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ。
(4)多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う。
(5)祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ。

隣近所との相談が始まる。わかりそうでわからないものもある。何人かに聞いても全部分かる人はいなかった。「正解は祝日法にかいてあります」と言って祝日法の全文を配った。
一行交代で全員に読ませた。

発問7:

日本には祝日が14日間あります。もし新しい祝日をつくるとしたら、どんな祝日を作りたいですか?

祝日の目的も合わせてノートに書かせる。発表してもらったが「クリスマスを祝日にする」という意見が出て盛り上がった。「みんな忙しいからこの日こそ祝日にするべきだと思う」という意見がでた。「でも、25日はすでに冬休みだろう」というオチもついた。

発問8:

ではその祝日を本物の祝日にするために法律を定めたいと思います。誰がどこで決めるのですか?

法律は国会議員が国会で作るのである。
最後に公民の授業について触れておく。「今日から一年かけて公民について勉強します。公民には政治、法律や経済、国際社会などの領域があります。明日から法律を中心に権利について勉強してきます。」

先行実践:染谷幸二氏


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コメント

写真を使って導入している点が良いです。
追試してみます。

by 星野幹雄 2013/03/17 21:43

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