TOSSランド

コンテンツ登録数
(2019/11/20 現在)

21654
TOSS子どもランド TOSSオリジナル教材 TOSS動画ランド TOSSメディア TOSS-SNS TOSS公式(オフィシャル)サイト
TOSS子どもランド
TOSSランドアーカイブ
TOSSランドNo: 1212115 更新:2012年11月30日

富永泰寛氏の走り幅とびの指導


 富永泰寛氏の走り幅とびの指導は1週間でマスターできる方法が紹介されている。走り幅とびは、踏み切り板にあわせて遠くへ跳ぶ運動である。そのステップを富永氏は次のように述べている。
 いきなり走り幅跳びの指導をするのではなく、走り幅跳びに必要な感覚づくり、技能づくりを行っていく。これらの動き作りは、準備運動の中で行っていく。

1.走り幅跳びの基礎感覚づくり

走り幅跳びに必要な主な基礎感覚は次の3つであるという。

 ① 平行感覚  踏切の瞬間や空中フォームを維持するときに必要なバランス感覚
 ② 跳感覚   踏切の瞬間や空中フォームを維持するときに必要なバランス感覚
 ③ リズム感覚 助走からはじまり、踏み切り板に足を合わせるときに必要な感覚

 富永氏の実践の優れているのは、基礎感覚をつくる補助運動を行っていることである。基礎感覚を養う為に、次の運動を準備運動の中で選択しながら行っている。

 ア 十文字跳び
 イ 交互跳び
 ウ ジャンケン跳び 

 子供にとっては遊びである。楽しく遊びを行う中で、3つの基礎感覚が身に付いていくようになっている。
 これらの運動を十分に行う。やさしい運動を繰り返し行う中で、走り幅跳びに必要な感覚が身に付く。特にゲーム化していくと、子供は何回でも挑戦していく。

2.走り幅跳びの基礎技能づくり

 走り幅跳びには、助走・踏み切り・空中姿勢・着地といった一連の動きがある。冨永氏は、これら4つの動きの技能をスキルゲームで身につけさせていっている。
 基礎技能習得のドリルゲームとして、助走・踏み切り・空中姿勢・着地の順に指導している。

① 助走の基礎技能

 走り幅跳びに必要なのは助走のスピードである。スピードを養成する為にSAQトレーニングを取り入れゲーム化する。

② 踏み切りの基礎技能

跳び箱や踏み切り板を使った踏み切りやケンステップを置いてのリズム踏み切りなどを通して踏み切りの技能を身につけさせる。

③ 空中姿勢の基礎技能

反り跳びの習得のために、「手たたき幅跳び」を取り入れ段階的に取り組ませ、技能を身につける。

④ 着地の基礎技能

 跳び箱の上から、いろいろな形で 跳び下りせる。体に痛みのこない着地方法を身につける。
 次のドリルゲームを行っている。私も実際にこれらの指導を行ったことがあるが、いずれも効果的であった。
 反復練習ではなく、ドリルゲームとして行っている。必ずそこには課題がある。その課題を達成するためにゲーム化をして実践している。

 ア ドリルゲーム1 (SAQトレーニング)
 イ ドリルゲーム2 (リズム踏み切り)
 ウ ドリルゲーム3 (各種道具を使った踏み切り)
 エ ドリルゲーム4 (跳び箱跳び下り)
 オ ドリルゲーム5 (手たたき幅跳び)

「反り跳び」が自然とできるように段階表を設定し取り組ませている。

 ① 初級・・・頭の上で手をたたいて着地
 ② 中級・・・お尻の下で手をたたいて着地
 ③ 上級・・・頭の上で手をたたいた後、お尻の下で手をたたき着地

 これは福島県の菊池明博氏の実践を取り入れた指導である。手を叩くことにより、空中での反り跳びの動きができていく。
 段階的に練習していくので、子供にとっては反り跳びが身につく。試して子供の動きの変化を調査してほしい。

3.走り幅跳びの運動課題づくり

 走り幅跳びに対する学習意欲が低下しないように、子供画が習得しやすい分かりやすいスキルから学習させていっている。
 また、継続して進めていかないとできないスキルに関しては、スキルゲーム内容を変更しながら毎時間行うように指導している。
 さらに、個人の技能を高めた後に、団体競技として扱うことで、個人技能のさらなる向上及び教え合い学習の必要性を打ち出すように工夫して実践している。個人種目の走り幅跳びを団体競技として行っているのは、子供の意欲付けに効果的である。
 以上の指導により、子どもたちの学習意欲も向上し、記録も向上している。
 学習課題進度表として、①難易 ②学習課題 ③継続課題 ④学習方法の項目で示している。これは分かりやすい進度表である。
 子供はこの進度表を見ながら、自己学習ができるからである。難易がでているので、自分の能力に応じて課題を選択できる。学習方法も示されているので、グループで教えあいながら学ぶことができる。

4.走り幅跳びのつまづきとその補充指導・発展学習

冨永氏は、「助走」「踏み切り」「空中姿勢」「着地」ごとに、つまづきに対する指導を述べている。

(1)助走

 ① 助走でのつまづき
 ● 助走距  記録が伸びない。
 ● 助走距離が長すぎて、踏み切る前にスピードが落ちてしまう。

 ② 助走でのつまづきに対する補充指導

(2)踏み切り

 ① 踏み切りでのつまづき
 ● 踏切線に足が合わない。
 ● 踏切線に利き足が合わない。
 ● 踏み切った後目線が上がらない。

 ② 踏み切りでのつまづきに対する補充指導

(3)空中姿勢

 ① 空中姿勢でのつまづき
 ● 体を反ることができない。
 ● 膝が伸びない。

 ② 空中姿勢でのつまづきに対する指導

(4)着地

 ① 着地でのつまづき
 ●片足着地になる。

 ② 着地でのつまづきに対する補充指導
 このようなつまずきに応じた指導を行っている。同時に能力の高い子供には、発展学習を指導している。
 どの子供も力いっぱい運動し、遠くへ跳べたという達成感が体験できるようにしていってほしい


0回すごい!ボタンが押されました

コメント

※コメントを書き込むためには、ログインをお願いします。
New TOSSランド