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TOSSランドNo: 6261981 更新:2012年12月30日

アメリカの農業 第7時 ~主題図を活用する・「りんご」の授業を応用する~


5 討論

生徒の意見が分かれた仮説があった。

A Cの地域で放牧がおこなわれているのは、山脈があるからだ。
B Cの地域で放牧がおこなわれているのは、土地が平らだからだ。

討論させようと試みた。

発問1:

AとBのどちらが正しいと思いますか。

挙手で確認した。
圧倒的にAが正しいと考える生徒が多かった。

指示1:

自分が選んだ仮説が正しいという証拠を見つけなさい。

まわりの人と相談してもいいことにした。

「話し合いの形に机を向けなさい。」
「指名なしで意見を発表します。少ない方のBの人からどうぞ。」

《Bが正しいという意見》
・私がBの意見にしたのは、先生が昨日言っていた教科書p103の下に載っている写真を見たからです。ここには土地が平らな所に牛がたくさん放牧されているので、私は放牧がおこなわれているのは、土地が平らだからだという意見にしました。

・僕がBの意見に賛成したのは、資料集p19の5番を見てくださ左の上の方に放牧地があります。そこは平らになっています。もう1つは、地図帳p110の下の6番を見てください。そこにA牧場、B牧場、C牧場があります。そこに放牧地が何個もあります。土地が平らなのでBだと思いました。

・地図帳のp55を見てください。アメリカ合衆国の鳥かん図を見てください。この鳥かん図では放牧がされているのは、(不明)平らな土地だから、Bは正しいと思いました。

《Aが正しいという意見》

・僕はAが正しいと思います。教科書p103の北アメリカの農業地域を見てください。そこでは西側で放牧が行われていることが分かります。教科書p100のAB間の断面図のところでは、西側に高い山脈があります。だから僕は、放牧がおこなわれているのは、山脈が多いところだと思いました。

資料集や地図帳にある資料を根拠にした意見が出た。発表した生徒を大いにほめた。

最後にまとめた。

説明1:

Bの人が根拠としてあげた資料を先生も注目していました。Aさんがあげた資料があったでしょう。地図帳p55の資料です。鳥かん図です。これを見るとロッキー山脈のあるあたりはかなり険しいんですよね。そのふもとにあるグレートプレーンズというところがあります。ここに牛の絵が描いてあるし、もう少しいった中央平原にも牛の絵が描いてあります。ロッキー山脈とかシエラネバダ山脈とかには牛の絵が描いてありません。そこでN君が言った資料です。
教科書p103の北アメリカの農業地域やp100の鳥かん図には放牧されているように書いてあるわけですよ。だから鳥かん図1つとってみると、どちらかが間違っているわけだ。信用できない資料があるわけだ。こうなるとロッキー山脈がどうなっているのか調べなくちゃいけないんですよ。それとIさんが指摘した写真があったでしょう。教科書p103の牛を肥育するための牧場という資料です。もう一度見てください。これは放牧しているんではないんですよ。これは肥育といって牛を太らせて、出荷するという施設なんですよ。吉野家の牛丼の牛肉なんかは、このようにして育てた牛肉を買っています。放牧はこれとはちょっと違います。しかし、土地が平らなところに牛がいるんではないかという資料としては考えられますよね。

ここで写真を見せた。グーグルの画像検索で見つけたロッキー山脈の写真である。険しい山が写っている。
生徒からは「うわー。」という声が上がった。

「放牧できそうですか。できそうだと思う人。」
だれもいなかった。
「難しそうだと思う人。」
ほぼ全員の手が上がった。
次に放牧で検索した画像を見せた。
山のふもとの平地で牛や豚が飼われている。
「どちらが正しいことになりますか。」
生徒はBが正しいと答えた。逆転現象が起こったのである。

説明2:

ロッキー山脈の中心で放牧をすることはまず不可能です。だから間違っている資料は教科書p103の資料です。水色の部分ですべて放牧がされているわけではありません。

すべての地理の教科書を調べてみた。東京書籍の教科書の北アメリカの農業地域は明らかにおかしい。
残念ながら活発な討論に至らなかった。しかし、生徒が自力で資料を見つけ、逆転現象が起こった。


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