発問1:
今すぐに地震が起きたとします。みなさんは、どこへ避難しますか。
(子ども) 学校の運動場です。
指示1:
(学校の写真をスライドに表示)
みなさんが通っているこの○○小学校、地震が起きても絶対安全といえますか。
安全だと思う人(挙手させる)。安全ではないと思う人(挙手させる)。
ほとんどの子どもたちは「安全ではないと思う」に手を挙げた。
説明1:
(地震で被害を受けた学校の写真をスライドに表示する)
みなさんのいう通り、学校は絶対安全ではありません。
東日本大震災でも。地震によって壊れてしまったり、津波におそわれた学校がたくさんあります。
【災害によってわかること】
① 学校は絶対安全な場所ではない
発問2:
では、みなさんが住んでいるこの愛知県、地震が起きても絶対安全だといえますか。
ほとんどの子が「安全ではない」と答えたが、数名の子が地震で家が倒れたのをみたことがないから安全だと答えていた。
発問3:
(地震によって倒壊した学校の写真をスライドに表示する)
この建物、いったいなんだったと思いますか。
(子ども) 工場、病院、学校など
説明2:
じつは、学校です。昔、愛知県に大きな被害を出した「濃尾地震」という地震によって壊れてしまった学校なのです。
この後、濃尾地震について簡単に解説する。
地震発生日:1891年10月28日
震源:岐阜県根尾谷、最大震度:震度7、規模:マグニチュード8.0
内陸部の地震では日本一の規模であることなどを押さえる。
説明3:
愛知県内では、最大震度6を観測しました。
地震よっておこった火事で、たくさんの家が燃えてしまいました。
地震によっておこった土砂崩れで、川がせき止められ、水浸しになったところもあります。
濃尾地震の被害を説明しながら当時の写真や、町が火事で燃えている様子を記録した絵などをスライドに表示する。
発問4:
愛知県は、絶対安全だといえますか。
(子ども) 安全じゃない。
【災害によってわかること】
① 学校は絶対安全な場所ではない。
② 愛知県も絶対安全な場所ではない。
発問5:
では、災害から生き延びるためにどんなことが必要ですか。
指示2:
ノートに、書けるだけ書いてごらんなさい。
書き終わった子ども数名に発表させる。
説明4:
総務省 消防庁の「防災マニュアル」というものがあります。
ここには、地震が起こったときどうすればいいか、様々な対策が紹介されています。
「防災マニュアル」を全部紹介することはできないので、一部をまとめて紹介した。
説明5:
総務省防災マニュアルによると、もしも地震が起こったら、次のように避難するといいそうです。
① 身の安全の確保
② 正確な情報
③ あわてず避難 (車はだめ)
地震が起こっても、きちんと避難することが大切なのですね。
発問6:
でも、地震による被害を減らすために、「地震が起こる前」にできることがあります。
それは、なんでしょう。
(子ども) 避難訓練!
説明6:
そうです。普段から、どこを通って避難すればいいのか、避難したらどこに集まるのかなど、あらかじめ練習しておくと被害を防ぐことができます。
ここで、近日中に避難訓練が予定されているのであれば、どのような訓練でどこへ避難するのかなど、避難訓練の概要を説明する。
授業とからめて避難訓練を扱うことで、子どもたちもきちんと説明を聞くようになる。
説明7:
避難訓練を正しく行うことで、いざというときに自分の体や大切な家族・友達を守れる人になってほしいと先生は思います。
授業を終わります。
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