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TOSSランドNo: 1132166 更新:2012年11月25日

つかないつなぎかた


向山実践完全追試  

 3年「豆電球」  第 4 時   つかないつなぎ方 


ポイント    まだソケットは使わせない。
        「ついている電球は、どういうふうに電流が流れているのでしょうか。」と問い、子どもに図示させる時間である。
        こうして子どもの認識を把握する。
        図示させる前の段階として電流が「流れる」「止まる」問題を出しているのである。

                                               2002年10月25日更新 
                                               TOSS長崎 善能寺 正美                   

第1時・第2時・第3時・第4時・第5時・第6時・第7時・第8時・第9時

第1時・第2時 「豆電球・導線1本・乾電池」の3つだけを使った実験(自由試行)
第3時     「豆電球・導線2本・乾電池」をつないであかりをつける(自由試行)
第4時     つかないつなぎ方          
第5時     長いエナメル線・ソケットであかりをつける
          ※実験セットにある「イライラ棒」づくり(総合的な学習の時間 2時間)
第6時     電気の通る道を考える
第7時     いろいろなものをつないであかりをつける
第8時     あかりがつくもの、つかないものを分ける
第9時    テスト

平成13年度第14回研究授業指導案
 
「豆電球」
                                               2001年12月4日(火)
                                             指導者   善能寺 正美
 
向山洋一氏の実践記録の追試をしている。
本時は第4時である。
この時間は、「つかないつなぎかた」について学習する。
向山洋一氏の実践記録では、このあと、「乾電池・豆電球・ソケットであかりをつける」
「電気の通る道を考える」とつづく。
ここまでで「回路」についての考えをしっかり持たせることになる。
 その後、電気を通す物と通さない物を探す学習となる。ソケット付きの豆電球はテスターとなるわけである。
 学習指導要領には、

 乾電池に豆電球をつなぎ、電気を通すつなぎ方や電気を通す物を調べ、電気の回路についての考えをもつようにする。
  ア 電気を通すつなぎ方と通さないつなぎ方があること。
  イ 電気を通す物と通さない物があること。

とある。

 旧学習指導要領の記述と比較すれば歴然としている。

(3) 乾電池にいろいろな物をつないで回路を作ったり、物に磁石を近づけたりして、物の性質を調べることができるようにする。
    ア 物には、電気を通す物と通さない物があること。
    イ 物には、磁石に引き付けられる物と引き付けられない物があること。また、磁石に引き付けられる物は、磁石に近づけると磁石になること。
    ウ 磁石の異極は引き合い、同極は退け合うこと。

 

 旧指導要領では「回路を作り」程度しか出ていないが、新指導要領では「回路についての考えをもつようにする」とある。
 

授業の展開
 
 ① ショートするつなぎ方を示し、「ついた」と反問する。
   つくか、つかないか、追試させる。

1132166-1

 「ついた」という子のつなぎ方をチェックする。
 何らかの原因があって「ついた」と言っているはずだからである。
 「つかない」ということを全員におさえる。

② 
 「そういうしかけになっているのはどうしてかな。近所の人と相談してごらんなさい。」 
        教え方のプロ・向山洋一全集 25 『豆電球(2年)の全授業記録』 明治図書 P.112
 

  「こうかな、と思ったら、先生のところへ来てみて。」
        教え方のプロ・向山洋一全集 25 『豆電球(2年)の全授業記録』 明治図書 P.113
 

 ③ 意見を聞く。分からなかったら、「分からない」と言わせる。
 

 「お勉強やってて、こうじゃないかなあと思うことはとっても大事なことなんですよ。」

    教え方のプロ・向山洋一全集 25 『豆電球(2年)の全授業記録』 明治図書 P.113 

趣意説明である。 

「じゃ、み~んなが考えるまで少し待っています。このお勉強は後でやります。」
    教え方のプロ・向山洋一全集 25 『豆電球(2年)の全授業記録』 明治図書 P.113 

2枚目のカードには②と書かせる。
 ④ 
導線を切ってゆわいたつなぎ方を示す。
みんなに追試させる。 

 「やり方わかんない人、いらっしゃい、教えてあげます。」
    教え方のプロ・向山洋一全集 25 『豆電球(2年)の全授業記録』 明治図書 P.114


 「これはどうしてつかないんだと思う。」
    教え方のプロ・向山洋一全集 25 『豆電球(2年)の全授業記録』 明治図書 P.114   

⑥「たぶんこうだなと思う人、(カードを)とりに来て。」
    教え方のプロ・向山洋一全集 25 『豆電球(2年)の全授業記録』 明治図書 P.115 

 2枚目のカードには②と書かせる。

1132166-2

いずれ、全員に取りに来させる。
二つに切るとつかない。つかないから、結ぶ。しかしつかない。

 「どうして、こういうふうにしちゃうとつかないのかな。これを思ったこと、何でもいいから書いてごらんなさい。」
       教え方のプロ・向山洋一全集 25 『豆電球(2年)の全授業記録』 明治図書 P.116 

⑦  カードを持って発表させる。
 
・電気が止まる
・導線から電気が出る
・じゃまをしている
・通らない
 
 ⑧ 被覆しているビニールをとって、導線をねじって付けさせる。
 
 ⑨ 
 

「電気が流れました。じゃ、電気が流れているので、どういうふうに流れているのか、こういう図を書いて、赤えんぴつで、自分でやってみてください。」
         教え方のプロ・向山洋一全集 25 『豆電球(2年)の全授業記録』 明治図書 P.118 
 
 

⑩ カードに名前を書かせて集める。後ろの人が集める。
子どもが書いたカードを簡単に説明する。
 
 ⑪ カードに書き直しをさせる。   

「同じでも、もう1回書いてください。」
         教え方のプロ・向山洋一全集 25 『豆電球(2年)の全授業記録』 明治図書 P.120 
   2枚目のカードには②と書かせる。
 
 ⑫ 後ろへ行って話し合わせる。
 
 ⑬ 図について聞く。

「電気はどうまわるの」
         教え方のプロ・向山洋一全集 25 『豆電球(2年)の全授業記録』 明治図書 P.120 

どう回っていると子どもが考えているのかを確認する。
 
授業後
 
 Y先生。参観、ありがとうございました。
 今回のノートを見ますと、他の子の考えを取り入れて、修正している様子が分かりました。
 やはり、カードはいいです。
 子どもが持っている鉛筆と赤鉛筆で書いていいのです。
 画用紙でなくても、白い紙ならいいのです。
 ノートに書いたことをB4大の紙に書いて黒板に貼る。
 あるいは発表する。
 これは、とってもよい方法です。
 回路についての「考えをもつ」ということのひとつの例ではなかったかと思います。
 向山実践を追試してよかったと思いました。
 最近、このように、思考に時間をかけることが少なくなりました。
 十分な自由試行があり、すぐれた発問だからこそ、N君もカラフルな電気の図を描いたのだと思います。
 
 自由試行の中で、青いビニルをむいてしまった子がいました。
 それで、あのような導線を持っている子がいたのです。
 
 この次に、ソケット付きでつけさせ、最後に電気の通り道を考えさせます。できれば、次の2時間も見ていただければありがたいです。
 
 見開き2ページでまとめるというのも、向山洋一氏の実践です。
 国語や算数では無理ですが、図や文字などの大きさなどの融通がきく理科や社会は、見開き2ページが良いようです。
 理科の場合は、自分勝手に実験をしてみたりする時間があります。やったことは、記録すればいいのです。
 「この時間に見開き2ページをしあげるんだ」「合格、不合格があるのだ」ということがはっきりしていますから、隙間の時間を有効に使うことができます。子ども、自らが、自分のペースにあわせてまとめることができるのです。
 
 今回の授業の骨子は、

 1 どうしてつかない? どうして熱くなる?

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「どうしてつく?」では思考が働きませんが、「どうしてつかない?」なら思考が働きます。
 全員に、その場で追試させた上で、この発問をするところがポイントです。
 このときにキーワードは「流れる」です。
 電気が流れるので熱くなる。
 
 2 これはどうしてつかないのか?

1132166-4

第2問目のキーワードは、「止まる」です。
 1では流れていた(流れすぎていた)のが、今度は止まるのです。
 この二つは、次の問題に行くまでのウオーミングアップです。
 実によくできたステップです。
 「つかない」(流れすぎ)、「つかない」(止まる)、と、エネルギーを蓄えてから、「つく」に入ったのです。

  3 電気は、流れたり止まったりしました。
    ついている電球は、どういうふうに電流が流れているのでしょうか。
   赤鉛筆で書きましょう。
 
 今回は、子どもが描いた図を黒板に並べて、教師が島を作っていきました。
 こうすることによって、子どもたちはいろんな考えを見比べて、修正することもできました。
 
 図を描かせて見て思ったことは、「やはり、豆電球の中はブラックボックスになっている」ということです。
 この部分の解決なしでは、「回路」の概念は形成されません。
 あと2時間で、きちんと指導をしようと考えています。

 次の図は、ある男の子が書いた2枚のカードである。
 左が1枚目、右が2枚目である。
 電気の通り道を見事に表現している。
 しかし、このように豆電球の内部まで電気が流れているような図を描く子は、ほとんどいない。

1132166-5

左ページに、1問目と2問目についての考えを書いている。

 1問目・・・「このつなぎかたはつきません。思うには、ただ電気だけが通っているだけだと思います。」
 2問目・・「このどうせんの青いところをむかなかったらつかなかった。でも、むいたらつきました。
        たぶん青いところで電気がとまっているからだとおもいます。」

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とても立派なノートである。

文献   教え方のプロ・向山洋一全集 25 『豆電球(2年)の全授業記録』 明治図書 


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