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TOSSランドNo: 3746946 更新:2012年12月30日

「ニャーゴ」(東書2年) 登場人物の検討からクライマックスに迫る


「ニャーゴ」(東書2年)で登場人物を検討することからクライマックスに迫り、主題を考えさせる授業。
全5時間分の発問と指示をまとめた。

<第1時 音読>

 最初に漢字の指導と,暗唱の指導を毎時間行ったあと,音読の指導を行う。

指示1:

今から先生が「ニャーゴ」というお話を読みます。読み方の分からない漢字があればふりがなを書きなさい。

 こう言って最初から最後まで読んでいく。
 途中で読み方の難しい漢字があれば,繰り返して読んでやるとよい。

 範読が終われば次は追い読みをする。

指示2:

次は先生の後について読んでいきなさい。

と,教師の後について追い読みをさせる。
 そして,見開き2ページ分読んだ所で,

指示3:

ここまで1人で読んだら座りなさい。全員起立。

 と言って,1人で見開き2ページを自分のペースで読ませる。こうすることで,だらっとすることを防ぐことができる。また,起立して読むので動きを取り入れることで集中力を維持することにもなる。
 これを繰り返して,最後まで読むと,先生の後について1回と,自分で1回の合計2回読んだことになる。ここで「白丸を2つ赤丸に塗りなさい。」と丸を赤鉛筆で塗らせる。
 その時に丸の塗り方についてもはみ出さないように薄く塗ることを指導する。
 その後,意味の分からない言葉があれば簡単に説明する。

<第2時 音読・登場人物>

 2時間目も漢字,暗唱の指導のあと,音読練習から入る。

指示4:

先生の読んだ次の文を読みなさい。

 と指示し,教師と子どもとで一文交代読みをする。
 最後まで終われば順番を交代して,もう一度読む,
 これで半分ずつを2回読んだことになるので,1つ赤丸にぬることができる。

指示5:

次は男女交代読み。題名と作者はみんなで読みます。男の子が先。

 これも最後まで読んだ後,男女を交代してもう一度読ませる。
 

次に教室を半分に分け,

指示6:

今度は左右交代読み。こちらが先。

 同様に交代してもう一度読ませる。
 このように何度も変化のある繰り返しで音読をしてスラスラと見読めるように練習させていく。

 次に,このお話の登場人物について確認していく。

指示7:

このお話の中に出てくる人物を「登場人物」といいます。
このお話に出てくる人物を全部ノートに書きなさい。

 ノートに登場人物を箇条書きにさせる。
 書けたらノートを持って来させて確認し,黒板に書かせていく。
 次の9つが出てくることが予想される。

①子ねずみたち
②先生
③ねこ
④おじさん
⑤たま
⑥三匹の子ねずみ
⑦弟
⑧妹
⑨子ども

そして次のように問う。

発問1:

この中で同じ人物のことを違った言い方で書いているものがあります。
それはどれですか。

③の「ねこ」と④の「おじさん」と⑤の「たま」は同一人物であることを確認する。

次に,

発問2:

このお話の中で「子ねずみたち」と書かれている所に線を引きなさい。
何ヶ所ありますか。

と尋ねる。全部で4ヶ所書かれている。

①120ページ6行目
②121ページ7行目
③123ページ5行目
④127ページ6行目

そして次のように問う。

指示8:

この4つの「子ねずみたち」はみんな同じですか。同じだと思ったらノートに◯,違うと思ったらノートに×を書きなさい。

 と言い,書ける子には理由もノートに書かせる。
 ◯だと思う人,×だと思う人の人数を確認し,それぞれそう考えた理由を発表させる。

発問3:

実はこの4つの「子ねずみたち」の中で1つだけ違うものがあります。何ページの「子ねずみたち」ですか。

 120ページの「子ねずみたち」だけがその他大勢のねずみたちで,後の3つは三匹の子ねずみのことを指している。
 このように同じ言葉でも違った意味を示している言葉を敏感に感じ取れるような子どもたちを分析批評の授業で育てていきたい。

<第3時 音読・登場人物>

 3時間目も漢字・暗唱・音読と続ける。
 3時間目になるとだいぶすらすらと読めるようになる子が増えてくるので,段々と少人数で読む機会を意図的に増やしていく。

指示9:

「ニャーゴ」、1回読んだら座りなさい,全員起立。

 その後,列ごとに一文交代読み,グループごとで一文交代読みをする。
 

 次に登場人物について確定していく。昨日,登場人物としてノートに書いた人物から同一人物を除いてもう一度板書する。
 そして,

発問4:

「先生」は登場人物ですか。

 と問う。
 登場人物だと思う人は○,そうではないと思う人は×を書かせる。
 ○と×の分布を挙手させて確認し,そう思う理由が言える人には発表させる。
「○です。最初にセリフがあるからです。」「×です。いなくてもお話が進むからです。」という風に,最初に結論から言わせるように指導していく。
 そして意見が出尽くした後、登場人物についての定義を子どもたちに伝える。

説明1:

登場人物というのは「物語の中で人間と同じように考えたり行動したりする人や動物やもの」のことです。ですから,「先生」は登場人物とします。

発問5:

では,「弟」は登場人物ですか。

 同様に○と×をノートに書かせて理由も書かせる。
 ここでは,その前で登場人物について定義しているので,ほとんどの子が×と書くと考える。

説明2:

「弟」は会話の中に出てくるだけで,登場してきていません。
だから「弟」は登場人物ではないとします。

 同様に考えて,「妹」「子ども」も登場人物ではないと確定する。
 すると,このお話の登場人物は,

①先生
②子ねずみたち
③三匹の子ねずみ
④たま(=ねこ=おじさん)

の4つとなる。

<第四時 主役の検討>

 三時間目までと同様に決まった導入で進めていく。
 音読は一人で読ませる場面をどんどん取り入れていく。

説明3:

一人ずつ一文交代読みをします。
へびのように後ろから前,前から後ろと順番に読んでいきます。
次に読む人は立って待っておきなさい。
最後まで行ったら,最初の人に戻ります。

一人ずつ読ませながらそばにいき,正しく読めているかチェックしていく。

この時間では主役について検討する。

発問6:

この「ニャーゴ」のお話の主役は誰ですか。ノートに書きなさい。

ほとんどが,「たま」か「三匹の子ねずみ」となる。

指示10:

そう考える理由をノートに書きなさい。

 理由が書けた人からノートを持って来させてチェックする。
 そして,ノートに書いた自分の意見を指名なしで発表させていく。
 ここは反対意見も出てくるであろうから,討論の形にしていっても面白い場面だろう。
 意見が出尽くした所で「主役」についての定義を教える。

説明4:

主役」というのはお話の中で気持ちががらっと変わった人のことを言います。

発問7:

この「ニャーゴ」のお話で気持ちががらっと変わったのは誰ですか。

「たま」だというであろう。

説明5:

そうです,「たま」ですね。だからこの「ニャーゴ」の主役は「たま」です。

説明6:

そして主役の気持ちをがらっと変えさせた人物のことを「対役」と言います。

発問8:

この「ニャーゴ」で対役は誰ですか。

当然「三匹の子ねずみ」となる。

<第五時 クライマックス・主題の検討>

 五時間目にはいよいよクライマックスについて検討する。

発問9:

主役のたまの気持ちががらっと変わったのはどこですか。
ここだと思う一文に線を引いてご覧なさい。

 教科書に線を引かせる。
 子どもからは127ページの,

①「ううん。」
②ねこは,大きなためいきを一つつきました。
③ねこは,ももをかかえて歩きだしました。

の3つが主な意見としてでてくるだろう。

指示11:

クライマックスはここだと思う理由をノートに書きなさい。

 と,指示し,理由をノートに書かせる。
 ここでも指名なしで発表させて,反論を考えさせると討論することができる。
 理由の書き方も合わせて指導していく。
 「私は…だと思います。なぜなら…だからです。」
 というように文型を示して,それに基づいた文章が書けるように指導していく。
 子どもたちの意見が出にくい場合は次のような発問で補助してやるのも良い。

発問10:

たまはどのような気持ちからどのような気持ちへと変わったのですか。

 子どもたちの意見を発表させた後,教師の考えを告げる。
 その際,正解というのではなく,自分の考えがあればよいこと,先生の考えとみんなの考えが違っていてもいいことなどを話しておく。

説明7:

先生は「ねこは,大きなためいきを一つつきました。」の所だと考えました。
ここで,子ねずみを食べてやろうという気持ちから,食べるのをやめようという気持ちに変わったのだと思います。

子どもの中には納得出来ない子もいるが,それでもいいのだということも伝えてやると良い。

 最後は主題の検討である。
 だが,2年生には主題といってもなかなか難しい。
 そこでこのお話が何を言いたかったのかということを考えさせたい。

発問11:

この「ニャーゴ」というお話がみんなに伝えたかったことはどんなことだと思いますか。

 これは思い思いに言わせてみる。
 中には主題に近い考えを言う子もでてくるであろう。
 最後に教師が考えた主題を子どもたちに伝えて授業を終了する。

説明8:

先生はこの「ニャーゴ」というお話は「人に親切にすることが,自分の運命を変えることもある」ということを伝えたかったんだと思いました。


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