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TOSSランドNo: 1144016 更新:2012年11月25日

日本神話の読み聞かせシリーズ10「神武天皇」


船出

 神武天皇の名前は、かむやまといわれひこの命といいます。天皇は、日向の国の高千穂に生まれました。そして、兄の五瀬命とともに成長されました。
 ある日、天皇は、五瀬命に言いました。
「この日向の地は大八島の西に偏ったところです。日本を治める中心は、周りを青い山で囲まれた大和の地です。都を大和におこうと思います」 
 五瀬命もうなずかれました。
 「大八島をまとめるには、ここに居るべきではない。都を東の方に移すことに賛成です」 
 こうして天皇は、五瀬命や大勢のお供と共に大和を目指して、船で出発されました。

うずひこ

一行は、東へ東へと進みました。早吸の門と呼ばれる海の水の流れが速い海峡まで来たとき、大きな亀に乗って釣りをしている男に出会いました。
「あなたは何者だ」
「私はこの土地の神でうずひこと申します」
「では、海の道に詳しいか?」
「はい、よく知っています」 
「それなら、道案内をしてくれないか」
「分かりました。喜んでお供いたします。」
 一行はうずひこの案内で、流れの速い海を無事渡り終え、船は尚も東へ東へと進んで行きました。途中、安芸の国、吉備の国などに立ち寄りました。しばらくこ地で人々の仕事を手伝わせ、農作物魚の取り方、塩の作り方などを教えました。 

日下坂の戦い

 「波の流れの速いところだ。波速の国だ」
 波速の国の真ん中を広い川が流れていました。向こうに見える山をお越えると大和です。川をさかのぼったところに船を止め、一行は、陸に上がりました。その時です。茂みの中から矢を射かけてくる者がいます。大和の登美に住む長髄彦達でした。
「天の神の御子達が大和に来るという。 きっと、俺達の土地を奪おうとしているんだ。そんなことをさせてたまるか」 
 天皇の一行と長髄彦の軍は、戦いを始めました。長髄彦の射た毒の矢が五瀬命の肘を貫きました。
「我々は、日の神の子孫であるのに、太陽に向かって進もうとした。それが間違っていた。太陽を背に受けて戦おう」
 一行は引き返し、船に乗って南へ向かいました。途中、五瀬命は、毒が体にまわり、とうとうお亡くなりになりました。船は熊野に着きました。

高倉下

 明石海峡をすぎると、潮の流れが速くなってきました。道案内の者が五瀬命に言いました。        
 そこから陸に上がったときは、みんなもうへとへとでした。山の麓で休んでいたときです。不意に大きな熊が現れたかと思おうと、とたんに消えてしまいました。
「あっ、くらくらする」
「目が回る」
天皇もお供の者も次々に倒れ、気を失ってしまいました。大熊が毒を吹きかけたのでした。しばらくすると、そこへ熊野に住む高倉下という者が、一ふりの太刀を持って駆けつけました。天皇は太刀を受け取ると、太刀の不思議な力によって、熊に化けていた悪い神達はバタバタと倒れました。そして、気を失っていたお供の軍は、毒が消えて立ち上がることができました。この太刀は、天照大御神が、天皇を助けるために下したものでした。

やたがらす

 天皇とお供の軍は元気を回復しました。その時、高天原の高御産巣日神の声が天皇の耳に聞こえました。
「天の神の御子よ。ここから先に進んではいけない。荒ぶる神が沢山いる。私が天上からやたがらすを遣わす。このやたがらすの飛んでいく後を追って進みなさい」 
 しばらくすると、天上から、カラスが降りてきました。そして、
「かあー、かあー」
と道案内をするかのように木に止まりました。一行が近くまで行くと、飛び立って次の木に止まります。また近くまで行くと飛び立ちます。このようにして、後を追いながら、大和の国へと進んでいきました。

金色(こんじき)の鳶

 大和の国では、長髄彦が天皇に抵抗を続けています。
 いよいよ長髄彦を倒すときがきました。12月の寒い日でした。命の軍勢は攻めていきますが、なかなか勝負が付きません。どうしていいか分からなくなったとき、急に空が暗くなり、雹が降ってきました。そしてどこからともなく、金色の光を放つ鳶が飛んできて命の弓の先に止まりました。輝く光のまぶしさに、長髄彦の軍勢は戦うことができません。ちりじりに逃げて降参してしまいました。

天皇即位

 日向からずっとお供をし天皇と苦しみを共にしてきた人々も、地元に住んでいた人々も天皇をしたい、豊かな国ずくりに励んできました。天皇は畝傍山の麓の橿原の地に御殿を建てられました。都を作り始めて2年たった1月1日、命は橿原の地で天皇の御位につかれ、天皇になられました。ここに、日本が国として形を整え出発したときとし紀元元年とします。
 今年(平成24年)は、それから数えて、2672年になります。


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