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TOSSランドNo: 1454061 更新:2012年12月30日

『わたしのいもうと』を使ったいじめの授業


松谷みよ子著『わたしのいもうと』の読み聞かせをする。

子どもたちは、シーンとなって聞いている。
(絵が見やすいように、絵本を見開き2ページずつ写真にとり、スライドに写しながら読み聞かせを行った)

指示1:

お話の感想をノートに書きなさい。

【子どもの感想】
 ・ いじめで人が死んじゃうなんてかわいそうだと思いました。
 ・ いもうとをいじめた人はひどいと思います。

『わたしのいもうと』の全文を載せたプリントを子どもたちに配る(パソコンで打ち直して作成)。

指示2:

いもうとが受けたいじめには、どんなものがありますか。
いもうとが受けたいじめの部分に線を引きなさい。

子どもたちが線を引いたのは、以下の7か所である。
 ① 言葉がおかしいとわらわれ
 ② 跳び箱ができないとわらわれ
 ③ クラスのはじさらしとののしられ
 ④ くさいぶたといわれ
 ⑤ 給食をくばるとうけとってくれない
 ⑥ だれひとり口をきいてくれなくなった
 ⑦ つねられたあざ

 ※ 「遠足へいってもひとりぼっち」のところを含む場合もあると考えられる。(私の授業では扱わなかった)

説明1:

日本には、「刑法」という法律があります。
いってごらん、「刑法」。

(子ども) 刑法。

説明2:

刑法には、人を殺してはいけません、人のものをとってはいけませんなどの、人間が守らなければならないルールが定められています。
刑法に違反すると、刑務所に入ったり、罰金を払ったりしなければなりません。刑法は、日本に住んでいる人全員が守らなければならない大切なルールです。

指示3:

さっきの①~⑦のいじめ、日本の刑法では、どんな罪になるか知っている人(挙手させる)。

刑法について知っている子どもは少ないので、手が上がらなかったら間を開けずに次の説明をする。
私の学級では、傷害罪について知っている子どもがいたので、発表させた。

説明3:

①の言葉がおかしいとわらう、②のとび箱ができないとわらうは名誉棄損罪にあたります。クラスのはじさらしとののしる、くさいぶたというは侮辱罪です。人に暴力をふるうと暴行罪です。人にふるった暴力で、人にケガをさせたら傷害罪です。⑦にあるように、人をつねってあざを作ることは、傷害罪にあたります。

⑤給食をくばるとうけとってくれない、⑥だれひとり口をきいてくれなくなったの2点については、犯罪にはならないかもしれないけれど、やってはいけないことであることを押さえる。

いじめの行為と刑法の関係について扱った後、河田孝文氏の「いじめについての語り」を行う。
一部を抜粋して紹介する(原実践は河田孝文著『授業技量提言集4 本筋の心の教育』、明治図書に詳しい)。

説明4:

実は、「いじめ」はみんなの脳と大切な関係があるんです。…(中略)…いじめられると、ヘビの脳が弱ってくるのです。「ヘビの脳」は、人間の生きるための大切な脳です。ここが弱ってくると、人は生きていく力がだんだんなくなっていきます。いじめた人は、軽い気持ちでも、その人が、「いじめられてる」と思うと、ヘビの脳がどんどんどんどん弱くなってくるのです。(河田孝文著『授業技量提言集4 本筋の心の教育』、明治図書、P.214)

語りを終えた後、子どもたちに授業の感想を書かせ、発表させた。

【子どもの感想】
 ・ いじめで人が悲しんで、死んじゃうなんて知らなかったです。
 ・ いじめがこんなにひどいことだとは知りませんでした。いじめは絶対したくないです。

【参考文献】
 ・ 松谷みよ子『わたしのいもうと』(偕成社)
 ・ 永田勝太郎『脳の革命』(PHP文庫)
 ・ 河田孝文著『授業技量提言集4 本筋の心の教育』(明治図書)
 ・ TOSSランド 吉田晴美氏の実践 http://homepage2.nifty.com/TAKASI-YOSIDA/hp/zyugyou/watasino.html


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