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TOSSランドNo: 1144010 更新:2012年11月24日

日本神話の読み聞かせシリーズ5「やまたのおろち」


 天照大御神の弟須佐之男命は、高天原で大暴れをしてみんなに心配をかけ、神々から追い出されることになりました。
 高天原を追い出された須佐之男命は、出雲の国に降りてこられました。しばらく川の岸に座って休んでいると、箸が流れてくるのに気がつきました。川上に人が住んでいるにちがいないと思い、命は、川に沿って家を探しにさかのぼっていきました。
 しばらく行くと、人の泣き声がかすかに聞こえてるのでした。そこには、年老いたおじいさんとおばあさんに挟まれて、一人の娘がいました。
「どうしたのだ。なぜ泣いている」
と尋ねました。おじいさんは涙を拭きながら答えました。
「私はあしなづち、妻はてなづち、娘を櫛なだ姫と申します。私共には、8人の娘がいました。ところが、この近くの高志(こし)というところに八またの大蛇という大蛇が住んでいて、毎年やってきては娘を一人づつ食べてしまうのです。今では、この娘一人が残っているだけです。その大蛇がまた、やってくるときなのです。この娘も食べられてしまうのかと思うと悲しくて悲しくて、こうして別れを惜しんでいるのです」
 命は、大蛇のことを詳しく聞きました。
「それは恐ろしいやつで、体は一つですが頭が八つ、尾も八つに分かれていて、目はホオズキのように真っ赤に燃えていて、その大きさは、八つの山、八つの谷をわたるほどに長く、体にこけが生え、檜、杉の木が生えています」
 命は、しばらく考えた後、こういいました。
「私が大蛇を退治しよう。力を貸してくれ」
 三人は元気が出てきました。
「まず、強い酒を造るのだ。次に、ここに垣根を巡らせ門を八つ作るのだ。そして、門の前に造った酒を置くのだ。」さらに命はいいました。「娘を私にくださらないか」
 突然の言葉に、あしなづちは命の名前を尋ねました。
「私は須佐之男命。高天原から降りてきたところです」
 あしなづちは結婚を許しました。命が娘にふれると娘は櫛になりました。その櫛を自分の髪に大蛇に見つからないようにしました。
 おばあさんはお酒を造り、おじいさんは竹や木を切ってきて垣根を作りはじめました。できあがると八つの門にお酒を置き、準備が整いました。三人は木の陰でじっと待ちました。
 しばらくしてあたりはざわざわと不気味な気配が漂い、空が血のように赤く染まり、大蛇が姿を現しました。
 命は剣に手をかけ様子を見ます。大蛇は酒の匂いに誘われ、八つの門に頭を入れました。そして、お酒をぐいぐい飲み始めたのです。しばらくすると、お酒がまわりさすがの大蛇もすっかり力が抜けて眠り込んでしまいました。
 命はすかさず剣を抜いて、八つの首を切り落としました。川は血で真っ赤になりました。命はさらに胴を切り尾を切り捨てていったのですが、尾の一つを切ったとき「かちっ」音がして、命の剣がかけました。尾から細くて立派な剣がでてきたのです。この立派な剣は自分のものにはできないと考え、天照大御神に差し上げることにしました。 
 八岐の大蛇を退治した須佐之男命は、櫛なだ姫を元の姿に戻しました。出雲に平和がもどりました。
 命と姫は約束通り結婚することになりました。出雲の須磨というところに御殿を建てました。御殿ができあがったとき真真っ白い清らか雲が立ち上り、それをごらんになって、歌を口ずさみました。                                             

  八雲たつ  
  出雲八重垣  
  妻ごみに      
  八重垣つくる 
  その八重垣を                                                    

 命と姫にはたくさんの子供が産まれ、子孫も増えました。その一人に大国主の命がいます。次はこの方のお話です。 


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