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TOSSランドNo: 6493037 更新:2012年12月29日

理科教科書の使い方はどうすればいいの?


理科授業の進め方

  理科教科書の使い方はどうすればいいの?

                       TOSSアンバランス福島 大堀 真 

Q1
理科の授業をするとき、ベテランの先生の中には「答えが分かってしまうから教科書を使ってはいけない。」とか
「教科書を使わないのが、理科の場合はいいことなのだ。」言う人もいます。
 
ほんとうに、教科書を使って授業するのは駄目なんでしょうか。

A1
そんなことはありません。理科の学習でも教科書をきちんと使いましょう。

【理由1】 法律上、学校教育法上の学校では「教科書の使用義務」があります。

【理由2】 通常の授業では、教科書を使った方がはるかに効率的で確実な学習ができます。
教科書は先輩教師の知恵と努力の結晶です。教科書通り授業できるというのは、実は相当な腕なのです。

【ミニ解説】
一つのことで単元を貫く、向山型理科授業例えば、豆電球の授業やじしゃくの授業などでは
教科書を使わずに進めることがあります。
しかし、向山先生は「それは一年に一単元か二単元だ」と言います。

また、「通常の理科授業では教科書を使って淡々と進める」とも言います。

向山型算数で、教科書通りにすすめるように、
理科授業も教科書通り進めるとシンプルで無駄のない授業展開が可能になります。 

Q2
では、教科書をどのように使えばいいのですか。

A1
基本編として「理科の授業を教科書通りすすめる」方法を解説します。

1 日付と教科書のページ数をノートに書かせる。

2 教科書の「実験問題=疑問文の形になっているもの」を読み、そのまま、ノートに書き写す。
  実験問題とは、たとえば「窒素にものを燃やすはたらきはあるのだろうか?」などのことである。

3 実験問題は赤枠で囲む。

4 「目的」をノートに書く。教科書では「○○を調べよう」などと書かれているものである。
  新牧賢三郎氏は、このとき「○○を調べる」と言い切りの形にさせると言う。
  
5 「方法」をノートに書かせる。
  教科書に書かれた実験の方法・手順をそのままノートに写す。
  箇条書きになっているときはきちんと番号も書かせる。

6 必要な用具をノートに書かせる

7 上級の技として、この「5と6」をまとめて「実験図で書かせる」という方法もある。
  このとき、実験に使う用具には必ず全部名前を書かせる。ビーカー、ろうと、、、などと記入させる。
  もちろん実験手順も書き写させる。
  その上で「実験図に書いてあるものは貸してあげます」
 「班の中に、一人でも書いてない人がいた用具は貸しません」と宣言する。子どもは書かざるを得なくなる。

★実験を行う★

8 実験中に「わかったこと、気付いたこと、思ったこと」を箇条書きで書かせる。
  (大堀は途中経過を書いておきなさいという指示で書かせている)

9 実験の結果を書かせる。
  ※ 結果とは「窒素の入った集気びんに火のついたろうそくを入れたら、一瞬で火が消えた」などのことである。
10 結論を書かせる。
  結論とは「実験問題に対する端的な答え」である。
  たとえば、上記の実験問題に対する結論は「窒素にものを燃やすはたらきは無い」である。

  ※ 大堀は「実験問題にズバリと短く答えなさい。通常は一文です」という指示で書かせている。

 ※ このへんの手順は新牧賢三郎著、「やる気を引き出した授業づくり」や
  法則化アンバランス著「新教育課程の授業づくりQ&A事典」に詳しく載っています。

Q3
この基本編以外に理科教科書の効果的な使い方はありますか。

A3
あります。
例えば次のようなことです。

【使い方応用編その1】 教科書に書き込みをさせる。
 今の教科書は「教科書に書き込みをすることで理解を助ける」ように作られているページがあります。
活用しましょう。
 たとえば、五年の「てこのはたらき」などで、実験結果を表に書き込ませるページがあります。
 ノートに表を作らせてもいいのですが、教科書に直接書き込ませると5分程度時間を短縮できます。

【使い方応用編その2】 写真を使う
 いろんな事情で、十分観察ができない、観察に適した場所が近くにない、(時間がない)
などの場合教科書の写真は強い味方になります。 
 
 たとえば四年(移行措置で14年度以降は五年)の単元に「流れる水の働き」というのがあります。
 川を観察にいかなければならないのですが、現実にはなかなか行けないことがあります。
 このとき、教科書の写真を資料として授業できます。社会科の写真の読み取りと同じです。
 そのような視点で理科の教科書を見てみると、四年の季節の移り変わりとか、
月と星とかの単元ではとてもいい写真が掲載されていることに気付くはずです。
いわれてみると目からウロコです。
 私は、教科書の写真だけで一時間理科の授業ができます。

【使い方応用編その3】 まとめ問題を授業する
 教科書の単元の終わりには、必ず「まとめ」という形で問題が書かれています。
 ここをきちんと授業するかどうかでテストの平均点が10~15点ぐらい違います。
 単元の終わりに、重要事項を「問題」という形で授業すると定着を促す効果があります。
 
 たとえば、次のような方法が考えられます。
 1 国語の一字読解のようなスタイルで教師が問題を読み、子どもは答えだけノートに書く
 2 教科書会社の指導書のテスト問題をコピーして、必要な部分を切り貼りして「ミニテスト」を作る。
 3 「酸素にはものを燃やす働きがあるのだろうか?」という題を与えて「ミニ論文=学習作文」を書かせる。
 
 理科の授業時数は14年度以降かなりの余裕が生まれます。、ぜひ、やってみてください。

 教科書を活用するというだけで、理科の授業はとても身近なものに変身します。
 理科は苦手だ、理科はめんどくさい、理科はやりたくないと言う方。
ぜひ、教科書を使って、効果的で楽しい授業をしてみましょう。

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