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TOSSランドNo: 1133024 更新:2012年11月25日

中和の実験は「問題解決」の実験ではなく、「追試」の実験である。


1133024

6年・理科水よう液の性質
中和の実験は「問題解決」の実験ではなく、「追試」の実験である。
                              
                                TOSS長崎 善能寺正美

 中和の実験がある。

 塩酸と水酸化ナトリウムを混ぜて、中性にし、水と食塩にするのである。

 これは、きわめて危険な実験である。

 水酸化ナトリウムが中和されずに残っていた場合が、そうである。

 したがって、中和をしたときに、決してアルカリ性の状態で止めないことが大切である。

 塩酸は洗えば落ちるが、水酸化ナトリウムは皮膚の中にしみこんでいく。

 目にでも入ったら大変なことになる。

 水酸化ナトリウムを扱う実験では、ゴーグルは必需品であろう。

 次のように板書をして実験の方法を確認させる。

1133024-1

このような実験は、いわゆる「問題解決」のための実験として取り扱うよりは、むしろ「追試実験」として取り扱う方がよい。

 「塩酸と水酸化ナトリウムを混ぜて中性にすると、水と食塩になるらしい。

  ほんとうにそうなるか、やってみよう。」

 これは、追試実験なのである。

 このような、危険を伴う実験の場合は、特にその(追試実験)の要素が多くなる。

 注意事項を、次のような発問で指導する。

発問1:

中性になるように塩酸と水酸化ナトリウムの量を調節してまぜましょう。  中性にできたら、上手だということです。 

そこで、問題です。 

発問2:

液を蒸発させて食塩ができたかどうか調べるときに、もしも中性にならなかったとしたら、酸性にして調べる方がよいでしょうか。それとも、アルカリ性にして調べる方がよいでしょうか。 

説明1:

これまで学習しているように、塩酸は塩化水素という気体が溶けている水溶液であるから、蒸発させると、塩化水素も出てしまう。

 しかし、水酸化ナトリウムの水溶液は、水酸化ナトリウムというきわめて危険な薬品(固体)が溶けている水溶液であるから、水酸化ナトリウムは食塩と混ざっていて、きわめて危険である。
  

このような説明をする。

 したがって、決してアルカリ性の状態で蒸発させてはならない。

 食塩と一緒に水酸化ナトリウムをなめると、大変なことになる。

以上のような点に、くれぐれも注意をする必要がある。 

なお、中和についての「小話」として、みかんの缶詰の話をするとよい。

発問3:

みかんの缶詰に入っているみかんの薄皮はどうやってむいたのですか?

 手でむいたのでは、人件費がかかって缶詰の値段は相当高くなるだろう。

説明2:

これは、水酸化ナトリウムの水溶液で薄皮をとかし、その後塩酸で中和させ
ているそうである。

中和の実験の前に、この話をしておきたい。

 (注)「中和」は小学校の内容からは姿を消すことになった。


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