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TOSSランドNo: 1624506 更新:2012年12月29日

コンパクトシティ LRTによるまちづくり


向山洋一氏は、まちづくり教育の授業を行っていく上で、6つのポイントを示されている。

1 参加させる授業を作っていく。
2 自分の町にほこりがもてるようにする。
3 学校と地域の結びつきを強化する。
4 町をデザインできる子どもを育てる。
5 総合的な学習の展開を「まちづくり」をキーワードとして考える。
6 地域の学校としてどのように取り組んでいくのかが重要なポイントとなる。
(教室ツーウェイ2002.12月臨時増刊号)

観光立国基本法第5条に以下の条文がある。

(住民の役割)第5条 住民は、観光立国の意義に対する理解を深め、魅力ある観光地の形成に積極的な役割を果たすよう努めるものとする。

観光立国は国や行政だけが行うことではなく、住民の参加が求められている。これは、まちづくりも同様だと考える。つまり、子ども達もまちづくりに携わることができるのだということを自覚させる。そのための具体例として、LRTを題材にして授業を行う。

(1)コンパクトシティ

コンパクトシティは、豊かなコミュニティの維持発展と自律的な地域社会の持続的発展をめざした都市の姿である。それは人々がゆっくりと歩いて過ごせる賑わいと交流、そして市民サービスが得られる中心市街地があり、職場と居住地とが公共交通手段や自転車などでも通い合える都市でもある。そして、広域的なネットワークで結ばれた都市が相互に共存・共生する連携と役割分担を発揮できるそれぞれの都市の姿であり、さらに周辺の農村や自然環境との共生によって、その自律的で持続的な発展をめざす都市である。

(2)LRT

LRTとは、Light Rail Transit(ライトレールトランジット)の略で、低床式車両(LRV)の活用や軌道・電停の改良による乗降の容易性、定時性、速達性、快適性などの面で優れた特徴を有する次世代型の路面電車システムをいう。JR西日本より移管した富山港線(鉄道路線)を第三セクターが2006年4月に路面電車化し、車両もすべて入れ替えた富山ライトレールがLRTの第一号である。環境負荷の少ない公共交通として、国土交通省が積極的に軌道系交通システムの導入を支援している。
モータリゼーションの波によって路面電車は日本中から姿を消していった。また、赤字との理由で多くの鉄道が廃止に追い込まれている。しかし、最近では、日本だけでなくアメリカでも自動車中心社会の問題が挙げられている。主なものとして、環境負荷の増大、中心市街地の空洞化、移動制約問題(自動車免許を持たない人、高齢者の移動手段の不足)、郊外拡散型社会による、行政コストの増大などが挙げられる。これらの問題点を解決するためにも、LRTによる「公共交通と徒歩で移動できるコンパクトなまちづくり」ついて考えさせたい。

本時の展開(5分)

説明1:

富山市内を走っているLRT。次世代型路面電車システム。

指示1:

乗ってみたいと思った人?(挙手させる)

発問1:

どうしてですか。

新しいから。
かっこいいから。

指示2:

実は、かっこいい以外にもいいところがあるんです。
この写真からみつけてごらん。

段差がありません。

発問2:

LRTはどんな交通機関だと言えますか。

人にやさしい交通機関です。

発問3:

まだあります。
1kmあたりのCO2排出量、自動車では160g。
LRTでは何gだと思いますか。

30g。
自動車の5分の1なのです。

発問4:

LRTはどんな交通機関だと言えますか。

環境にやさしい交通機関です。

説明2:

このようないいところがあるLRT。
日本で初めて導入したのが、実は富山市なのです。
この導入に大きく貢献したのが、市長。
市長のリーダーシップでした。

発問5:

一方、みんなが住んでいる高岡市。
配線寸前だった万葉線。
LRTの導入によって今も存続しています。
しかし、富山市のように市長のリーダーシップによるからではないのです。
では、どのようにしてLRTを導入したのでしょうか。
隣の人と相談してごらん。

市民ががんばった。
議会で話を進めた。

説明3:

万葉線はまちのシンボルだと考え、LRTを導入しようとする人が現れました。
島さんです。
島さんは、市民と協力して万葉線を残すために努力をしました。

発問6:

具体的にどのようなことをしたのでしょう。
ノートにできるだけたくさん書いてごらん。

ビラ配り。
企業にお願い。
署名活動。

説明4:

島さんは、高岡市で活動が活発な連合自治会と婦人会に注目しました。
島さんらは、市内の様々な場所に行き、連合自治会と婦人会の人に、万葉線の意義を語ったり、ポスターを配布したりしました。
その後、両者が中心になって、沿線住人5万人を超える27609人の存続署名を集めました。
また、募金は自治連合会だけで約1000万円も集めました。

発問7:

高岡市は何の力によって、LRT化に成功したのですか。

市民の力。

LRTによって利用者は増えているが、今も赤字状態です。
より多くの市民が LRTを利用したくなるような「まちづくり」について考えていきましょう。


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