TOSSランド

コンテンツ登録数
(2019/08/22 現在)

21650
TOSS子どもランド TOSSオリジナル教材 TOSS動画ランド TOSSメディア TOSS-SNS TOSS公式(オフィシャル)サイト
TOSS子どもランド
TOSSランドアーカイブ
TOSSランドNo: 6865463 更新:2012年12月29日

学級ミーティングでPTSDを防ぐ


学級ミーティングでPTSDを防ぐ

説明1:

震災による子どもたちの心のケアをどうするか。
子どもたちがまだ登校していない春休みに、スクールカウンセラーから、学級ミーティングのレクチャーを受けた。ねらいは、「大地震を経験し今も余震、原発に不安を抱えた児童生徒たちが、学校生活を始めるに当たり、心を落ち着けて学習や活動に取り組めるようにするためのもの」
以下に、平成23年4月13日に実施した実際の様子を述べる。

発問1:

アンケートに今の気持ちを正直に書いてごらんなさい。

説明2:

アンケートは、ない=0、少しある=1、かなりある=2、ひじょうにある=3でカウントする。
①なかなか、眠ることができない(2と回答が2名、3が1名)
②むしゃくしゃしたり、いらいらしたり、かっとしたりする(2が6名、3が2名)
③夜中に目がさめて眠れない(2が2名、3が2名)
④頭やお腹が痛かったり、からだの調子が悪い(2が2名、3が2名)
⑤ごはんがおいしくないし、食べたくない(2と3の者なし)

アンケート一旦回収し、子どもたちは5分間のトイレ休憩とする。その間に、アンケートを見て、「2」「3」を答えた者については、この後の「話し合い」の時間に特によく観察をする。
SC曰く「最初の1ヶ月は緊張しているので大丈夫。避難所の子どもたちも取材しても元気に見える。しかし、3ヶ月、半年、1年となったときに、それが突然の号泣や暗所恐怖症、不眠などの症状を引き起こすことがあります。今後が十分に注意が必要です。」とのこと。

指示1:

肩を上げたり下げたりしてリラックスしましょう。

説明3:

この後、
(2)腕を上に伸ばした後、力を抜いて降ろします。
(3)今度は、二人組になります。相手の後ろに立って、肩をさすってあげましょう。
(4)肩に手を置いたまま「地震大変だったね。」「こわかったね。」「がんばったね。」などのやさしい声かけをしてあげましょう。
子どもたちは、手を当ててもらうと、「温かくなる。」と言っていた。

発問2:

今、どんなことを感じているか。思っているか。考えているか。を発表しましょう。

説明4:

アンケートを返して、読むだけでもいいこと、言いたくない人はパスしてもいいことを伝える。
子どもたちのアンケートから(一部)
(1)お風呂場にヒビが入って、壊れそうでこわい。
(2)地震が起きてとてもこわかった。あと、原発が心配。
(3)今、いわきとか仙台で津波がきています。自分の町に津波がこなくて、とて感謝しています。
(4)ばあちゃんたちだいじょうぶかな。
(5)家が壊れないか心配です。放射線量が多いのがこわいです。
(6)地震がこわくて、夜よくねむれない。
(7)地震でペットが心配。
一人一人の発表のさいに、「そうだね」「なるほど」「そうなんだ」と全ての意見に肯定的に返事をする。

発問3:

次に、それについて、どんな工夫をしているかを話しましょう。

説明5:

子どもたちの答え(一部)
(1)ラジオを毎日つけている。
(2)テレビをつけて、ジャンパーをきて、玄関に懐中電灯を置いておきます。
(3)ねる時、懐中電灯とふえを近くにおいときます。
(4)茶の間でねている。
(5)ぼうしやマスクをして、ほうしゃせんをあびないようにしたい。
(6)テレビを見て、どうして地震になっているのか理由を調べます。
(7)ボランティアをしてみたいです。
(8)よりちがうことを考える。
(9)じしんがおきてもおちついてこうどうする。

発問4:

これからどうしたいですか。どんなことができますかについて話しましょう。

説明6:

子どもたちの答え。(一部)
(1)勉強をする。
(2)浜通りからきた人や他のところからきた人となかよくする。
(3)電気を節電する。
(4)地震と放射線で避難することもあると思うので、お金を貯金します。
(5)募金する。
(6)また、大地震がおそってくるかもしれないから、避難バッグを用意している。
(7)放射線を浴びた人を差しない。
(8)被災者の気もちを考える。
(9)買いだめをなるべくしない。

発問5:

この時間の感想を書きましょう。

説明7:

子どもたちの書いた感想。(一部)
(1)とても落ち着いてきた。
(2)みんなとてもえらいとおもいました。
(3)みんなの考えていることがよくわかった。
(4)安心しました。
(5)とてもいい時間だと思いました。
(6)みんなもいろんなことを考えてすごいと思いました。
(7)心が温かくなった。
(8)募金をしようと思った。
(9)みんな原発事故が気になっているんだなあと思いました。
(10)みんないろんな事を考えていて、すごいなあと思いました。ぼくもがんばりたいです。

実施してみて。
約30分間、友達の発表をきくだけという時間で、多少あきてしまった時間もあった。
なお、6月30日に、二本松市立小浜小学校で行われた、杉山登志郎先生の教育講演会の中でも、「心身の反応を軽減させるボディワーク」という名前で、同じように「リラックス」する方法について紹介があった。例えば、
(1)腹式呼吸で深呼吸をする。
(2)地面を感じる。(かかと歩き、つま先歩き)
(3)緊張をほぐす。(肩の上げ下げ)
(4)左右交互刺激(背中、肩を軽く叩く、足踏みをする)
をすること。
「健康アンケート」の紹介もあった。

震災から4カ月後の現在。PTSDを思われるような症状を示す児童は、今のところいない。(平成23年7月時点)


0回すごい!ボタンが押されました

コメント

※コメントを書き込むためには、ログインをお願いします。
New TOSSランド