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TOSSランドNo: 1132203 更新:2012年11月15日

向山実践完全追試 3年「じしゃく」 第2時 自由試行1 砂鉄を水で洗い流す?  


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向山実践完全追試   

 3年「じしゃく」   自由試行1 


砂鉄を水で洗い流す?    2002年1月18日実施

                             2002年10月24日更新      TOSS長崎   善能寺 正美

授業後の考察                    第2時の指導案

○カードが小さかった。

1132203-1

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A4の8分の1は、ちょうど、B4のノートを4等分したぐらいの大きさで、通常子どもが記録している大きさであった。
だから、A4の8分の1でも大丈夫だと判断した。
しかし、ノートのスペースとカードの大きさとは状況が違う。
カードは、その本体を押さえなければならないのである。
ノートならば、残りの3つのスペースを手で押さえて、1つのスペースに書くことが可能だが、カードではそれができない。
かなり小さかった。

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A4の4分の1のカードで横に使わせるべきである。
次回の分は色を変えて用意した。

○発表は実物を持ってさせるべきである

最後に発表をさせたが、カードを読み上げる形になってしまった。
そうではなく、実物を持って説明させるべきであった。
そうすれば、聞く方も注目できる。
このように実物を持つか、黒板に図が書いてある状態で発表させる必要がある。

○「沸騰」には時間がかかる

 「教室ツーウエイ」誌に次のようにあった。

 「やりたいことをあきるまでやらせ」つつ、発見したことをカードに書かせた。
 と、こんな簡単な書き方では、実は授業の方法は伝わらない。
 子どもたちは、びっくりした発見をすると私のところに言いにくる。どうして言いにくるかというと、私のクラスはそのようになっているのである。
 (中略:善能寺)
 授業の終わりに、何人かを発表させ、とってもすごいねとほめ、次の時間、また続けるのである。
 (中略:善能寺)
 そして、子どもの中に蓄積された情報は沸騰されてくるのである。
 「やりたいことをあきるまでやらせる」とは、つまるところ、子どもの中にさまざまな体験が蓄積されるのを待つということなのである。
                 (『向山洋一実践教室(6)』教室ツーウエイ誌)
 

 この通りにやろうとしたのだが、「授業の終わりに、何人かを発表させ」という部分でつまずいてしまった。
 「発表したい人」と言ったものだから、誰も出ようとしなかった。
 1時間(正確には40分程度)程度の自由試行では、まだ真っ最中という状態で、実験を止めるだけでも難しい状態の時に、発表を要求した私が悪かったのかもしれない。
 あるいは、他に原因があったのかもしれない。(心当たりはある)
 そこで、「全員が必ず発表をします」と指示をし、発表をさせた。
 自由試行後の情報交換はぜひ必要だと判断したからである。
 この時にカードを見ながら発表させることになってしまっていた。(VTRを見て初めてそのおかしさに気づいた)

○セットの善し悪し

210円の磁石セットには、いくつかの実験方法が図示されている。
したがって、そちらの方に興味が行ってしまう。
セットを与えるなら、避けては通れない部分である。
U型磁石を自由に動けるようにする装置などは、セットでなければ手に入らない。
南北を指すというような内容はセットを使わない限り子どもからは自然発生はしない。

○発見の分類

72枚のカードが書かれた。28人の学級であるから、一人あたり3枚にも届いていない。向山学級では1年生36人で509枚の「研究カード」を書いたという。一人あたり20枚というのだ。これはすごい。一人あたり、あと17枚は書かせなければ、「沸騰」までは望めない。このペースで行けば、あと6~7時間は自由試行の時間が必要だということになる。
 
 

1 砂鉄の動き                             21人

 2 しりぞけあう・ひきあう(ドーナツ型磁石に鉛筆を通す)    7人
 3 磁石の不思議な動き(しりぞけあう・ひきあう)         6人
 4 バスケ型ゲーム(しりぞけあう)                  7人

 5 磁石につくもの                           8人

 6 隔てても働く磁力                         4人
 7 鉄の磁化                              2人
 8 黒板は磁石か                            2人

 9 U型磁石を自由につるす                     2人
10 方位磁針                             4人

11 板磁石の磁力線(砂鉄)                     1人
12 じしゃくの組み合わせ                      1人

13 不明                                 6人

 

砂鉄を使った自由試行が圧倒的に多い。
 子どもの中には磁石についた砂鉄を水で洗い流して取ろうとする子がいた。
 砂鉄がとれずに悩んでいた子が「そうだ! 水で洗おう!」と言ったときに「まて! 洗ってもとれないよ!」と言おうとして止めた。
 いろいろやってみなければ分からないからだ。
 次に多いのが、「しりぞけあう」という現象に関する自由試行である。
このような自由試行を繰り返すことによって、全体として一定の方向性が表れてくるのではないだろうか。
 しばらく様子を見てみることにする。

○優れた場作り

 あの机の配置は良い。中央に集まる場所があって、囲んでいる配置である。
 雰囲気がガラッと変わった。

この日、家に帰って「自学ノート」に左のような漫画と作文を書いてきた子がいた。
やはり、学校で使った学習用具や教材は家に持って帰るようにさせると、興味のある子は家でも学習できて良い。

「今日、家に帰ってから、理科で使ったじしゃくセットで遊んでました。
ぼくはようきに水を入れ、さてつを入れてじしゃくをちかづけてみたら、
ついてきました。水の中でもさてつは、くっつくんだなと思いました。」

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これはとても素晴らしかった。
他にもこんな日記を書いていた子がいた。

「くっついた。」と、私が、言いました。五時間目に理科をしました。じしゃくの、セットをもらって使いました。ふくろに、入れた、さてつを、じしゃくに、くっつけると、ぴたりと、せっちゃくざいをつけたみたいにくっつきました。レースをしたりもしました。だから、とっても、わくわくして、楽しかったです。」 「今日、妹と、じしゃくリレーをしました。じしゃくリレーのやり方は、ゆかに、Nきょくをおもてにしたのをおきます。そして、ほそ長いじしゃくのNきょくを、ゆかにおいているじしゃくのうしろからそっとおしていって、ゴールに早くついた方が、かちというゲームです。じしゃくとじしゃくが、くっついたら、もう一どするのです。とってもおもしろかったです。」
「接着剤」をイメージしているのです。
だから、磁石についた砂鉄を水道の水で洗い落とそうとするのです。 適当な距離を保てればしりぞけあう性質でおして行けるのですが、下手をするとN極とS極がくっついてしまうという性質を利用した楽しいゲームです。

こういう日記を読むのは、とっても楽しい。


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