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TOSSランドNo: 1599034 更新:2012年11月15日

「小数」指導で百玉そろばんを活用する


◆百玉そろばんの活用例◆

(百玉そろばんは、1玉0.1、1列10玉で1とした)

1 順唱

指示1:

百玉そろばん。順唱。2まで。             

0.1  0.2  0.3  0.4  ・・・・2。

 変化のある繰り返しで、短く何度も行う。
   ・ 全員で一斉に
   ・ 男女別、列ごとなど
   ・ 一人ずつ順番に
   ・ 男女対抗、クラス対抗で、つかえずにスラスラ唱える競争をする。

※百玉そろばんにきちんと注目させることが大切である。
    やんちゃくんが、よそみをしながら数えていた。
    百玉をはじく手を急にとめた。
    きちんと見ている子は、すぐに数えるのをやめるが、
    やんちゃくんは数えて続けてしまう。
    「今、止まった人、ちゃんとみています。えらい。」と
    きちんとできている子をほめ、百玉そろばんを見させるようにする。

2 逆唱

指示2:

百玉そろばん。逆唱。2から。

2  1.9  1.8  1.7  1.6・・・0.1

同様に変化のある繰り返しで練習する。

3 数あて(教師が百玉そろばんで数を提示し、子どもたちに答えさせる。)

発問1:

いくつですか。 
(カチ、カチと百玉そろばんで0.2を提示)  ●●ーーー

0.2。

正解!

 数を変え、何度も繰り返す。
  必ず、一人ずつ行う場面を入れる。

※子どもたちが百玉そろばんを見ている様子をしっかり観察する。
 人差し指を出して、指さしながら玉を、「1.2.3.・・・」と一つずつ
 数えている、または一つずつ目で追いながら、首を振って数えているうちは、
 まだ理解が進んでいないということだと考えられる。
 百玉そろばんをひとめみて、ぱっと答えられるようになることを目指して
 変化をつけながらたくさん練習した。

 ①数を増やしていく

・ 0.2、0.4、0.6・・・0.3、0.6、0,9・・・
   と規則的に増やしていく。
 ・ 0.1、0.3、0.4、0.7・・・・などと、不規則に増やしていく。
  慣れてきたら、徐々に数の範囲を広げる。

②数を減らしていく

・ 2、 0.8、 0.6、 0. 4・・・・・・などと、規則的に減らしていく。
   慣れてきたら、不規則に減らしたり、数の範囲を広げたりする。

 ③ランダムに数を提示する。

・ 0.5  1.9  5.3  3.2  2.6  7.8など
  ランダムに速く提示すると、1.9を1.8と言ったり、
  5.3を、4.3と言ったり、7.8を8.7などと言ったりする
間違いがみられた。
  何度も繰り返し、正しくスラスラできるようにする。

4 いくつ分

発問2:

(だまって0.2を提示)0.1がいくつありますか。

子どもは、はじめのうちは、0.2などと言っているが、
   徐々に2つ、と正しく言えるようになる。
   易しい問題を何度も繰り返し、慣れてきたら、1,2、2,3など数を多くする。

5 たし算をする。

(だまって、カチ、カチと0.2を提示)
      ●●ーーー

0.2。

正解。0.3を足します。

(口々に答えを言う)

(だまって、カチ、カチ、カチと玉を3つ足す)
 正解。0.5。   ●●●●●ーーー

「当たったー」「やったー」

6  ひき算をする。

(だまって0.9を提示)
●●●●●●●●●ーー

0.9。

当たり。0.3をひきます。

 (口々に答えを言う)

(だまって、カチ、カチ、カチと玉を3つとる)
その通り。0.6。   ●●●●●●ーー

7 かくし玉 

音だけ聞いて、いくつか当てます。目をつぶります。
(百玉そろばんを、カチ・カチ・カチ、とはじき)いくつですか?●●●ーー

 0.3。

 目を開けて。

やったー。 正解ー。

 0.7、0.8を行う時はこのように言った。

次のは、とっても難しい。よく聞かないと分かりません。

0.3、0.4、0.2など易しい問題で正解し続けた子どもは
「できます!できます!」「先生早く~!」とわくわくしている。

8 瞬間 (百玉そろばんを90度反転させ、棒が垂直になるようにする)  玉を垂直方向に、上に向かってはじく。

一瞬だけ、玉が上に上がります。いくつですか? 
(素早く、玉を3つ、上にはじく)

0.3!

正解。

 慣れたら、棒を2本使って、1.2や1.4なども行う。

◆授業の簡単な流れ◆

1 順唱、逆唱など (授業の安定をはかるため、易しいものを始めに行う)

 2 前時の復習問題を百玉そろばんで行う。
   (例:百玉そろばんで0.2+0.3などの問題を出す)

 3 本時の内容を百玉そろばんで行う。
   (例:百玉そろばんで0.7+0.8などの問題を出す)

 4 本時の内容を教科書を使って授業する。
   (向山型算数を目指した授業で行う。)

※授業開始から20~25分ほど経過すると、集中力がとぎれてしまうことが
  多々あった。そのような時は、かくし玉、瞬間などを行い、
  集中力を取り戻せるようにした。

◆良かった点◆

1 することが分かりやすく、できたらたくさんほめることができる。     
2 声に出して唱えるので、私語をするひまがなくなり、
  学習活動に参加できる。
3 バリエーションを変えて、短い時間で何度も繰り返し練習できる。
4 0.1が10こで1、 5ひく0.3は4.7ということを
  視覚的にとらえることができる。

◆小数に百玉そろばんを取り入れてみて◆

小学4年生を受け持った。習熟度別、10名を担当した。
学年70余名のうち、算数の苦手な子どもたちである。
レディネステストをみると、繰り上がり、繰り下がりのある計算で間違いが目立った。

授業で百玉そろばんを使うことにした。
学年3クラスから3、4名ずつ集まってきていたため、
百玉そろばんを初めて見る子もいた。
学習中は、すぐに集中力が途切れてしまうが百玉そろばんをすると、のってきた。

算数に苦手意識をもつ子どもが多かったので、
百玉そろばんを使って、なるべく易しい問題を数多く出し、
たくさん正解できた、という経験を積ませるようにした。
正解したら、大きくほめてやるようにした。

また、百玉そろばんは視覚的に数をとらえる事ができるので、
1.9は0.1のいくつ分ですか?や、
5-0.3などの際、理解を大きく助けてくれた。
授業では、百玉そろばんを使って助走問題等を行ったあと、
教科書を使って授業を進めていった。

習熟度別で苦手な子どもたちを担当したのは今回が初めてであった。
また、他のクラスの子どもたちも教えることになったので、
同学年の先生方に、毎日のように相談にのっていただきながら授業を進めた。
授業以外でも各クラスで朝自習や休み時間などを使って苦手な子どもたちに指導した。

この子どもたちの単元テストの平均正答率は88パーセントであった。
お勉強の苦手なAくんも裏表150点満点をとることができた。

小数の指導の際、百玉そろばんを活用することは、苦手な子どもたちにも優しいと考える。


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