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TOSSランドNo: 8879586 更新:2012年12月28日

楽しく名画を鑑賞する~「鳥獣戯画」筆の模写から~


新学習指導要領改訂によって、教科書に「鳥獣人物戯画」が載った。今回、授業する場面「すもう」は、意外性のある内容が描かれている。実際の大きさと違うウサギとカエルが相撲をしている。投げられているのは、ウサギである。カエルはまるで歌舞伎の見栄をきっているよう。そんな躍動的な動きを模写することで、じっくり鑑賞できると考えた。明治図書に酒井氏はこう書いている。「『模写こそが究極の鑑賞である』と言い切っていいかどうかは問題が残るかもしれない。しかし,私はかなり自信をもって,あちこちでそう言い切っている。特に子どもに名画を鑑賞させる時の切り込み口には,模写は大変有効である。」
 日本にしか見られない絵巻物の1つ。国宝に指定されている。そんなすばらしい絵巻物が800年前の日本で生まれ、今の漫画文化につながっている。日本が誇れる美術文化である。それを楽しみながら鑑賞できる授業を2時間扱いで考えた。

Sumo1

相撲場面の最初の場面を見せる。(ウサギとカエルが組み合っている絵)

説明1:

今日は、今から800年前、平安時代の絵巻物「鳥獣人物戯画」を勉強します。有名な場面の1つです。

発問1:

何をしていますか。

 絵から「分かったこと、気付いたこと、思ったこと」を書かせた後に、発表させる。
以下の意見が出た。

・なぜカエルが大きいの?
・ウサギが立っている。
・カエルがウサギの耳をかんでいる。
・ダンスしているみたい。
・ケンカしている。
・色がない。

次の場面(ウサギが投げられている絵)を見せた後に、相撲をしていることを伝える。

______12

説明2:

相撲をしています。今のアニメのような効果をならって描いています。異時同図といって、同じ場面に時間の違う2つの場面を続けて描いています。そうやって見ると、相撲をしていることが分かります。ウサギとカエルが人間のように遊んでいます。

 相撲場面をコピーした長い資料を、巻いたり伸ばしたりして見る。2つの場面が連続して展開しているのが確認できる。

発問2:

作者はなぜ筆で描いたのでしょう。

指示1:

平安時代のように、カエルを筆ペンで描いなさい。

Kero0

カエルの絵とワークシートNo.1、筆ペンを用意し、模写させる。(20分)

※描くことが苦手生徒がいたので、写し描きができるようなシートを用意した。生徒は、カエルが薄い線で描かれている紙と白い紙をどちらかを選んで描いた。

模写させているときは、酒井式の線描を意識して指導した。
「1つの線があれば、なるべくとぎれない1本で描くように。」
「勢いがあってさっと描いている線と、ゆっくりカタツムリのような線があります。」
「じっくり見て、描きなさい。」

Kero1
Kero3
Kero3

発問3:

模写してみて、分かったこと、気付いたこと、思ったことは何ですか。

ワークシートに書かせた後に発表させる。
以下の意見が出た。

・かいてみると、難しい。
・見本を見てかいても難しい。
・線が細かったり、太かったりして、難しい。
・楽しかった。
・手足があって、指も5本あって人間みたい。
・カエルが何か言っているよう。

説明3:

みんなの考えはよく分かりました。カエルを描いてみて、いろいろな線が使われていることが分かりました。作者はその線1本1本に思いを込めて描いています。この絵は、長い絵巻物11.5mの一部です。 
全部見たい人?次回、全部を鑑賞しましょう。

次回,全場面を鑑賞することを告げて終わる。

※ 授業で使用したワークシートが必要な方は渡海まで連絡をください。


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