指示1:
あなたの夢はなんですか。ノートに書きましょう。
全員発表させる。
「みんな、素敵な夢をもっていますね。」
画面をクリックする。男の子の写真。「夢はなんですか。」「いや、ないです。」
発問1:
この男の子には、夢を持つためにないものがありました。教室にいるみんなと比べてないものです。何がないのでしょう。
答えは、「戸籍がない」。
説明1:
この男の子には、戸籍がないのです。みんなは、生まれたときに、役所に届けますよね。でも、この男の子はそれがない。この世に存在していないことになっているのです。
画面をクリックする。順番に、ストリートチルドレンの画像が表れる。
説明2:
この子どもたちは、家がありません。だから、道路で生活しています。守ってくれる大人もいません。だから、自分たちで生きていかなければなりません。1日、ゴミ捨て場をあさります。ゴミ捨て場から、売れそうなものを探して30~60円くらいを手に入れます。
説明3:
なぜ、路上で生活するようになったのでしょう。
戦争や病気で親が死んでしまった子もいます。親から暴力などをふるわれるので逃げて来た子もいます。家が貧しくて、子どもを育てられないので捨てられてきた子もいます。家が貧しくて、沢山の兄姉がいます。お母さんがが苦しんでいます。だから、自分から家を出てきた子もいます。もう、家に帰ることは出来ません。
発問2:
世界中にこのような子どもたちがどれくらいいると思いますか。予想をしてみましょう。
挙手をさせて、指名する。
一通りでたら、全員に挙手で聞いてみる。
説明4:
戸籍がないので、正確な人数はわかりません。でも、1億人以上いると言われています。日本の人口と同じくらいです。
説明5:
この子達には色々と辛いことがあります。何が辛いと思いますか。ノートに書きましょう。
列指名をして、「なるほど。それ以外に思いつく人」と聞く。
説明6:
ある男の子が言っています。いつもお腹がすいているのが辛い。生まれて一度もお腹いっぱいに食べたことがない。寝るところがないことが辛い。安心して寝たことがない。だけど、一番辛いのは、将来に何の希望もないこと。夢がもてないことなんです。
発問3:
さっきの子どもたちと同じ生活をしていた男の子です。
彼には、夢があります。「貧しい人のための医者になりたい」グエン君が、夢を持つようになったのには、理由があります。どうして、グエン君は夢を持つことができたのだと思いますか。
挙手指名。
発問4:
これは、なんだと思いますか。
これは、学校なんです。日本人が、ストリートチルドレンのために建てた学校なんですよ。
国境なき子どもたちのHPを見せる。
説明7:
「国境なき子どもたち」という団体があります。家族から捨てられ路上で生活する子どもたちの夢をかなえるお手伝いをしています。
「国境なき子どもたち」は、「国境なき医師団日本」によって設立されました。日本人が作った団体なんです。
子どもたちが夢を語っている動画を見せる。
説明8:
「国境なき子どもたち」に支えられた子どもたちは、次々に素敵な夢を持ちました。「国境なき子どもたち」の人々は、次のように話しています。
「希望の職業につき、自分の夢を歩みたいという子どもたちの夢に国による違いはありません。私たちは、夢の実現を応援してくれる家族を持たない彼らのためにその夢をかなえられるように願ってあげることができるのではないでしょうか。」
発問5:
今の君たちには、路上で生活する子どもたちの所へいって、お手伝いすることは出来ません。では、君たちのはどんなお手伝いをすることができるでしょうか。
思いつくことをノートに書きましょう。
発表のあと、「友情の5円玉キャンペーン」のホームページを見せる。
説明9:
「国境なき子ども」のホームページです。「友情の5円玉キャンペーン」というのがあっています。50円あれば、一人の子どもが若者の家で1日生活できます。勉強できます。5円ずつ10人分です。
指示2:
ノートに、今日の授業の感想を書きましょう。
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