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TOSSランドNo: 2400016 更新:2012年12月24日

修学旅行大成功パーティー


東京都内のグループ別自由行動を取り入れた修学旅行が大成功し、それを記念して子供たちが企画・運営したパーティーの様子です。プールサイドを利用してしまいました。衛生面での問題もありますので、現在は無理かと思います。

ビーチリゾート

プールサイドから歓声が上がっていた。鮮やかな色とりどりの水着を着た子供たち。女の子の中には原色のビキニを着ている子も見える。
プールの中には、大きなゴムボートやビーチボールが浮かんでいる。
プールサイドに目をやると、かき氷を食べている子、のんびり寝そべっている子、友達と話をしている子など、思い思いに楽しい時間を満喫している様子がうかがえる。
どこかのリゾートホテルの風景ではない。これは小学校のプールでの出来事である。

事の発端は、一学期の終わりごろの学級会だった。6年生最大の行事である修学旅行も大成功に終わり、「修学旅行大成功記念パーティー」をやりたいという提案が子供たちから出されたのだ。
時期は夏。夏だからこそできる、夏ならではのパーティーをしてみたいという意見がたくさん出た。

修学旅行のときの子供たちの動きはすばらしかった。
集合時刻に遅れる子は0。グループ行動を乱す子も0。学年で決めた持ち物や小遣いの金額などの約束も全員が守った。
六年の学年集団全体に対する職員の信頼感は絶大なものがあった。

だからこそ、今回のパーティーは子供たちの意見をそのまま取り入れて実施させてみたい、という思いが担任の私にはあった。
パーティーの計画や運営は、もう何度も経験し、慣れている子供たちである。
「このプール使うのもあと少し。小学校での夏の思い出の一つにしたいから、今度はずっとプールサイドでやりたい。」
「かき氷をプールサイドで作って食べたい。絶対に汚さないようにビニールシートを敷きます。」
「片付けのこととか、準備とかは大丈夫です。任せといて。」
計画書を私に提出しに来た子供たちの顔は
「僕らを信用してね。」
と言っているように見えた。

そして当日。暑い日だった。
プールサイドに出ていった私に、
「先生、はいどうぞ。」
とイチゴミルクのかかったおいしそうなかき氷が渡された。
ふと見ると、他にもかき氷の入った容器をお盆に乗せて運んでいこうとしている子がいる。あれっと思っていると
「校長先生や、教頭先生にも持って行くんだよ。」 そう言いながらにこにこしている。どうやら職員室や校長室へ配達しているらしい。

事前に校長や教頭に細かいところまで報告をしていなかった私は、一瞬「まずいかな」と思った。しかし子供たちは
「校長先生が、おいしいなぁ。ありがとうって言ってたよ。」
と得意満面で戻ってくる。
職員室にいた事務職員や、養護教員も、
「おいしかったよ。暑い日にかき氷はいいねぇ。」
と大らかに笑っていた。

こうなれば後は私が頭を下げることでおさめよう。
こちらも一緒に楽しんでしまうことにした。

 
今思えば、まだまだのんびりしていた時代だったかもしれない。
4年前のOー157事件以来、校内での食物の飲食は、とても神経質になっているのが現状だ。家庭科の調理実習でさえ、生物(なまもの)の扱いはなくなっていく傾向にある。
学校のプールサイドでかき氷を食べることは、もうないだろう。


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