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TOSSランドNo: 6121966 更新:2012年12月21日

「すがたをかえる大豆」 実践記録


     その1

 「炒り豆」「煮豆」「きな粉」「豆腐」「納豆」「味噌」「醤油」「枝豆」「もやし」…。
 わたしたちにとって、身近な食材である大豆が、様々な方法で食べられていることを紹介した説明文である。

 音読や辞書引きの学習をしたあと、文章構成を考える学習を行った。
 ありの行列で学習した「段落」番号を振らせたあとに、次のような課題を出した。

発問1:

この文章を3つに分けなさい。

 段落番号①②③④⑤⑥⑦⑧⑨とノートに書かせた後、区切れると思ったところに/(スラッシュ)を入れさせた。

 初めての作業なので、戸惑ったり質問しにきたりする子がいましたが、教師は笑顔で、「三つに分けます」と繰り返すだけ。
 初めてなのだから、できなくて当たり前。まずは、自分の力でやってみることを促した。

 子どもたちからは、様々な分け方が出された。

 それらを全部、黒板に書く。黒板は、次のようになった。

 A  ①②③  /  ④⑤⑥  /  ⑦⑧⑨

 B   ①②  /  ③④⑤⑥⑦  /  ⑧⑨

 C  ①②  /  ③④⑤⑥  /  ⑦⑧⑨

 D  ①②  /  ③④⑤⑥⑦⑧  /  ⑨

 E  ①②③  /  ④⑤⑥⑦⑧  /  ⑨

 F  ①②  /  ③④⑤  /  ⑥⑦⑧⑨

 G  ①  /  ②③④⑤⑥⑦  /  ⑧⑨

※現在の教科書は、8段落構成になっているが、旧教科書では、9段落あった。

 最後の一文「大豆のよいところに気づき~」が、9段落として独立していた。

 たくさんの意見が出ると、楽しい。

 「先生、討論しないの?」

という子どもたちの声が聞こえた。

 話し合いをしたくて、うずうずしている子もいる。

 自分の考えを再度練らせ、グループで相談させた後に、討論に入った。

 討論が始まってみると、Bの意見が優勢であった。

 「ぼくは、Bだと考えます。なぜなら、①と②は、大豆の紹介で、③から⑦は、大豆の食べ方の説明で、⑧と⑨はまとめだからです。」

 初めは、Aだと主張していた子も、友達の意見を聞いて、Bに変えたという発言をした。

 授業の最後に、その子のことを褒めた。

 「○○さん、素晴らしいです。友だちの意見をよく聞いて、よく考えたという証拠ですね。」

 さて、意見はたくさん出たが、時間的に子どもたちだけでまとめるのは今回難しかったので、一通りの意見が出た後、教師の方で、少し絞った。

 B  ①②  /  ③④⑤⑥⑦  /  ⑧⑨

 D  ①②  /  ③④⑤⑥⑦⑧  /  ⑨

 G  ①  /  ②③④⑤⑥⑦  /  ⑧⑨

 教科書に説明が書いてあるが、説明文は、だいたい「はじめ」「なか」「終わり」の三つに分けられる。
 ②段落は、「はじめ」に入るのか。入らないのか。
 子どもたちは、それぞれ自分の意見を述べた。

 また、⑧段落は「中」に入るのか、「終わり」に入るのか。
 この問題では、接続語の「このように」に着目して意見を発表した子がいた。
 ⑧段落は、まとめの段落であることがよくわかる意見であった。

 話し合いをしながら、楽しく文章構成の学習ができた。

     その2

 前の時間、桃太郎で要約の基本スキルを教えた。

http://www.geocities.jp/bzbzbzkoji/3nen/momotaro.html

 今回は、それを応用して、「すがたをかえる大豆」の要約にチャレンジさせる。
 最初から全文要約は難しいので、段落ごとの要約を行った。
 桃太郎と同じように、字数を限定する。
 自分で要約をしてみて、25字以内とした。
 限定するからこそ、頭を使って必要な言葉を吟味し、ポイントを絞った文を作ろうと子どもたちは努力をする。

 要約に入る前に、「ありの行列」の学習を思い出してもらった。
 トピックセンテンスを探す学習である。
 トピックセンテンスという用語は、ほとんどの子が忘れていたが、手順は覚えていた。
 要するに、段落の中で、一番重要な文を探すことである。
 その後、キーワードを確定し、一番重要なキーワードを最後に持ってきて、体言止めをする。
 (桃太郎での手順を覚えていた子が発表してくれた。)
 
 以下、手順のまとめである。

 1.トピックセンテンスを探す。
 2.キーワードを探す。(1~3つくらい。)
 3.一番大切なキーワードで体言止めをする。

 100%当てはまるわけではありませんが、多くの場合、このやり方で、きれいな要約文が作れる。

 これは、別の教材においても活用できる方法だ。

 桃太郎と同じように、早くノートに書けた子から黒板に書く。
 子どもたちは、黒板に書くのが大好きである。

 ずらっと並んだ要約文をみんなで見合う。
 自分が書いた要約文と友だちが書いた要約文を比べると、いろいろな発見がある。
 キーワードが違ったり、語順が違ったり、不備不足があったり…。
 自分の考えと友だちの考えを比べながら、楽しく学習した。

 以下、子どもたちが作った要約文である。

〈1段落〉
 いろいろな食品にすがたをかえている大豆
 いろいろな食品にすがたをかえている大豆

〈2段落〉
 かたい大豆にいろいろ手をくわえおいしく食べるくふう。
 大豆にいろいろ手をくわえておいしく食べるくふう。

〈3段落〉
 大豆をそのままいったりにたりしておいしくする工夫。
 大豆をいったりにたりやわらかくおいしくする工夫。

〈4段落〉
 大豆をこなにひいいて食べるくふう。
 きなこは大豆をいってこなにひいたくふう。

〈5段落〉
 大切なえいようを取り出してちがう食品にする工夫。
 大豆の大切なえいようを取り、ちがう食品にする工夫。

〈6段落〉
 小さな生物の力をかりて、ちがう食品にする工夫。
 目に見えない小さな生物の力でちがう食品にする工夫

〈7段落〉
 取り入れる時期や育て方のくふう。
 取り入れる時期や育て方をくふう。

〈8段落〉
 いろいろなすがたで食べられている大豆
 いろいろなすがたで食べられている大豆

〈9段落〉
 大豆のよいところを取り入れてきた昔の人々のちえ
 昔の人々が食事に取り入れてきた大豆のちえ

 上記の要約文はすべて違う子である。

 ※現在の教科書は8段落であるが、旧教科書は、9段落であった。

 

※参考実践 「食べ物のひみつを教えます」 (旧教科書「食べ物はかせになろう」の実践)

 教科書では「すがたを変える大豆」を学習した後、食べ物に関することで調べ学習を行い、説明文を書く学習を行うことになっている。

 調べ学習は、3年生ではなかなか難しい作業だ。
 
 本で調べてきても、難しい文章では、一人で読み取ることができない。

 何か子ども向けの資料で、よいものがないかどうか探していたら、子どもが、よい絵本を持ってきてくれた。

 『まんまるダイズみそづくり』という「月刊かがくのとも」シリーズの本である。

  ※残念ながら、現在、絶版である。

 この本は、みそづくりについて、とてもわかりやすく書かれている。

 『まんまるダイズみそづくり』8ページ分をを縮小コピーし、A3裏表1枚にまとめ、子どもたちに配付した。

 これを使って、作文のポイントを復習した。

 
【☆発問】みそづくりには、いくつの工程がありますか。

【☆発問】もし、作文を書くとしたら、何段落にしたらよいですか。

【☆発問】必要なつなぎ言葉(接続語)は、何ですか。

  『まんまるダイズみそづくり』の資料を使って、全員がみそ作りの作文の書き方を学習した。
 その上で、自分で醤油や納豆、豆腐、酢、ごま油などといったことを調べてきた子は、それで作文を書いてもよいことにした。

 短い授業の時間。
 教師が時間内に教えられることは限られる。

 授業では、次のことだけ指導した。

  ・「はじめ」「なか」「おわり」の構成で書くこと。

  ・「はじめ」は、どんな書き方があるか、みんなで考え、書く前に、口頭で様々なパターンがあることを確認。

  ・「なか」の始めの段落だけ書けたら、まず見せにくること。

  ・作文の最後に、「参考資料」を書くこと。

 あとは、自由にどんどん書かせた。

 地域の文集からよいモデルとなる作文も読ませました。

 どの子もきちんとした構成で、説明文を書くことができた。

 ※これは、旧教科書での実践である。
  旧教科書では、モデルとなる作文の例が、中途半端であったので、それを使うことができなかった。
  原稿の教科書なら、これが使えるので、上手に活用したい。

  また、旧教科書では、「本」で調べることがまず推奨されているが、新教科書では、「インタビュー」の方が先にあげられている。
  社会科で、これまでどのような調べ学習を行ってきたかによって、実態が違うであろう。
  子どもの実態や教師のねらいによって、指導を進めたい。
  
  


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