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TOSSランドNo: 8365192 更新:2012年12月17日

道徳:地雷ではなく花をください


◇そうじの時間が終わった階段で、
「先生、今日の道徳は“バレンタイン”ですか?」
と、Mさんに聞かれました。
「おしい!」
とだけ答えておきました。一人にだけ、授業の内容をばらすわけにはいきませんから。
でも、道徳の時間を楽しみにしてくれているようでうれしかったです。

◇授業のおおまかな流れです。先生方に見ていただいた、5時間目の授業でした。

発問1:

さて、誰でしょう?(長野オリンピックの時のクリス・ムーンの写真を示しました。)

長野オリンピック、聖火の最終ランナーでした。

発問2:

どんなことをした人でしょうか?

地雷の取り除き作業中に、右手と右手を失ってしまいました。
その後、様々なマラソンに挑戦し、走り続け、地雷除去のための資金を集めている人です。

             クリス・ムーン氏  プロフィール

1962年5月5日,イギリス,ウィルトシャー州のネザーハンプトン村で生まれる。
活発でわんぱくな少年で,農業をする父親を尊敬し、農業を手伝う。母は父を手伝う以外は、
村のさまざまなボランティア活動をしていた。
農業の大学に進学した後、社会への奉仕活動をしようと決心し、軍隊に入る。
大学を卒業して軍に入るまでの5ヶ月間、薬物中毒患者のホームの手伝いとホームレスの人のセンターで
ボランティアに携わる。
5年後には軍隊を辞める。
二年間、ビジネスマンとして安定した生活を送るが、充実感を得られず、
人のために役にたつことをしたいと退職する。
1993年、地雷撤去活動を行っているNGOの一つ、ヘイロー・トラスト(危険地域人命支援組織)の一員となる。
カンボジアで1年8ヶ月、現地の地雷除去員の指導をした後、モザンピークヘ移り、
3ヶ月後の1995年3月7日,地雷撤去活動中に触雷し、右手・右足を失う。
医師からは無謀だといわれたが、入院中に見たロンドンマラソンに翌年、義足で参加しようと決意する。
事故後1年でロンドンマラソン(初のフルマラソン)を5時間29分で走る。
この挑戦はマスコミに取り上げられ、カンボジアの地雷犠牲者支援のためのチャリティーランとして行われた。
事故により地雷撤去はできなくなったが、マラソンを走るという手段で、
地雷撤去のための費用を集めることが出来るようになった。
2ヶ月後、フランス,リヨンでのハ一フマラソンを走り、
その翌月、スウェーデンのストツクホルム・ハーフマラソンに出場する。
1996年8月、事故後にアメリカで出会ったアリソンと結婚。
その年の秋には二ューヨークシテイマラソンを完走しタイムを20分短縮。
1997年4月、食料と水を背負つて250キロの砂漠を走るサハラマラソンを完走。
同年7月、200キロを四日間で走るオーストラリアのマラソンを完走。
その後、地雷会議の開かれていたオスロでフルマラソンの自己新記録を樹立、
さらにダブリンのフルマラソンで5時間の壁を破る。
1998年2月7日、長野オリンピックで最終聖火ランナーとして開会式に出場、
その2日後、「難民を助ける会」主催の箱根―東京間120キロのチャリティマラソンに参加、
15時間45分でゴール、その3時間後には最悪の状態になった義足をつけて都内72力国の大使館を地雷廃絶を訴えて走る。
4月にはフローラロンドンマラソンを走り、9月にはアウトバック・チャレンジ
(オーストラリアの不毛の未開拓地域と山岳地帯を250キロ走る、
地雷撤去支援の基金を募るウルトラマラソン)を完走。
1999年5月には17日間かけてのカンボジアでの700キロのランを完走。
7月には、バッドウォーター・デスバレー・ウルトラマラソン136マイルを53時間で完走(
制限時間60時間)。このランは世界中で最もタフで、最も長く、最も暑く、最も険しいランといわれている。
2000年5月、阿蘇カルデラスーパーマラソンに参加、高低差500Mもある難コース100キロを13時間16分25秒で完走。
7月には、再度バッドウォーターデスバレーマラソンに参加、300マイルを完走。

最近はマウンテンバイクにも挑戦している。

指示1:

・・・「地雷」です。見たことはありますか?先生が持ってきました。(印刷した地雷の写真を提示)
気を付けて下さいね。「地雷」についてのハテナを三つ書きましょう。

これから、みなさんも興味を持って本やインターネットで調べてみましょうね。今日は、先生が調べたことを聞いて下さい。
  1 日本にはない。作ってもいない。
  2 対人地雷について(対戦車地雷)
  3 値段の予想 1個300円の地雷も。
4 1年間で10万個除去、だが、新たに200万個埋められる。

《地雷についての情報》説明用

1 世界170カ国のうち、64カ国にうめらている。1億1000万個以上の数。
2 半分以上が、対人地雷(たいじんじらい)。
  重傷を負わせることが目的。多くは、兵士ではなく、普通の人が被害(ひがい)にあっている。
3 毎日、70人の人が被害にあっている。1年間では、2万4000人。
4 地雷は進歩してきている。
   ・見つけられないように、プラスチック・セラミックでできたもの。
   ・10度かたむけると、爆発(ばくはつ)するもの。
   ・光センサーで爆発するもの。
   ・電気回路を切ったとたんに爆発するもの。     
5 値段は1個    円のものからある。→「24時間眠らない兵士」「沈黙の殺し屋」

  除去(じょきょ)するのに、4万円から12万円かかる。
  被害者のリハビリには、一人30万円。被害者は、世界中に25万人。
6 1年間で、10万個が除去(じょきょ)される。1個1個手作業で。
  1年間で、新たに200万個から500万個が埋められている。

発問3:

さて、人類は地雷をなくすことができるでしょうか?

できる→5人 :できない→10人 決められない→1人
   1 クリスムーンさんの話(クリス・ムーンさんの話へ)
2 日本人のロボット発明の話
3 『地雷ではなく花をください』

《クリス・ムーン氏の話》 

彼が義手・義足で過酷(かこく)なマラソンを走るのには、四つの目的がある。

一つは、自分の走る姿を見て、地雷の恐ろしさ、地雷被害国の人たちの苦しみを
たくさんの人たちに知ってもらい、今なお地雷を製造し続けている国があるという事実に気づいてほしいから。

二つ目は健常者(けんじょうしゃ)にも、障害者(しょうがいしゃ)にも、
自分が本気にさえなれば、自分や周囲が決めた限界を超えて、
何でもできるのだということを知って欲しいということ。

三つ目は子供達に、人生は決して公平ではないということを知ってもらいたいということ。
つらいことに向き合った時に、どう生きていくかが大切で、
自分だけが損をしているように感じて、運命に悪態(あくたい)をついたって、
誰も助けてはくれないことに早く気づいて欲しい。
不公平な状況を乗り越えるには強い反骨精神(はんこつせいしん)が必要だということを、
子供達に伝えたかったから。

四つ目は自分自身のため。自分の限界への挑戦を通して、より深い喜びと、
生きる勇気を得るためである。大きな目標を掲げて、
自分の納得するまでやってみたいから。

発問4:

さて、人類は地雷をなくすことができるでしょうか?授業の感想も書きましょう。

   できる→12人 :できない→4人

◇同じ問いを2度しました。人数が変わっていました。
私も、“プラスの考え方”を支持します。もちろん、「できる!」です。

《Tさん》
「地雷なんて、あってもなんにもならねーじゃん。」とぼくは、心の中で思いました。
クリス・ムーンさんの言う通り、人間は「地雷をなくせる」と思えば、かんたんにできると思いました。
「せんそうに使う」と言った人もいたけど、せんそうをおこさないようにすればいいだけだ。
地雷があったらけとばしたいです。でも、ばくはつするからやめときます。
日本に地雷はないけれど、ちょっと歩いたり走ったりすることがこわくなったような気がしました。
地雷のない国に変えたいです。

《Sさん》
ちゃんと考え直したら、「できるかもしれない」と思った。
どうしてかと言うと、先生が3冊も買った『地雷ではなく花をください』という本で、
1冊、10㎡も地雷のない野原にできるから。私は、この本、買ってみようかなぁと思いました。

◇ちょっとだけでも、「地雷」に関心を持ってほしいと思います。そこから、世界が、地球が見えてきますから。


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