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TOSSランドNo: 1132083 更新:2012年12月16日

「意見が分れた問題を確かめる実験は教師がやって示すべきである。」の真意(4年・電流)


4年・理科・電流のはたらき
 「意見が分れた問題を確かめる実験は教師がやって示すべきである。」の真意

                       2006年9月17日更新 TOSS長崎 善能寺 正美  
                                           

 「電流は流れ落ちる」と考える傾向のある、子どもの頭の中をつかんだ上での 次の発問は有名である。

発問1:

      Aの図は豆電球を下にさげてつけた場合です。
      Bの図は豆電球を上に持ち上げてつけた場合です。
      この2つを比べて、どちらが明るいですか。

1132083-1

                     ※1
 

 予想とその理由をノートに書かせ、3分ほど後に予想をたずねる。

 すると、新牧賢三郎氏の実践では、次のような予想分布になった。

 Aの方が明るい ……6名
 Bの方が明るい……28名
 両方同じ    ……1名          ※1 

 

向山洋一氏の実践とはまったく逆の予想分布になっている。

 向山洋一年齢別実践記録集P90~91の「理科研究授業奮戦記 №6 1983、2、7」では、次のような分布になっている。

 A …… 13人 → 14人
 B ……  6人 →  0人
 同じ…… 16人 → 20人        ※2 

 →は、話し合いの後の人数分布である。

 向山洋一氏は次のように言う。

 意見が分れた問題を確かめる実験は教師がやって示すべきである。                                             ※2

 この点について、向山洋一氏は次のように理由を述べている。

 実験を各班でさせてみました。合っていた子は喜んでいましたが、私は少し不満でした。それは、各班で実験したために各自の意識がばらばらであったことです。つまり、クラス全体が「一つのこと」に集中していないわけです。せっかく良い場面なのに、盛り上がりに欠けるわけです。                                                  ※2

これは、「子どもの実験では結果がばらばらになるので、教師実験ですませよ」ということではない。

 盛り上がる良い場面で、クラス全体が一つのことに集中する場面にこそ教師実験をしてみせるということである。

 新牧賢三郎氏の論文には、「確かめの実験は、まず教師が示し、その後で子ども達自身が行ってみるという方法を採用した。(※1)」とある。 

 つまり、このような授業の場合、子ども自身で実験させるメリット以上に、教師実験にはメリットがあるということなのである。

 もちろん、教師実験を見せないで、子どもに最初から実験をさせる方がよい場合もある。

 それは、どちらかと言えば、「自由試行」の部類に入るようである。

文献

※1 「豆電球とかん電池(1)・電気は流れ落ちるか・~向山洋一氏の追試~」
    新牧賢三郎 第2期教育技術の法則化17 明治図書

※2 向山洋一年齢別実践記録集 四年理科「乾電池と豆電球」全授業記録 
    38歳 東京教育技術研究所


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