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TOSSランドNo: 2799308 更新:2012年11月07日

みんなにっこり,合奏のパート決め


校内やクラス,はたまた校外での器楽の発表演奏。
 パートを決めるとき,教師と子ども,子どもと子どもでもめたりしませんか。
 そんな時,この方法を使えば,どの子も自分のパートに納得して楽しく練習に取り組めます。
 これは,『プロ教師への道』向山洋一著(明治図書)の「二 教師の演出力 演出方法」を音楽のパートを決めることに応用したものです。

1.発表演奏の2ヶ月前に楽譜をわたす

 パートを決めるためのテストを数回おこなうためである。次のように話す

指示1:

合奏の発表2ヶ月前です。
 今日は,みなさんに楽譜をお配りします。
 自分の好きなパートの楽譜を一つだけ選んで持っていってください。
 来週,パート決めをおこないます。
 それまで練習をしておいてください。自分ができるところまでです。
 わからないところがあったら,休み時間などに先生に聞きに来てください。喜んで教えますよ。
 では,取りに来てください。どうぞ。

ポイント

1.各パートの楽譜を多めに印刷しておく。
2.すべてのパート符には階名を書き込んでおく。その時,シャープやフラットは階名に○をつけるなどしておく。
(楽譜が読めないという子のためまた。また,パートが決まった後も,間違えて音符を読んでいる子もいるからである。)
3.すべてのパートが決まるまで,落ちた子は何度も未決定のパートに挑戦できることを話す。
4.いったんパートが決まった子は,よほどの理由がない限り別なパートを選んではならない。
5.遅くとも1週間後に(2~3日後がよい)第1回のパート決めをおこなう。長すぎると子どもたちがだれてしまう。
6.楽器すべてにパートを割り振る必要はない。逆に,楽器残しておいた方がよい。
  万が一のパート配当ミス。一生懸命練習しているのに,テストに落ち続けている子,などの問題が生じたときに,残った楽器をその子に割り振ることができるからである。
  (特に,女子はに対しての配慮である。男子よりは演奏能力が勝りがち,そして,プライドが高い。挫折に弱い等の理由による。)

2.一回目のパート決め

{楽譜を渡してから2~3日後に実施}

指示2:

 はじめは○○○のパートをやりたい人,前にでてください。
 では,□□さんから順番にできるところまで,演奏してください。
 10点満点で点数をつけます。どうぞ。
 (2点。   3点。  と教師がきっぱりと点数をつけていく。)
 女子同士が残ってしまったときは,落ちること,受かる子の点数の差をできるだけ少しにする。
 例えば,「○○さん5点,□□さん4.9点」とする。 
 落ちた子のプライドの傷も少しですむからである。

 1回目である。ほとんどの子は,練習をしてきていない。それでよい。
 しかし,一生懸命練習してきている子もいる。大いにほめる場面である。
 練習してこなかった子も,1回目のパート決めを見て初めてイメージがわき,2回目までに真剣に練習してくるようになる。

指示3:

 パートがまだ決まっていない人,新しくやりたいパートの楽譜を持っていってください。
 パートが決まった人はその練習を,まだの人は希望するパートの練習をしなさい。
 わからないところがあったら先生に聞きにいらっしゃい。
 (複数学年にわたり教科の隙間時間を使っているときは,もちろん練習の時間ををカットしてもよい。)

ポイント

1.練習をしてこなかった子は,ほとんど演奏できない。しかし,そんな時でも最低1点は付ける。なぜなら,
 人前にでて演奏することは勇気が必要だからである。けっして0点を付けてはならない。
2.落ちてしまった子もいる。その時は,
 「別なパートを希望しても良いんです。練習をあまりしていないパートや希望者が少ないパートがあるでしょう。そこをねらうといいですね」
 と話しておく。
3上手な子が何人もおり,同点の者がでたときは,すぐに再度演奏させ,その時に決定する。
 次回に持ち越すと,落ちた子が次に希望していたパートを他の子に取られてしまうからである。
 その回のパート決めは,その時に決定するのが原則である。
4.しかし,時には,どの子も練習してきていないパートがある。その時は,該当者なしで次回に持ち越す。
 その際,「このパートは狙い目ですね。」と話しておくと,子どもたちは一生懸命練習してくる。
5.だれも希望していないパートもある。それでよい。ただ,「このパートはチャンスがありそうですね。」といっておけば,選ぶ子はでてくる。
6.どの子も一定の基準の点に満たないパートは「持ち越し」とし,決めないでおく。そうしないと,レベルの低いパートができ,あとあと苦労する。

3.二回目のパート決め

ポイント

1.一回目と同じように実施する。1回目と比べて,どの子も練習をしてくるので,レベルが上がる。
2.また,パート決めは原則として三回で終わる旨を伝えておく。
  チャンスが3回あったのに,たいして練習もしてこないような子は,この後,何度チャンスがあっても練習しない可能性の方が大なのである。
3.そのような子のために時間をとる必要はない。このような話を,いやみっぽくなく,あっさりと話してあげることも必要である。
4.また,この頃になると,はじめから割と簡単で,人数の多い「リコーダー」や「鍵盤ハーモニカ」を自主的に選ぶ子がでてくる。
 自分の能力,練習時間を考えて決めることができる子でもある。
5.その時は,「どのパートも大事で,無ければ演奏できない」ことを強調しておく。進んで練習していたら,大いにほめる。
6.何度も落ちてしまう子もいる。しかし,決してあきらめず努力することを話し続ける。
 (時には,最後までどのパートも一生懸命練習して落ちてしまう子もいる。その時のために,割り振らないでおいた楽器のパートを配当するのである。しかし,これは最後の最後にやるべきである。)

4.三回目のパート決め

ポイント

1.二回目と同じように実施する。
2.ただし,ここでもあるパートでどの子も練習してこなかったということが起こる。
3.その時は,特別,次回パート決めを実施する旨を話す。(何度も落ち続けた子のために)
4.また,全く希望しないパートもある。しかし,練習をしていくうちに希望者が現れる。
 その時は,特別,希望者がでたときに,希望者を募ってパート決めをおこなうことにしてもよい。
5.一生懸命練習して,いろいろなパートに挑戦してきたのに,すべてに落ちてしまった子がいるものである。
 その時こそ,わざと残しておいた楽器のパートをわけるのである。

「○○さんは,いつも一生懸命練習してきました。でも,残念ながら少しの差で落ちてしまいました○○さんには□□の楽器のパートをお願いしたいと思っています。それは,先生が忘れていて,みなさんに紹介していなかったパートなのです。みなさんも賛成ですよね。先生がうっかりしていました。そこでみなさんに相談です。○○さんにそちらをやっていただくようにしようと思います。みなさんも賛成ですよね。」
というように。

おまけ 「パートリーダーを決める方法」

ポイント

 ほとんどすべての子が,パート決めの時にみんなの前で演奏している。
 誰が,どのくらいがんばって練習しているのか,どの子も知っているのである。一目瞭然。
 
 「そのパートで一番がんばって練習している子」をパートリーダーにする。
 単に上手だったからという理由でパートを決めるより,この方がほとんどの子も納得するのである。


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